病業の難関を乗り越えた体験
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文/中国河南省の大法弟子口述 同修が整理

 【明慧日本2023年11月6日】私は田舎に住んでおり、今年85歳になりました。学校に行ったことがないので字は読めませんが、大法を修煉して20年余りになりました。修煉して、以前の足の痛みや高血圧などすべて治り、耳もよく聞こえるし、視力も問題なく、自分で料理や洗濯などの家事をして、一人で暮らしています。息子一家は都会に住んでおり、私を迎えて一緒に生活することを望んでいますが、私は修煉者で、自分で生活できるし、子供たちに迷惑をかけたくありません。ほかにも地元に学法グループがあり、ここで人々に大法の素晴らしさと法輪功迫害の実態を伝える環境もあるので、息子の所には行きませんでした。しかし、ここ数年、自分が年を取ったと感じ、字も読めないので、法を勉強することと自分に対する要求を緩め、大法を伝えて人を救うことが少なくなったため、邪悪に隙を突かれてしまいました。

 去年の夏、私に病業の虚像が現れました。腰が痛くなり、ご飯を食べることもできなくなり、1カ月近く排便できませんでした。最初は我慢して、子供たちには言いませんでした。次女は家族全員が大法を修煉しているので、私は家に来た次女に体の状態を言いました。次女は「師父は私たちに、良くないことに遭うのは皆良いことだと教えてくださいました。心性を高めるべきです。何かトラブルに遭った時には、まだどんな執着心を放下していないのか、と内に向けて探さなければなりません」と言いました。私は「この数日は、暑くて煉功ができません。近所の年寄りたちが家に来て、私をマージャンに誘うのです。私は修煉者なので、ギャンブルをしてはいけないと言ったけど、遠慮して彼女たちが私の家でマージャンをすることに反対はしませんでした。後で人が足りない時、私も1、2回やったことがあります」と明かしました。

 娘はそれを聞いて「お母さんは、大法の厳粛さを認識していません。大法に合わないことは一度でもしてはいけません。法を正すことが終わりに近いのに、まだたくさんの人が救われていません。師父はお母さんの修煉の状態に心配しておられます。旧勢力は、お母さんの執着を口実にしてお母さんを迫害していますので、早く目覚めて内に向けて探し、それを否定しなければなりません。時間を大切にして三つのことをし、師父を信じ、法を信じてこそ助けられます」と焦っていました。

 娘の話を聞いて、私は内に向けて探し始め、真剣に学法と煉功をするようになりました。そしてマージャンをしに来た人たちに、私の家でマージャンをすることができない理由を説明しました。彼女たちは私が断固としているのを見て、マージャンの話をしなくなりました。しかし、娘が帰った後でも、私の体の状態は改善しませんでした。私は何かの執着を放下していないからだと考えました。

 1週間後、息子は「暑すぎて、お母さんが心配です」と言って、私を自分の家に迎えました。私が体の状態を告げると、息子はすぐに「お母さんにずっと言わないかったけれど、今とても痩せています。私は他人に親不孝だと言われますよ」と興奮しました。そこで、孫に腰痛の薬と下剤を買ってきてもらい、薬を飲まなければ病院に行くように迫りました。「私には師父がおられるので大丈夫だ」と言いながらも不安がありました。「病院に行くと手術をしなければならない。お金もかかるし、どれだけ大変なことになるのか」と考えました。家族への情や利益の心が生じてしまい、下剤を飲み、湿布を貼り、孫にマッサージをしてもらいました。自分が修煉者であることを忘れ、家族が私を大切にしてくれると思っていました。

 しかし、夜になって腰の痛みが以前よりひどくなり、寝ることができませんでした。そこで私は起きて歯を食いしばって煉功を続けるうちに、汗で服が濡れたので、煉功の音楽を消してベッドで寝ました。しばらくして、なんとなく目が覚めると、煉功の音楽を流す電気製品のランプが点滅していたので、消し忘れたのかと思い起きようとしましたが、腰が痛くて起きられず、扇子で扇いでみたら、ランプが消え、しばらくしてまた点滅して、その後また消えました。不思議に思っていると、「これは師父が私を悟らせておられるのではないか?」と気づきました。常人は修煉者の難を解決できるのでしょうか?

 翌日、嫁に次女に電話するように頼みました。次女は、私が息子の家から帰りたいと言うと、兄夫婦が誤解しないように「親戚である甥の嫁が病院で仕事をしているので、彼女のところに行ってみたら?」と提案しました。息子も嫁も同意し、すぐに親戚に連絡してから午後に、私は次女と車でまず孫娘の家に行きました。

 夜、娘と一緒にいて、発正念をしたり、煉功をしたり、内に向けて探したりしていましたが、お腹にしこりがあるような気がして、ご飯が食べられず、座って頭を下げることもできず、腰も痛くて、改善の兆しが感じられず、一晩中寝返りを打って眠れませんでした。娘は私のこのような状態を見て、兄や兄嫁に文句を言われないかと心配して、娘婿に電話して事情を話しました。娘婿は「お母さんは修煉者です。常人の方法で修煉中の難を解決させることができますか? これは師父を信じ、大法を信じることができるかどうかを試すものではありませんか? これこそ心性を高めるチャンスではありませんか? 心性が高まってきて、執着心が取り除かれ、功が伸び、そして業力も消去することができ、これは師父の説かれた一挙四得ではありませんか? これは良い事なので、怖がる必要はありません」と言いました。その話を聞き、娘も「まず自分を正し、恐怖心や親の情、メンツを重んじる心などを探し出して、それらを否定すべきだ」と気づきました。それから、娘は師父の説法を読んでくれました。師父は次のように説かれました。「あなたの道はあらかじめ用意されていたので、病気にかかることが許されていません。本当に許されていません。なぜなら、病はいままでのようにあなたを攻撃することができず、ウイルスはあなたが持つ正のエネルギーに滅されるからです」(『各地での説法十五』『二〇一九年ニューヨーク法会での説法』)

 それを聞いて、私は少し気楽になりました。そして、「師父は私たちが『病気にかかることが許されていません』と説かれたので、今の症状は虚像ではないか? それなのに、私は自分の身体を心配していて、100%師父を信じ、大法を信じることができるのか?」と気づきました。私は娘に「自分の恐怖心や依存心を取り除き、正念を持って迫害を否定する」と言うと、娘も自信が湧いてきました。

 しかし、試練はまたやってきました。翌朝、甥の家に行き、甥の嫁に体の状況を話すと、彼女は「これは深刻ですね。もしかしたら腸梗塞の可能性があります。方法は2つありますが、一つは浣腸で、もう一つは手術です。高齢なので、リスクも高いです」と言うのです。私は考えてみると言ってはみたものの、また動揺し始めました。2つの方法とも大変つらいので、それにかなりお金がかかり、治るとは限りません。娘は「常人としては、病気があったら病院に行き、お金を払ってつらい苦しみを受けるしかありません。修煉者にとって、病気だと認めると、旧勢力が害を加えることができます。そうなると、病院に行ってお金を使って苦しみを受け、家族に苦痛と迷惑を与え、経済的にも損失させ、子供たちの仕事にも影響を与えるだけではありません。大法に泥を塗り、周りの人たちに大法に対する誤解を与え、修煉の環境を失い、人を救うことができなくなり、ひいては命を失うことすらあります。もし念が正しければ、すべてが変わってきます。師父がすべてを段取りされておられるからです」と言いました。

 そこで私は、急に目が覚めました。病院で仕事する親戚に何とかしてもらいたい気持ちは、病気を認めているのではないでしょうか? 80歳を過ぎて、また大法弟子として、私は何を恐れているのでしょうか? 私は家に帰ると決めました。

 娘婿が私たちを迎えに来ました。甥が居間で待っていて、「叔母さん、病院へ行きましょう。今の状態が長ければ長いほどよくありません」と言いました。私は真剣な態度で彼に「あなたが私のために親切にしてくれたことは嬉しく思います。しかし、私は修煉者で、師父が守ってくださるので大丈夫、心配しないでね。あなたたちに迷惑をかけてはいけないから、私は自分の家に帰るわ」と言いました。甥は「それはいけません。病院になぜ行かないのと、叔母さんの家族に言われたらどうしますか?」と不安そうでした。私は「息子とすでに連絡したの。私が自分で帰りたいから帰るのであって、あなたの責任ではないわ」と説明しました。甥は私がとても毅然としているのを見て、無理をさせませんでした。

 田舎に帰る直前、私は途中でトイレに行きたくなると困るので、あまり考えずにトイレに行って便座に座ると、なんと排便し始めました。あまりにも嬉しくて、私は娘を呼びました。立ち上がって便器の中をのぞくと、たくさんの硬いボールのような便があり、私はすぐに心の中で師父のご恩に感謝しました。胃の中のガスが一気になくなり、お腹のしこりもなくなり、腰も痛くなくなり、体全体が楽になりました。

 甥は信じられない表情でしたが、実際、目の前で、私の顔色がすぐに良くなったのを見ていました。甥は私に「ここで数日間、観察したほうがいいですよ」と説得されましたが、私は「もう大丈夫。あなたは信じ難いかもしれないけれど、大法の奇跡を直接見られたことは、あなたは大法と縁があるということ。必ず『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』という心からの九文字を覚えてね。危難の時に唱えることで、福報を得られるのだから」と言いました。

  帰りの道で、娘は私に「家に帰ったら必ず内に向けて探して、今回の教訓を覚えてくださいね」と励ましてくれました。私はすべてが慈悲深い師父が守ってくださっていると分かっています。これからは必ず精進し、しっかり修めて、回り道をしないようにして、師のご恩に報います。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/31/467638.html)
 
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