誇張の背後には私心が隠されている
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年4月18日】ある日、家族で食事をしたとき、なぜか叔父が突然「お前の話は信用できない」と言い出したのです。私はいつも誠実で嘘をつかない人間だと思っていたのに、なぜ叔父にそんなことを言われたのか、ショックでした。しかし、叔父はなぜこのように言うのでしょうか? 自分の内に向けて探しましたが、その根本が見つかっていないような気がしました。

 この前、妻が子供を出産し、家族のみんなはとても喜んでいました。年長者は子どもを可愛がるので、長時間抱っこしていました。私は昼間仕事をしているので、夜帰ってきて子どもの世話をしたりします。ある日突然、子どもの世話をしにくくなったことに気づき、ベッドの上で寝るのを嫌がり、どう抱いても機嫌が悪く、ずっと泣いていました。私は「爺ちゃん婆ちゃんたちは抱っこが好きすぎるから、子どもの世話がますますしにくくなって、おろせなくなった」と、心の中で文句がでてきました。そこで、妻に「お母さんに抱っこの回数を減らすように言って、だんだん難しくなってきた。今日も1時間半も抱っこしているのに、寝かすと泣くんだよ 」と言いました。

 翌朝、姑が部屋に来たので、私は早速「お母さん、子どもはなるべく抱っこしないでください。ベッドの中で小さなおもちゃで遊ばせた方がいいです。いま夜中の世話がだんだん辛くなってきて、昨日も2時間くらい抱っこしていました」と、昨日の事を話しました。

 言った後、自分でもびっくりしました。「どうしたのだろう? なぜ、時間を大げさに言ってしまったのか。あれは嘘じゃなかったのか? どうしてこんなにも自然に嘘が言えたのだろう? そこには、必ず何かの執着心がある」と思い、姑が帰った後、今までのことを振り返ってみました。

 普段、私は人と話すとき、いつも大げさに話していることを思い出しました。 例えば、仕事の量が多い時期に、よく同僚に「この数日の仕事は半年分の仕事量に相当するほどだ」と愚痴をこぼしたこともあります。時には、人に納得させるために、無意識に10を100、1時間を午後と言ったり、人に何かを頼まれたときに、午前中に何々をやる、午後から何々をやると言い逃れたりするのです。その目的は、相手が自分を邪魔しないためです。朝、もし仕事に遅れると、頭の中で、どこのエレベーターが故障したとか、渋滞したとか、何かの事にぶつかったとか、いろいろな言い訳を自動的に作り出すことがあります。

 ある日、会社に協力が必要なプロジェクトがあり、それなりの収入が得られるはずだったのに、会社はその金額を下げようとしました。私はそれを知った時、心が平然としていられなくなり、途中でいろんな理由を考えました。「契約にはこのように書かれているのに、減らそうと思っても減らせるものか、私には妻も子供もいる、住宅ローンと車ローンは誰が払ってくれるのか?」等など、とにかくこれらの理由が無意識的に頭に浮かんできて、会社との交渉を待っているだけです。実際には、住宅ローンや車ローンを支払う必要は全くなかったのですが、当時はその考えが頭から離れなかったのです。その後、同僚から「このプロジェクトは中止することになりました」と聞きました。

 このように考えているうちに、私は本当に衝撃を受けました。自分はほぼ、毎日のように小さな嘘をついていますが、その重大さに気づきませんでした。 これは、内に向けて探す良いチャンスだと理解し、ものを大げさに言う癖と嘘をつく根源を必ず掘り出そうと思いました。

 続けて探してみると、実はこれもそれぞれの異なる執着心から由来していることに気づきました。名声を得ようとする心理からくるものがあり、他人を納得させ自分を実証するために誇張するものもあります。また、怠惰から来たものがあり、面倒くさがりで無意識に誇張してしまったこともあります。もう一つは、自分の時間やお金を失いたくないため、理由を作りたいという利益心から来たのもあり、大法や法がこの世を正すことに対する疑念、安逸な常人生活を保ち、快適さを追い求める本能からのものもあるなど、様々です。

 実際には、私のような誇張は虚偽であり、誠実ではなく、口に出せない目的を達成するための粉飾であり、実はすべて自分の私利私欲を守るためであり、最終的に、これらすべての執着心の根源は、利己主義の本質を指していることが分かりました。

 ここまで考えると、本当に顔に汗をかくほど恥ずかしくなります。私は問題にぶつかるたびに、必ず「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を念じるのですが、今思えば、私は一番基本的な「真」さえできていないのです! 今日、私は明慧の場を借りてそれを暴露し、この大法に反する良くない心と行為を根こそぎ取り除きたいと決意しています。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/11/440922.html)
 
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