【5.13応募原稿】暗闇から光への道(二)
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文/中国の大法弟子・張安康

 【明慧日本2023年6月7日】(前文に続く)

 (三)

 2017年12月、寒い日が続きました。ある日、母の世話をするために自転車に乗って母の家に向かいました。その途中、突然後ろから追突され、自転車も私も地面に倒れてしまい、意識を失いました。

 どのくらい時間が経ったのかわかりませんが、「お姉さん、聞こえますか? 寒いから、早く起き上がりましょう。動けますか? 」と誰かの呼ぶ声が聞こえました。目を開けると、後ろに大きめの障害者用の三輪車があり、救急車も止まっていました。そのとき、数人が私を支えて道端に座らせました。私は「病院に行く必要はありません。大丈夫です」と言いました。そして、救急車は去って行きました。

 交通警官は私の娘に電話をして、現場に呼びました。私の頭に大きなたんこぶができたようで、吐き気がし、嘔吐もしたので、警官に病院に行って診察してもらうようにと強く言われました。数人に連れられて病院に行き、頭部CTを撮ったところ脳出血だと言われ、入院させられました。その頃から意識が薄くなっていき、何も思い出せなくなりました……

 その後、自分の名前を呼んでいるのが聞こえて、目が覚めました。医者が「名前は何ですか」と聞いてきました。医者はまた、「あなたは脳出血で、頭に穴を開けて血を出す手術が必要です」と言いました。私は「手術はしません」と言うと、医者は「あなたの血圧はとても高いので、血を出さなければ脳浮腫を引き起こし、大変なことになりますよ」と話しました。私は「手術はしません」と答えました。その後、意識を失いました。再び目が覚めて、自分が救急病院にいること、2日間昏睡状態になっていたことを家族から聞いて知りました。

 そのとき、頭が真っ白で何も思い出せなかったのです。首を回すこともできず、少し動くとめまいがしました。師父の説法も全く思い出せなかったので、師父に助けてくださるようにお願いしました。師父の説法の録音を聞きたくて、娘に家からMP3を持ってきてもらい、 ヘッドホンをつけて聞き続けました。それで、だんだん記憶が回復しました。

 座れるようになって、私は「家に帰って煉功すれば早く治る。師父が見守ってくださるので、大丈夫だ」と思って、娘に家まで送ってもらうように頼みました。こうして、5日間の入院の後、私は家に帰りました。退院する際、医者が娘に「今後、後遺症が出ますよ」と言いながら、サインを求めました。それを聞いた娘は怖くて泣いていました。

 家に帰って、師父が私を救ってくださる、絶対大丈夫ということだけを考え、少しの不安もありませんでした。一日中大法の本を読み、手放しませんでした。心身ともに大法に溶け込み、とても心地よかったのです。私は五式の功法を煉り、最初は足が立たなかったので、座って煉りました。数日のうちに、大きな棚に寄りかかって、立つことができ、立って功法を煉るようになりました。めまいや脱力感の症状も日に日に良くなっていきました。

 師父の慈悲深い保護の下、私は大法の法理で自分に要求し、大法修煉者として物事を行いました。法輪大法の素晴らしさが私の身に起きました。1カ月ほどで、私は完全に回復し、何の後遺症も残りませんでした。それだけでなく、記憶力が以前よりよくなったことがわかりました。以前、私は『轉法輪』を暗記しようとしましたが、どうしても覚えられず、断念しました。事故後、『轉法輪』を暗記し始め、記憶力が良くなっています。私の命を再々に救ってくださった師父に感謝します!

 ここまで書いて、感謝の涙が流れてきました。数年過ぎ去ったことですが、そのときのことを鮮明に心に刻んでいます。そのときの私は、恐怖心など微塵もなく、ただただ師父と大法を信じていたので、奇跡が起きたのだと思います。

   退院して1週間後、交通課の警官が事故のことを解決しようと、私と相手を呼びました。そのとき、私はまだ動けなかったので、娘が行きました。娘が行く前に、事故を起こした男性は50代の障害者であるとわかりました。彼は交通警官に「持病があって、最低生活保障金を貰って暮らしている」と話していたそうです。私は娘に、「彼は私にぶつかったけど、わざとやった訳ではない。彼は50代で年金もなく、障害者だし、可哀想な人で、絶対お金を要求してはいけない! 警官の言うことを聞いて、それ以上の要求をしないでほしい」と言いました。

 交通課に行った娘から電話がありました。娘は、「警官が監視カメラの映像を見せてくれた。衝突が激しすぎで、後ろに車がいなかったことが幸いだった。そうでなければ想像を絶する結果になっていた」と泣きながら、言いました。交通警官は、「全責任が相手にある。どう解決したいのか、言ってください」と娘に言いました。娘は「私が家を出る前、母は相手からお金をもらうのはダメだと何度も言っていました。母の体はまだ回復できていないし、この先どうなるかわからないのに、母は相手のことを哀れんでいます。今回の入院の費用は全部母が出しました。3万元かかりました。その他の費用もありました。でも、私は母の言うことを聞きます」と言いました。結局、その男性は私の治療費を支払うことに同意しました。娘はその他の費用については一切求めませんでした。

  男性とその息子はとても私に感謝しており、交通警官も男性に「本当にいい人に出会ったね。このような交通事故は何度も扱ってきたが、20万元以上なければ解決できなかった。損害賠償費用、後遺症の治療費、介護のために家族が休んだ分の給料など、全部払わずに済んだ」と言いました。男性とその息子は、うちの娘に「お母さんに、ありがとうと伝えてください」と何度も言ったそうです。 

 利益の前に、私は悪い念を起こさなかっただけでなく、相手のことを優先に考えました。これが大法師父の教えなので、それに従うべきだと思いました。その後、私の体の回復も早く、骨折した頭蓋骨さえ痛みを感じず、何事もなかったかのようでした。

 その事故のことを知った人は、「善良な人で愚かな人です。数万元の賠償金を要求するべきです」と、私のことを言っていました。その後、私は自分の体験をもとに、大法の素晴らしさ、大法の師父の偉大さを皆に伝えました。師父は私たちに、「善良な人間になるよう、より良い人間になるよう、道徳の高い人になるよう、真・善・忍の基準に従って物事を行うように」と教えて下さいました。もし、この社会にこのような良い人が多ければ、社会全体に道徳的な上昇をもたらすでしょう。しかし、江沢民グループは中国共産党(以下、中共)が握っている権力を利用して、真・善・忍を修める人に残酷な迫害を与えました。善を抑圧する者は悪ではありませんか! 中共は完全に邪悪なのです。 

 私の家族も、私のことを通して法輪大法の素晴らしさを目の当たりにしました。特に娘は、私を救ってくださった師父に手を合わせて感謝し、いつも果物を買ってきて師父の写真に供えています。

 弟は「姉ちゃん、自分が当時、どんな状態だったか知らないよね。そのとき、顔が紫色で腫れ上がって、本当に怖かったよ。血圧は200を超え、2日間昏睡状態になって、医者は危険だと言ったので、私たちは死ぬほど怖かったよ。でも、驚いたことに、こんな早く回復でき、後遺症もなく、法輪功は本当に素晴らしい。以前、私たちに法輪功がとても良い功法だと話してくれたが、あまり信じていなかった。今は信じる」と話しました。 

 私は「みんな、私の命を救ってくださった大法の師父を感謝しましょう」と言いました。 私たち家族は、師父の慈悲深い救いに心から感謝しています。

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 (明慧ネット第24回世界法輪大法デーの入選文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/16/460163.html)
 
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