【明慧日本2023年12月10日】広東省茂名（もめい）市の高州市の法輪功学習者・呉有清さん（56歳女性）は2022年9月に連行され、濡れ衣を着せられた。今年9月、茂名市茂南区裁判所は呉さんに不当に懲役6年の実刑判決を言い渡し、罰金2万元を強要した。11月末、呉さんの家族は「呉有清は数日間断食したため、茂名市茂南区人民病院に搬送されたので来てください」という電話を受けた。
呉さんは1997年6月から、法輪功を学び始めた。それから、「真・善・忍」の基準に従って自分を要求し、上司や同僚、友人から好評を得、慢性腸炎が完治し、健康を取り戻した。
しかし、1999年7.20、中国共産党の江沢民グループは法輪功迫害を発動した。呉さんは法輪功を学び続けているとして、数回も拘禁され、労働教養処分3年を科された。労働教養所で呉さんは、警官に裸になることを強要され、屈辱を与えられた。労働教養期間中、勤めていた農村信用銀行から不当に解雇された。その後、呉さんはまた、4年の不当な判決を言い渡された。夫は警官から脅迫されたため、裁判所に離婚の申し立てをした。刑務所に拘禁されていた呉さんは離婚届けに署名するよう強制された。呉さんは刑務所の迫害から逃れ、九死に一生を得た後解放された。その後高州市の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）、派出所の警官、居民委員会の人員からの監視や、尾行された為、家族とも安心に暮らすことができなかった。
昨年9月26日夜、呉さんは外出中に高州市公安局の国保の私服警官と制服警官に連行された。翌日午前0時ごろ、高州市公安局の陳飛が、高州市公安局局長、国保の隊長、国保の警官、機動隊員など、十数人の警官を率いて、手錠をかけたままの呉さんを自宅に連れ戻し、家宅捜索を行った。
拷問のイメージ図：足枷 |
その後、呉さんは、高州市から50キロ離れた茂名市の信宜留置場に拘留された。昨年10月4日、呉さんは留置場で法輪功の功法を煉っていたため、留置場の警官に、7日間足枷をつけられた。家族は呉さんのために留置場の通帳に500元を入金したが、留置場側はその事を呉さんに告げていないので、呉さんは使うことができなかった。同じ部屋に拘留された室のリーダー・伍彩蘭は、呉さんの人格を侮辱し、暴言を吐き、生活必需品を与えず、他人から与えることも許さなかった。10月6日9時頃、伍彩蘭は部屋の20人以上の前で、呉さんが使用していた生理用ナプキンを呉さんの体から取り外し、それを使って呉さんの口を拭いた。呉さんは迫害に抗議するため断食を始めた。
同年10月28日午前、呉さんのため、家族が雇った2人目の弁護士が留置場に来て、11日間断食していた呉さんと面会した。しかし、警官は呉さんに弁護士に断食の理由を話さないようにと言った。呉さんの身体は極度に衰弱し、非常に弱々しく、話す力さえなく、時折吐き気を起こし。呉さんは11月中旬に病院に運ばれた。公安局の警官は呉さんの次兄に電話し、呉さんの健康改善の薬を2回注射するため、1100元を要求した。11月21日、家族は茂名第一留置場から電話を受け、呉さんが茂名第一留置場に移送されたことを知った。呉さんの断食は約30日間続いた。
11月18日、高州市国保は、呉さんの案件を高州市検察庁に移した。11月22日、高州市検察庁の検察官は、呉さんの案件を茂南区検察庁に移送した。11月28日、茂南区検察庁は呉さんを茂名市茂南区裁判所に起訴した。
2023年6月29日、茂名市第一留置場内で、茂南区裁判所は呉さんに対する裁判を行った。家族が雇った2人の人権弁護士は法律に基づき、呉さんの無実を訴え、裁判所に無罪の判決を出すよう、直ちに釈放するよう求めた。呉さんも落ち着いて自己弁護をし、無罪解放を要求した。
9月22日午前10時、茂名市茂名南区裁判所は茂名市第一留置場で呉さんに懲役6年、罰金2万元の判決を下した。判決の日付は2023年8月30日だった。
判決当日、2人の弁護士は用事があって出廷できなかった。呉さんが手錠と足枷をつけられて法廷の外に連れ出され、引きずり回されたのを目の当たりにした家族は非常に憤慨した。呉さんはその場で判決を不服とし、控訴すると言った。家族と呉さん本人は、権利を守るために二審の弁護士を雇った。
11月末、二審の弁護士は茂名市中級裁判所から電話を受け、案件の閲覧と答弁書の提出を要請された。弁護士は中級裁判所と担当裁判官に、監視のない環境で案件の閲覧とコビーすること、二審の開廷の際に答弁書を提出することの要望を出した。
11月13日午後から、呉さんは不当に重刑の判決を言い渡された後、合法的な権益を守るため、迫害に抗議して、再び断食を余儀なくされた。現在、呉さんは病院に搬送され、重篤状態である。
（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
