文/河北省の大法弟子
【明慧日本2022年11月14日】
尊敬なる師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
家族は私たちの身内であり、衆生であり、しかも縁の深い衆生です。長年、彼らは正と反の両面から私たちの修煉を助けて向上させ、多くの努力を払い、受けた圧力も大きいのです。同時に、彼らは法を得るために来た生命でもあります。ですから、私たちは必ず自分をよく修め、彼らを救わなければなりません。これも私たちの使命と責任です。
一、小さな花が風雨の中で咲く
数年前、明慧ネットは資料拠点が至る所で開花するよう提唱しました。2012年、私は息子が働いている都市に引っ越し、一部の同修と知り合いましたが、周囲には大法の真実を伝える資料拠点がなく、必要な資料はほかの所からもらってきていることに気づきました。そこで、私の家にも小さな花を咲かせたいと思いました。私の考えを知った同修のAさんも賛同して参加すると言いました。
2014年、私とAさんは共同出資でプリンターを1台購入し、私の家に置いて、私が印刷を学ぶことにしました。中国共産党(以下、中共)の赤い恐怖の下で、これは小さなことではなく、家族に知らせるべきだと思いました。しかし、夫は迫害を恐れており、同意しないだろうと考えて、私はあえて言いませんでした。私はプリンターを持ち帰って、技術のある同修に教えてもらい、一つ一つノートにメモして、すぐに覚えました。私が1人で操作し、初めてきれいに出来上がった小冊子を見た時、とても嬉しかったのです。私も、大法の真実を伝える資料を作ることができたからです! それ以来、家庭の圧力に逆らって、こっそりと作り続けました。
しばらく経ってから、夫は私が何をしていたかを知りました。しかし、思いのほか、怒るどころか出来上がった資料を見て、「性能の良い機械だ」と褒め、喜んでくれました。夫が反対しなかったこともあり、だんだんと私に歓喜心や顕示心、それに自分を実証したい心が現れてきました。印刷する時安全に注意せず、ベッドいっぱいに資料を散らかし、夫のことは考えていませんでした。夫は何度も私に「少なめに印刷して、安全に気をつけるように」と注意しました。私は「大丈夫よ、安心してね」と言うと、「何かあったら、もう遅い!」と夫は少し機嫌が悪くなりました。私は夫の心配を無視し、いつものように資料を作っていました。ただ少し整理整頓するようになり、物が多く見えないようにしただけでした。
ある日、突然電源コードがなくなり、夫がどこかに隠したのだと思いました。「私にやらせなくても、やめるわけにはいけない」と決意した私は、技術者の同修から電源コードをもらい、印刷を続けました。それからある日、外から帰って来ると、プリンターが玄関先に置かれており、「さっさと持って行かないと捨ててやる!」というメモが残されていました。
それからも事態はエスカレートしていたのですが、私は正念ではなく、その時は常人の思考だったのです。まずはベッドボックスに隠してこっそり印刷することにしました。私はいつも夜12時の発正念をしてから、1時間から2時間ほど資料を作っていました。夫に気づかれないように、電気もつけずに秘かにしていたため、いつも緊張していました。ある夜、夫が突然部屋に入ってきたのでびっくりしました。夫は、私が印刷しているのを見つけると、怒って物を投げたり、私を殴ったりしました。私は必死にプリンターを守りました。夫は興奮して「明日持って行かないと、外に投げる!」と叫びました。私は思わず「投げ出すなら、私も出て行く。もう帰ってこない!」と言い返しました。夫はしばらくしてやっと落ち着くと、「お願いだから、この家のことや子供たちのことをもう少し考えなさい。あまりにも利己的だ」と言いました。
この「利己的だ」が私の心に触れました。「私は人を救うために、圧力にも負けず、すべてを放下してやっているのは、私自身のためなのか? どこが間違っているのか?」と考えましたが、答えは得られませんでした。そして、しばらく資料を作るのをやめ、真剣に自分を反省して、どこに問題があったのかを探すべきだと思いました。
師父は、「修煉者にとって内に向けて探すことは最も有効な方法です」[1] と説かれました。
私は、真剣に内に向けて探し、多くの人心や、執着心を見つけました。厄介なことやトラブルの前で、内に向けて自分の問題を探すのではなく、外に向かって人のせいにすることが、すでに習慣的な考え方になっていたのです。これは最も明らかなことです。時には何も言わなくても、心の中で我慢するだけで、内に向けて探しても表面にとどまるだけでした。
私はまた、「頑固に自己を強調し、自己を手放せない心がある」ことにも気づきました。これが自分の根本的な執着であり、大法のことをする時に、心が純粋でないことを表しています。例えば、大法の資料を印刷するのは、より多くの人を救いたいだけでなく、他の同修に負けたくない、強さを競う要素がありました。私は自分を実証するためにやっており、家族のことを考えていませんでした。また、法に従って修めず、修煉の道を正しく歩んでいないため、長い間家庭の環境をよくすることができなかったのです。
根本的な問題が見つかりました。すべて「自分の心」の問題です。どうやって解決するのでしょうか? 大法弟子として、大法のことをする時には必ず基点を正しく置き、衆生を救うことを重んじなければなりません。そして、不正なものを大法の中で正し、無条件に大法に同化することだと思いました。
二、自分を修め、人のために考えるようになる
この間、夫は2回心臓発作を起こし、後のことまで言いました。私は不安と恐怖に襲われました。「こんな真夜中に、息子に知らせたほうがいいのか」と迷っていた時、師父が私に「これは仮相である」と教えてくださったように感じました。私はすぐに落ち着きました。私は法を暗唱し始め、そして発正念をした後、師父に助けをお願いしました。30分ぐらいして、夫は「よくなった。背中を少し撫でてくれたら部屋に戻って寝なさい」と言いました。師父に守っていただき、夫はこの難を切り抜けました。
部屋に戻り、私は目に涙を浮かべて師父の写真の前で、命を救ってくださったご恩に心から感謝しました。そして「これから自分はどう行うべきか?」と考えました。私は、「師父、私はこれまでのように利己的で、自分勝手になったりしません! それは家族が大法に罪を犯し、最終的に彼らを滅ぼすことになります。そうなると、私自身が罪を犯していることになります」と言いました。学法をしようと大法の本を開くと、次のように書かれていました。「これ以上邪悪に隙に乗じられないようにし、人間の執着に妨害されないようにしてください。大法弟子が行うべきことをしっかり行い、最後の道をしっかり歩み、正念正行をしましょう」 [2]、 学法する中で、私は「確実に修めて精進し、法の中で向上する」ということをより理解することができました。
私は学法を強化し始めました。私は二つの学法グループに参加して、集団学法の時間を増やしました。大法弟子の正念は法から生まれるので、私は法を暗唱することにしました。同時に発正念の回数を増やし、四つの統一した時間のほかに、毎朝2時50分に起きて、すぐに15分間の発正念をしてから煉功し、夜10時にも15分間の発正念をしてから就寝します。このようにして自分の空間場を整理し、良くないものが入らないようにしました。
師父は、「日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。したがって、煉功にあたっては、高い、もっと高い基準で自分を律しなければなりません」[3]と説かれました。
学法を通じて、私は「衆生を救うために、そして家族のために、プリンターを家から持ち出し、ほかの場所で資料を作ろう」と決めました。しかし、新たに二つの問題に直面しました。一つは、自分にはまだ利益心や面子を重んじる心、自分を守る心があったのです。これらの人心は、長い間に形成されたものなので、なかなか取り除くことができませんでした。もう一つは、自分の家族のことを考えて別の場所に移動すると、他の同修やその家族にトラブルをもたらすことになるのではないでしょうか? 資料を作ることができても、自分自身を修めていなかったので、少し迷いました。
私は、「自分の家族のことを考えるだけでなく、同修のことも考えなければならない。利己的な観念を完全に捨て、根本から放下したほうがよい」と思いました。神のような境界まで修めることができれば、旧勢力は抜け穴がなくなり、私は完全に法に則って法を実証し、衆生を救うことができます。私は自分の考えを同修たちに伝えると、みな理解して支持してくれました。ある飲食店を経営する同修は、家族3人とも修煉しています。大法の資料を作りたい願望はありますが、時間がないのです。ちょうど私の家と近いので、同修の家で資料を作るようになりました。このようにして、私たちは彼女の息子が結婚するまで協力して資料を作り続けました。
その後、別の同修が「親戚がよその地域に住んでいて、ここの家が空いている」と言って、場所を提供してくれることになりました。その後、同修の親戚が里帰りに来たので、私はまた別の所へ移動することになりました。
私は不動産屋の同修を見つけてこのことを話しました。彼女は私に「長い間人が住んでいない古い借家がありますが、いかがですか?」と聞きました。私にとって、好き嫌いはありませんが、安全が第一です。家に帰って夫に相談したら、喜んで賛成してくれました。夫は、私と一緒にその借家を片付け、水道管を修理し、ドアの鍵を換え、蛍光灯を換えて、カーテンをつけるなど、手伝ってくれました。それから市内に行ってコピー用紙を買ってきました。また、ある時は出来上がった資料を運ぶのを手伝ってくれました。夫の変化を見て、私は希望が見えました。
真相資料の拠点を何度も引っ越したため、プリンターを何度も移動しました。そんな中、私の心も繰り返し浄化され、夫も反対することなく、だんだんと受け入れてくれるようになりました。需要の増加に伴い、技術者の同修は、私に新しいプリンターを1台手配してくれました。私はとても嬉しく思い大切にしています。
このことを通して、真・善・忍に同化し、大法に従って行えば、このような大きな法があるため、すべてが保障されるのです。自分を修めると同時に、多くの人々を救い、家族も救い、師父の慈悲なる済度に背かないようにしたいのです。
三、天は人の行いを見る
環境が変わっていても、私の心は変わっていません。大法の真実を伝える資料をたくさん配布し、より多くの人を救うことは私の願いです。そのため中共ウイルス(コロナ)でロックダウンされた時でも、私は影響されませんでした。
2021年10月初めのある日、不動産屋の同修から「特別な事情があって、その古い借家を空けてほしい。早ければ早いほどいい」と言われました。私は家に帰って夫に話しました。それを聞いて、夫は昼寝もせず、黙って考えていました。
午後2時になって、夫は私に「じゃあ、荷物を運びに行こう」と言いました。私は「どこへ運びますか?」と聞くと、夫は「我が家に持って来て、あなたのタンスに入れる」と言いました。「2台とも持って来ますか?」と聞くと、 「そうだ」 と答えました。私たち二人はそれぞれ自転車に乗って、宝物のプリンターを家に持って来ました。
この小さな花は、我が家で再び咲きました。そして、その花はさらにもっと鮮やかに咲くことでしょう。風雨を経験しないで、どうして虹を見ることができるでしょうか? 私のことをよく知っている同修は、「もともと1台のプリンターさえ置くことも許されませんでしたが、自分を修めることで、今は2台置くことができましたね」と感心しました。この結果は簡単に得られたものではなく、苦難の連続でしたが、師父は弟子のために、多くのものを与えてくださいました。この過程を経て、私は多くの人心、特に自分に執着する観念を捨てることができたのです。
先日、技術者の同修がプリンターを修理するために家に来た時、夫はドアを開けながら「友達が来たよ」と言いました。同修は私に、「ご主人も修煉していますか? とても若く見えますね。70歳を超えているとは思えないですね」と言いました。私は、「夫はまだ本格的に修煉していませんが、常に『法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい』を唱えています。夫はいつも、『何をしても真・善・忍の三文字に従って行なう』と言っています。夫は様々な病気が治り、『大法はとても不思議だ』と感心しています」と話しました。
私と夫の体がますます良くなり、人にもやさしくなったのを見て、息子も法輪大法の素晴らしさを知り、私の修煉を支持しています。十数年前、私は息子に三退を促しましたが、その時息子は、まだよく理解しておらず、少し無理があったようです。私が大法の真実を聞かせると、息子は恐れて聞こうともせず、話をさせませんでした。当時、私は如何に修煉するかがよく分からず、人心が重かったので、息子も旧勢力に操られて、大法に対して間違ったことを言い、間違ったことをしてしまい、師父と大法に申し訳ないと思っています。息子に「厳正声明」を発表するようと促しましたが、耳を貸してくれませんでした。このことはずっと私の悩みの種となっていました。
正月前、私は息子の職場で起きたことを聞いて、とても嬉しく思いました。息子の部署に一人の女性職員の大法弟子がいました。他の同修が中共に迫害され、警察に連行されました。携帯電話から女性職員の番号が見つかり、彼女も派出所に連行されて不法な尋問をされました。彼女が応じなかったため、警察は彼女を職場に任せたのです。新しく来た所長はどう処理するか困り、息子に相談したのです。息子は考えた後、「この女性はとても良い人です。私たちは彼女のことを秘密にして、彼女を守らなければなりません」と自分の考えを言いました。所長は同意して、息子に具体的な処理を手配しました。結果的には職場にも本人にも良く、何の影響も与えなかったのです。
息子が家に帰ってからこの話を聞かせてくれました。それを聞いて私は嬉しくなって、「よくやった!」と励ましました。私は「良い人を守り、大法の弟子を守ることは、良い報いがあります」と言いました。このことは偶然ではなく、「息子に未来を選択する機会を与えたのかもしれない」と思いました。
師父、ありがとうございます!
同修の皆さん、ありがとうございます!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」
[2] 李洪志師父の経文:『精進要旨三』「正念で黒い手を取り除く」
[3] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
(第19回中国大法弟子の修煉体験交流会)