文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年6月19日】私は中学校の元英語教師で、病気を治療するために1997年、法輪大法を修煉し始めました。修煉の前は、一酸化炭素中毒で左半身の筋肉が萎縮して、ひどいリウマチで痛みなどもありました。修煉の後、体がとても早く回復しました。萎縮していた左半身に筋肉がつき、細くなっていた血管も元の太さになってきて、リウマチや他の病気も消えました。それ以来、私は病院に行ったことも、注射したりすることもなく薬を飲んだこともありません。
『轉法輪』を読んでから、人生の目的と良い人になる道理が分かってきて、人生観は大きく変わりました。それから私は真・善・忍に基づいて自分を律し、職場では勤勉に働き、名声と利益を求めません。特に担任をする中で、法輪大法の法理に基づいて生徒らを自分の子供のように愛し、彼らの成長、勉強に心をかけていました。私の優しさは生徒らを感動させて、クラス全体が友愛、団結の雰囲気が漂っています。次にいくつかの実話を話しましょう。
高峰くん
1999年9月、私は中学校一年生の担任を担当していた頃、高峰くんという男の子の母親が、私に会うために学校に来ました。息子を別のもっと良い学校に転校させようとしており、しかし、高峰くんは何を言っても転校に同意せず、「お母さん、今のクラスと担任の先生から離れたくないので、転校させないでください。うちの担任の先生がどんなに良い人か、お母さんは分からないから、学校に行って担任に会ったらきっと分かるよ。クラスメートたちも良い人で、毎日仲良くできて楽しい。自分は転校しない」と言ったそうです。だから彼のお母さんは学校に来て、私が息子が言ったような良い人かどうかを、確かめたいと思ったそうです。私と会話を交わしてから高峰くんのお母さんは私に好印象を持ち、法輪大法の良さも分かって、最後に、満足して微笑んで帰りました。
座布団
ある日、学校の先生十数人が私のクラスに来て、国語の授業参観をしました。授業の前に、先生が使う椅子を生徒たちに運んでもらいました。椅子を教室に運んだ後、生徒たちは自分が使っている座布団を先生たちの椅子に置きました。私は事前にそうするように指示していませんが、生徒たちは優しい気持ちを持って、そのようにしました。
授業参観に来た先生たちはとても感動しました。ある先生は私に「あなたのクラスの生徒はあなたと同じように親切だ」と言ってくれました。それ以来私のクラスでは、授業参観に来る先生たちに自分の座布団を先生たちに使ってもらうのは、生徒たちの慣例になりました。
王雪亭ちゃん
ある日、王雪亭という女子生徒の両親が私に会いに来ました。彼らの怒っている表情を見て、きっと娘の言い分を信じたと私は分かりました。この生徒は頭がとても良くて、将来、良い大学に進学できる可能性が高いのを見込んで、私は彼女に少し厳しくしました。彼女は耐えられなくなって、両親に、先生に虐められたと訴えました。
私は彼女の両親に事情を説明しました。いかにクラスでトップの成績の彼女に勉強方法を教えていたか、また彼女の成績を上げるために各科目の担当の先生と相談したか、などなど。私は彼女のすべての科目の成績を見て、長所短所を把握しています。「娘さんは才能があって、良い高校に受かればきっと将来、良い大学に合格できると私は見込んでいます。彼女の才能はいつかきっと開花します。一緒に努力しましょう」と両親に言いました。
両親は話を聞いてとても感動して、来た時の私に対する態度を謝りました。その後、彼女はとても進歩しました。卒業後のある日、彼女のお母さんと偶然に会った時、お母さんは再び私に感謝の気持ちを伝えてくれました。
生徒への道徳教育
授業を教えると同時に、生徒の素行の育成を非常に重視しています。一生の道徳観念は、だいたい中学時代に形を成すので、この時期に生徒にどんな道徳教育をするかは、その子の一生にも影響します。私は生徒に誠実で、善良で、忍耐できるような人間になる道理を教えて、昔の賢人の物語をよく聞かせました。
中国の学校では、各クラスは放課後に掃除をして、クラス間で掃除のきれいさに互いに得点を付けて、得点の高いクラスを奨励するやり方があります。私のクラスの得点が低い時、生徒たちは不満があって教頭先生に訴えようとしましたが、私は生徒に「問題がある時に内に向けて探して、自分のどこが良くできていないかを見るのだ」と言います。
寛容で広い心を持つのは、生徒にとって一生の財産であり、どれほどのお金でも交換できないものだと思います。
私は自習時間に、勉強のできる生徒には他の生徒に勉強方法を教えるようにさせて、分からない生徒からの質問に答えてあげるように指導しました。このようにする目的は、生徒同士で助け合うという道徳教育を行うのが一つで、もう一つは、学力の高い生徒の言語表現力を鍛えさせて、落ち着いた心とコミュニケーション能力を身につけさせるためです。また「教学相長ず」、つまり「人に教えることにより物事の難しさに気づき、学ぶことにより自分の知識の少なさに気づかされる。教えることと学ぶことは、お互い補い合うことである」の効果も達成しました。
私は真善忍の法理を以て生徒を導き、クラスに喧嘩や、盗みがなくて、試験の時にカンニングもしなく、生徒たちは互いに思いやりがあって、成績は着実に向上しています。授業時の秩序が良くて騒いだりお喋りしたりする生徒がいないため、各科目の担当教師はスムーズに授業を進ませることができますので、よく私のクラスを褒めました。「このクラスの生徒は担任(私)と同じように心が優しく、先生たちを尊敬している」と話す教師もいれば、「全学年8クラスの中、5組(私のクラス)の生徒に授業をするのが一番楽だ」と感慨深げに話す教師もいます。
勉強が遅れる生徒に対して
クラスには成績がとても悪い男子生徒は何人かいますが、国語以外の科目の点数は一桁です。私は彼らを見捨てることなく、彼らの勉強以外の長所を探して励ましました。それで、彼らは積極的にクラスの壊れた机や椅子の修理、蛍光灯交換などをしました。私に褒められた後、生徒たちは自信を持つようになりました。
保護者会の時、私は彼らの保護者に「成績がすべてではないので、あまり彼らにプレッシャーをかけないように。心身ともに健康に成長することは成績より大切なことです。彼らは将来、きっと有用な人材になります」と伝えています。担任として勉強が遅れる子供らを差別すること無く、見捨てることもなく、他の生徒と同じように一生懸命指導しているのを見て、保護者たちはとても感動しました。また私の指導方針を聞いて心が明るくなり、私に感謝してくれました。
私自身の道徳を修める例
今の中国では、教師は放課後の時間に学校内で「塾」を開き、塾生に金をとるのは日常茶飯事になって、学校側も黙認しています。修煉する前、私もそうしましたが、法輪大法を修煉した後、こんなことは不正だと分かって、止めました。私は生徒に「これから学校内の『塾』を開くことを絶対しないと心に決めました。給料をもらう以上、君たちにきちんと教えるべきだ。もし私は『塾』を開いてあなたたちから金を稼ぐなら、自分の良心に対して申し訳ないことになります」と言いました。
私は英語を教えて、本校の英語教育研究グループのリーダーでもあって、当市の「中青年中堅教師」にも選ばれたので、私が塾を運営すると金を稼ぐのは簡単です。ある先生が私に「残念なことに、あなたは月に1万元(約16万円)の収入を逃しているのよ」と言ったことがあります。
私はすべての生徒を平等に扱い、保護者から贈られた金品を全部断っています。保護者たちは、「今時、このような教師は本当に珍しい」と感嘆しています。
2006年、私の教え子は全国中学生英語翻訳コンクールで中学3年生の最優秀賞を受賞しました。校長は全学校教師大会で「〇〇先生(私)は保護者からお金を一切もらっていないのに、こんなに優秀な生徒を育成している」と褒めてくれました。
生徒からの恩返し
1999年迫害が始まってから、私は学校側から担任を外されて、それから授業だけをする教師になって、担任を担当したことがありません。2009年、2年1組の英語を教えた時、そのクラスの担任が半月の病欠をとり、学校は生物学を教えている先生を臨時担任に指名しました。生物の先生の娘・欣ちゃんはちょうど2年1組にいます。
ある日、授業が終わったら、欣ちゃんが突然立ち上がり、「先生、私たちのクラスの臨時担任になってください」と言いました。そしてクラスは盛り上がり「臨時担任になって下さい」とすべての生徒が私に願いました。
私は、法輪大法を修煉していたために、学校から担任を外されたことに胸を痛めていました。生徒たちの気持ちに感動されて、「担任にならなくても、同じように皆さんに教育の責任を負う」と答えました。
英語の教師として、私はこのクラスの生徒たちと接触する時間は多くありませんが、ふだん私の言行、特に授業の時に生徒を真善忍の道に導くために引用した例は、生徒の心に共鳴を起こしました。彼らは私の善良さと誠実さを感じて、心から私を信頼して、臨時担任になってほしいと言ってくれたのです。
私が1999年に担任したクラスの生徒はとっくに卒業しています。何人かが重点大学に合格し、今は大手国営企業の管理層となり、何人かは小中学校の教師になりました。
ある日、地元の同修からこんなことを聞かされました。同修はある若い女性に「三退」を勧めた時、女性は「私の中学の担任は法輪功学習者なので、法輪功はどういう気功かを私たちに伝えてくれました」と言って、喜んで「三退」に同意しました。
ある日、私の家にある男性が訪れてきて、見てみると、彼は1999年に私が担任したクラスの生徒であり、名前は楊くんでした。彼は「先生、私は今仕事が見つかっておらず、町内会から法輪功を監視してほしいと言われ、給料も払ってくれるが、私は断りました。先生のような良い人たちを監視し尾行するなんて、私にはとうていできない。金がなくてもこんな不徳なことをしません」と言いました。私は非常に喜んで「あなたの選択は正しかった。人としての道義と良知を守った」と彼を励ましました。その後、彼は無事に仕事を見つけました。
あとがき
中国共産党の邪悪な迫害により、私は50歳の時に不法に逮捕され4年間の実刑を受けて、教師としての生涯を止むを得ず、中止しました。今でも、昔の生徒の保護者に会ったら、保護者たちは残念そうに「先生、もしあなたが担任を続けたら、娘はきっと〇〇高校に合格するだろう」、「先生、もしあなたが担任を外されなかったら、息子はきっと〇〇高校に合格し、その後良い大学にも行けるだろう」、「先生、あなたが担任を外されてから、娘は勉強が嫌いになった」と言いました。
法輪功に対する迫害は、大法弟子を迫害しただけでなく、多くの学生の人生にも影響し、彼らが伝統道徳に戻り、誠実で善良な人間になる機会を奪いました。善悪にも報いがありますので、近い将来に、神は必ず中国共産党を清算します。中国共産党が解体する時、中国人はきっと伝統に戻り、不正が一掃され、人々は繁栄し再び輝かしい歴史を歩むでしょう。
(注:安全を考慮して文中の名前はすべて仮名である)