「失」について語る
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文/内モンゴルの大法弟子 

 【明慧日本2023年12月24日】私は中共の政府機関で働いています。20年前、私は業界内の最年少のシニアエンジニアになりました。しかし、数年後、勤務先が再編され、私の部署も公務員管理体制になり、それに伴い職名も変わり、給与も当初の上級専門職の給与より徐々に下がっていきました。私と同じような状況の人が多くいますが、上級職名を持っている人は、さまざまな人脈を使って元の職名に戻されています。私もこれらのことは知っていましたが、「自分は修煉者であり、私の人生の道は師父によって按排されているのだから、自然に任せればよい」とだけ考え、心は動じませんでした。 しかし、賃金格差は年々拡大の一途をたどっています。時々、本当に失ったものが大きすぎると思うことがあります。

 数日前、道で近所の人に会うと、私と似たような人達がみんな元の職名に戻されたことを教えてくれました。また、上層部からの文書があるので、すぐに訂正すべきだとも言いました。私は少し興奮気味で、急いで勤務先に行き、人事担当者を見つけて、この件について何か文書があるかどうか尋ねました。担当者はそのような書類は受け取っていないと言いました。私は「誰に聞けばいいのだろうか? それとも人脈を使ってみようか? やはり諦めよう! それはほかの業界の政策かもしれない。すでに何年も損しているのだから、自然の成り行きに任せよう」と考えました。

 夜、私は夢を見ました。夢の中で、ある男が我が家を賃貸として貸し出そうとしているのが見えました。私は「この家は私のものなのに、なぜ彼は賃貸に出そうとしているのか?」と心の中で思いながら家に入り、見てみたかったのです。しかし、私が家に入った途端、男は家のドアをロックし、燃えている物を家の中に投げ込み、濃い煙が立ちのぼりました。彼が私を殺そうとしているのは分かりました。私は石を見つけてガラス窓に叩きつけたのですが、その窓には鉄の柵があり、ガラスは割れましたが外には出られませんでした。私は「師父、助けてください!」と叫びました。そして、私はすでに家の外にいることに気づきました。師父は私を助けて下さいました。顔を上げると、職場の同僚が二つのリンゴを持って私に向かって歩いてくるのが見えました。それから私たちは家の周りの有刺鉄線のフェンスを越え、広い道路に出ました。その時、家から濃い煙が立ち上っているのが見えました。同僚がリンゴ(苹果)を持っているのは、結果は安全だという意味が分かりました。

 目が覚めた後、私はなぜこんな夢を見たのかと考えました。先日の職名のことを突然思い出しましたが、夢の中の家のような大きな財産は、私が失っている職名のことを示しているのではないでしょうか? その家はすでに他人のもので、私は「自分のものだ」と思うだけで、その人に殺されそうになりました。なぜそうなるのでしょうか?

 師父は、「あなたが生々世々に作った借りの持ち主、場合によって巨大な業と借りの被害者があなたに返済を迫り一歩も譲らないとき、どのように対処するのですか? 宇宙の法理もすべての人を量っているため」、「師父はあなたを救っていると同時に、あなたの罪業を肩代わりしています。しかも、あらゆる手を尽くしてあなたの罪業を帳消ししようとしているため」(『険悪を遠ざけよう』)

 私はすぐに「これは私が歴史上に作った罪業のせいだ」と理解しました。師父は私の専門職名を使って善解し、自分の債務を返済してくださいました。もし修煉していなければ、師父が面倒を見てくださらなければ、おそらくそれは命で返すことになるでしょう! 取り戻せるかどうかという一念を思っただけで、その男はすぐに私を殺そうとしました!

 このことを思うと、体の細胞一つ一つが衝撃を受け、師父が居られて良かったと思うと同時に、宇宙の法則の厳粛さに衝撃を受けました。「失わなければ得られず」(『轉法輪』)、修煉者として、常人の中で失ったすべてのもの(名、利、情を含む)には必ず背後の原因があるはずです。もしかしたら、それについて人間の念が頭に浮かんだだけで、大変な結果になるでしょう。そして自然に任せるということは師父の按排を受け入れることを意味します。私は心の中で「師父の按排は最高です! 師父に感謝いたします! 大法のご恩に感謝いたします!」と何度も叫びました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/17/469361.html)
 
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