文/中国山東省の大法弟子
【明慧日本2022年10月1日】2019年6月、私は身近の人に法輪功の真相を伝えたがために、警官により市の留置場に連行されました。非合法に収容された一年の間、私は非人道的な虐待を受けました。その間、ほかに収容されている人との付き合いの中でいくつかの不思議なことを経験しました。
慈悲であれ、寛容であれ
留置場に入ったばかりの時、私は生活用品を買うお金がありませんでした。監房のリーダーである女性の受刑者はよく私に難癖をつけていました。私に1、2回トイレットペーパーを渡したきりで理由をつけて渡さなくなりました。しかも他の受刑者にも私に物を渡すのを禁じることで、私に留置場の規則を暗記させようとし、懲罰を受けさせようとしました。彼女は留置場の警官に指図されてやっていました。彼女は私に「留置場の規則を暗記できた人はトイレットペーパーを一つもらうことが出来る」と言いました。そこで「私は真・善・忍を修めていて、良い人を目指し、法律を犯していないし、悪いこともしていない。私は理由もなく迫害されているのだから、規則を暗記しない」と言い返しました。
しかし、留置場の中では、トイレットペーパーは必要不可欠な物でした。取るに足りないトイレットペーパーですが、そこでは大問題になります。私は考えました。飲み食いをやめれば、トイレに行かなくてすむから、トイレットペーパーを使う必要もなくなる、と。そして私は飲み食いを止めました。警官は私にプレッシャーをかけるために、飲み食いをやめている私に、夜、当番をさせ、睡眠時間を与えてくれませんでした。日中はまた仕事をさせられました。その時は夏の真っ盛りで、20数人が一つの部屋に押し込まれて仕事をしましたが、暑くて汗が流れました。みんなは毎日大量の水を飲みましたが、私は逆に二晩睡眠をとらず、三日間食事をとっておらず、水を一口も飲みませんでした。
「酷暑の中では働かなくても身体がだらだらする」という人がいましたが、私は全身が軽く感じ、ただ唇が少し乾いているだけでした。みんなが私を感心した目で見ていました。私は、これはすべて師父のご加持で、大法の力だと分かっていて、みんなの前で法輪大法の超常さを実証することができました。
留置場に収容されている人の中には、職場での犯罪に関与したことが原因で入所した人もいました。その人は人格的な欠陥が少し多いようです。これらの受刑者の情の濫用や金銭に対する貪欲さ、邪党の教育の下で変異した思想観念、自己中心的な言行等々が私の気分を非常に悪くさせました。低級で下品な話し方が聞くに堪えないような人もいました。しかし私は、これらはすべて中国共産党(中共)が伝統文化を破壊し、無神論を注ぎ込んだことで現在の人は最低限の道徳水準と正確な価値観を持たないようになり、人のあり方を見失ってしまったのだと分かっていました。
師父は、私たちに人々に真相を伝え、人を多く救うように言われています。ですから私は自分自身に「彼女たちに反感を持ってはいけない。内心で彼女たちを排斥してはならない。そうでなければどうして彼女たちを救うことが出来るだろうか? 慈悲で、寛容であるべきだ。決して嫌悪の感情を持ってはならない。一人一人の本質はみな良いものだ」と言い聞かせました。そして、私は絶えず自分の心理状態を調整し、食事、仕事、整列してトイレに行く時間など、あらゆる時間を利用して、彼女たちに法輪大法について真実の情報を伝えました。
手錠をかけられ、足枷をはめられた女性
監房に入った初日、部屋に手錠と足枷を同時につけられた30歳くらいの女性がいるのを見ました。のちに彼女の夫がドラッグをやり、ぶらぶらしていてまともな仕事に就いていなくて、彼女を虐待して、しかも学校に通う娘が二人いて、家がとても貧困だと知りました。彼女は生きることに少しの希望も持たず、大変落ち込んでいました。監房ではほんの些細なことでもすぐに他人と取っ組み合いをはじめて、危険な人物でした。
私は非常に彼女に同情し、大法の素晴らしさを彼女に伝えたいと思いました。私はひそかに彼女に「いつも『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と念じると良い報いを得る」と伝えました。同時に三退(中共の党、青年団、少年先鋒隊の組織を脱退する)して平安無事を保つよう伝えました。彼女は全てを受け入れ、中共の少年先鋒隊の組織を脱退しました。
彼女は法輪功が迫害されている事実を聞いた後、彼女の空間場は明るくなり、人も爽やかになり、笑顔になりました。それ以降、毎日のように彼女の澄んだ歌声が聞こえるようになり、彼女はきれいな声で話すことができると皆はやっと知りました。彼女も普通に人と交流できるようになり、人が変わったかのようでした。
彼女はかつて監房の危険人物であり、警官の間でいちばん扱いづらい人物とされていました。法輪大法の素晴らしさを知った後、彼女は完全に変わりました。性格が明るくなり、目つきも穏やかになり、毎日歌を数曲口ずさみました。担当の警官も彼女の変化に気付き、安心して彼女の手錠と足枷を外しました。「法輪大法は素晴らしい」という真相は暗闇の中で彼女に明るい光が差しました。
快く「三退」し、福報を得る
ある受刑者は私が警官に法輪功迫害の実態を伝える手紙を書いているのを見て、同じ監房の、信仰を持っている人に「あの人を見てごらん、なんとよく行っていることでしょう」と言いました。実は彼女が見た手紙は半分しか書いておらず、未完成の状態でした。
その後、私はまた彼女に法輪大法の素晴らしさを伝えました。法輪大法は佛家高徳大法であり、真・善・忍を修めることを基本とし、現在は百以上の国や地域に広まっており、病気治療と健康保持に不思議な効果があることを伝えました。また、なぜ三退をすれば平安無事を保てるかといった真相を伝えました。共産党の全ての組織から脱退して初めて自らを救い、平安無事でいられ、これは現在の一つの天象であると伝えました。彼女は快く青年団、少年先鋒隊の組織から脱退しました。
後に彼女は福報を得ました。思いがけないことに、彼女が控訴して、刑期が11か月間短縮されました。
B型肝炎の痛みが当日に消えた
監房に22歳の貴州出身の女の子がいました。通信詐欺の受刑者でした。彼女は背が低く、顔は真っ黒で光沢がありませんでした。毎晩起き上がって座っていて、お腹が痛いと言いました。お腹を押さえ、背中を丸め、真っ黒の顔からは汗が流れていました。
彼女の苦しそうな様子を見て、私は非常に彼女に同情し、法輪大法は素晴らしさを伝えようと思いました。夜は会話が許されていなかったので昼に機会を探し、法輪功迫害の実態を伝え、三退の重要性も伝えました。常に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えれば、師父が見守ってくださると伝えました。彼女は快く受け入れ、青年団、少年先鋒隊の組織から脱退しました。
その日の夜、彼女はぐっすり眠りました。それ以降再び病気が再発することはありませんでした。後になって、彼女はB型肝炎になってから数年も経ち、常に腹痛を感じていたことを知りました。治療するお金がなかったため、病気が進行し、肝臓の機能が低下し、徐々に痩せていきました。B型肝炎は薬で完治するのは難しく、世界でも治療が難しい五つの重病のうちの一つです。この貴州の女の子は法輪功迫害の実態を理解したため、当日痛みが消えました。
それ以降、彼女の体調は徐々に良くなり、皮膚はだんだん白くなり、体重も正常になりました。ときには一食に饅頭を三つも食べました。体つきも徐々にふくよかになり、顔は一回り大きくなり、顔色は白くて柔らかくなり、若い女の子のあるべき容姿に変わりました。
彼女は法輪大法の不思議な力を自ら体現し、常にニコニコしながら私のところに来て、「おばさん、あなたとは心を許して話せます」といいました。最初、担当の警官は彼女がB型肝炎であることを知っていたので、毎日一錠の薬を与えていました、彼女の肝炎がすっかり治ったので、薬を与えなくなりました。
(続く)