正々堂々と拘置所を出る(一)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2024年1月30日】2021年、地元では大勢の大法弟子が公安局に連行されました。私も連行された1人で、公安局は私を重点的な迫害の対象に指定し、刑務所に送り込もうとしました。7カ月以上の拘束の後、師父の慈悲の庇護のもと、国内外の同修、人権弁護士、家族の救出活動により、私は堂々と留置場から出て、再び師を助け法を正す正法の流れに溶け込みました。

 私はこの過程においての自身の修煉状況と、公安国保の不当な取り調べに際して、どう立ち向かったかについて交流したいと思います。

 一、正念を堅持し、邪悪に協力しない

 警察官が家に押し入った際、私は彼らに法輪功迫害の実体について理解してもらうため、1時間以上語りました。警察が私たちを連れて階下に向かうとき、私は「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい! 法輪大法は正法だ!」と大声で話しました。住宅区の小屋で涼んでいる隣人がいるのを見て、「法輪大法は素晴らしいことを覚えておいてください、覚えると疫病を逃れることができます!」と話しました。その時一人の警察官も私を止めることなく、皆静かに聞いていました。

 公安局に到着すると、ほかにも連行されてきた同修たちがいました。この時、私の頭の中に、「たとえどのような環境にあっても、邪悪の要求や命令、指図には従わないようにしてください」(『精進要旨(二)』「大法弟子の正念は威力あるものである」)という師父が説かれた法を思い出しました。私はその時、自分に、1. どんなになっても、絶対に(法輪功の修煉を諦める)保証文を書かない。2. 同修を裏切ることは絶対にしない、という二つの原則を設けました。

 公安局の警察官は私を3回に亘って不法な取り調べを行いました。警察官は「いつから修煉を始めたのか? どれくらいの時間修煉したのか?」、「某同修を知っているか?」などの質問をしましたが、私は一切答えませんでした。法輪功資料作成のことについても聞かれましたが、一切話しませんでした。

 最後に、警察官は取り調べ記録に「法輪大法は素晴らしい」と書かせようと私を誘導しましたが、私は書きませんでした。私がサインしてくれないだろうと思ったのか、サインも求めませんでした。警察官は私への取調べ記録が「回答なし」だらけであるのを見て、「何も言ってないじゃん!」とがっかりしていました。私は自分が正しいことをやっていたと思いました。

 留置場に来た初めの頃は、警察官は私の頭にさまざまな否定的な考えが生じるような事ばかり言ってきました。例えば、高齢の両親が耐えられず亡くなってしまうかもしれないとか、子供はどうなっているのかなどでした。家族への心配は心をえぐるような痛みでした。1カ月間、毎日午前中は心が刃で絞められるような痛みでした。私は正念を持って、絶えずネガティブな考えをクリアしていきました。

 私の周りには一緒に迫害を受けている同修がいて、彼女は家族への「情」への執着をよく修めていて、「誰もが耐えた苦痛はきっと報いがある」、「師父がおられるから大丈夫だよ」と、よく私を励ましてくれました。心と身体が苦痛にさらされていても、私は師父や大法、同修に対して何も悪いことを考えたことはありませんでした。

 機会があれば、私は周りの受刑者に「『法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい』を覚えてください。疫病を免れることができます」と言い、三退(中国共産党、青年団、少年先鋒隊からの離脱)を勧めました。他の人に真相を伝える時、体の中に「サッサッ」とした感覚があり、まるで電流が全身を貫通しているようでした。私は、それは師父が私を励ましてくださっていると知っていました。

 二、環境は心によって変わる

 そのような困難な状況の中で、私はずっと同修から離れたくありませんでした。しかし、本当に離れる時が来ると、涙ぐむ同修を見ながら、私は強い正念を持って同修に「師父がおられる! 法があるから何も怖がることはないよ」と言いました。この正念を持って、私は別の刑務所に連れて行かれました。

 扉を開けると、担当者は非常に喜んで「法輪功をやっている人なの? ここで楽しく過ごしてね」と言いました。私の腫れた両足を見て、彼女たちは前の刑務所が人道的でなかったと非難しました。担当者は2人の若い大学生で、どちらも非常に親切で、私に靴下を履かせ、ベッドに座らせ、食べ物と必要なものをくれました。

 最初の生活の会で、私は率直に彼女たちに「私は法輪大法を修煉しています。『法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい』を覚えてください。疫病を免れることができます」と伝えました。彼女たちは皆、喜んで笑いました。

 この刑務所には、3年半の不当な判決を受けた同修のおばさんがいました。彼女は監視カメラの下で自由に煉功し、正念を発していました。彼女は師父と法を信じ、邪悪に絶対に屈しませんでした。2012年、彼女は交通事故で顔に負傷をしましたが、心から「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と7日間唱え続けて回復しました。その時から彼女は大法の修煉を始め、人の前で法輪功の真相を伝えて人を救う活動を始めました。

 私たちはお互いに励まし合い、外出時に一緒に法を暗唱しました。私は彼女に「認めないで、ある同修が3年の判決を受け、しかも最も邪悪な馬三家の労働教養所で収監されていたが、1年半で脱出した。迫害を認めてはいけない」と言いました。私も正念を発し、煉功をし、静功する時は入静することもありました。また機会があれば三退を勧めました。

 この間、警察が私の家から不法に持ち去った法輪大法の本やプリンターなどのリストを持ってきて、私のサインを求めました。私は恐れを感じつつも、サインを拒否し、穏やかに警察に「法輪大法は正法であり、法輪大法をよく扱う心があれば、天は幸福と平安を授けてくれます」と言いました。若い警察官は微笑んで何も言わずに去って行きました。

 ある日、私は拘置所で師父の法を暗唱していました。「正法伝わりて 万魔攔ぐ 衆生を済度どし 観念転ず 腐敗物は滅され 光明が顕れる」(『洪吟』「新生」)。私は一気に観念を転換すべきだと気づきました。私は迫害されていますが、苦しむことで業が消え、執着がなくなり、思考が昇華され、次元が向上できると思いました。そして、ここでも正念を持って邪悪を払い除けることができると思いました。そう思った瞬間、体が震え、悪いものが体から出ていく感じがしました。突然、苦しさがなくなり、身体が軽くなりました。

 同修のおばさんは私に、彼女が学法しているグループの同修たちはみんな法をしっかり学び、修煉もしっかりしており、人を救うことも良く出来ていると言いました。そのグループのある古い大法弟子は、「謙虚な心で法を学び、喜びの心で煉功すべきだが、 私たちは一日中仕事に追われ、仕事を修煉だと思い込んでいる。法を心に入れず、自己が膨張し、心性を守らなかったために迫害されたのでしょう」とよく言っていると言いました。

 私はこの監房に9日間いました。皆私にとても良くしてくれました。誰も私たち大法弟子を苦しめず、皆親切でした。何人かの人は「三退」し、私も数人を説得して三退させました。ある日、私は夢で火の雨が天から降り注ぎ、監房に一つ落ちました。私は部屋の中の人たちに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じるように伝えると、彼女たちはすぐに念じ始め、火は消え、全員が救われたのです。

 9日後、私は地元の拘置所に戻されました。出発の際、私は拘置所の担当者に三退を勧めると、彼女は喜んで承諾しました。出発の際、同修のおばさんが私に「良いことだけを思っていてね!」と言いました

 3、何度も不法な取り調べに直面しても、口を割らない

 異地の拘置所での不法な拘束中、中共ウイルス(武漢肺炎)が流行していたので、取り調べはオンラインで実施されました。警察官の取り調べに対し、私は大声で「あなたたちの言葉で物事が決まるのではない! それを決めるのは神様だ!」と言いました。彼らは私に他の修煉者を知っているかどうかを迫り続けましたが、私はすべてに対して「知りません!」と答え、一切口を割りませんでした。彼らは怒って「子供を連れてこい!」、「拘置所の中でずっといなさい!」と言いました

 当時私は子供を心配していましたが、間違ったことをしてはいけないと知っていました。私は自分の全てを師父に任せる覚悟を決めました。

 地元の拘置所では、国保警察が初めて私を不法なオンラインでの取り調べをし、私に有罪を認めさせようとしました。私は厳かに「私に罪はありません! 他人に害をなすことはしていません。あなたたちは私を迫害しています!」と言いました。彼らは「誰があなたを迫害したの?」と聞き、私は大声で「共産党だ!」と言いました。彼らはすぐに黙りました。不法な取り調べは終わり、拘置所で聞いていた警察官が廊下で大声で「これが堅固な大法弟子だ!」と言いました

 しかし、邪悪は根を絶たず、何度も国保警察を利用してビデオ取り調べを行い、その回数はおそらく8、9回もありました。彼らは私と同じく連行された家族の同修を使って私を動揺させようとしました。家族の同修が修煉をやめたと言ったり、私も修煉をやめたほうがいいと言っていたと言いました。私は大声で「人それぞれ志がある。それは彼の選択です」と言いました。また私は取り調べの警察官たちに「善は善で報われ、悪は悪で報われます」と警告しました

 すると彼らは私に「そうだ! 共産党があなたを迫害しているんだ! あなたがここの中で死んだら、大きな蛋白質の塊になるだけだ」、「今日言った内容次第で、あなたが1年、5年、10年刑のどれを受けるかが決まってくる!」と脅迫してきました。 私は非常に堅固な口調で「人の言ったものが物事を決めるのではない!」と言い、「私を帰してください!」と言いました。警察官は「あなたが言わなくても、他の人が言いますよ」と言いました。 私は心の中で「誰が言おうと私には関係ない。私は言わない」と思いました。

 最後の取り調べは2023年の年末に行われました。検察官は証拠不十分で取り下げましたが、国保警察は邪悪に操られて調査を続けました。しかし、私は協力せず、有罪を認めず、罰金を払いませんでした。私が何をしたかについての質問には一切答えず、一貫して「答えたくない」と言うと、最終的に彼らは怒り狂って「お前をやっつけてやる!」と言いました。

 しかし、最後は、彼らは空気を抜けた風船のようになり、ほぼ私にお願いする口調で「あなたが長い間資料を作ってきたことについては私たちはもう何も言わないから、何か言ってくれ!」と言うので、「命を大切にし、 即座に無条件で私を解放して家に帰してください! 全ての大法弟子を解放してください!」と言いました。警察官が「何だと?」と言ってくると、私は「無条件で私を解放して家に帰してください!」と言いました。

 最後に警察官は笑顔で「新年おめでとうございます!」と言ってくれました。 私も笑顔で「あなた方も新年おめでとうございます!」と返しました。(続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/10/469129.html)
 
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