文/海外の大法弟子
【明慧日本2024年5月17日】娘は容姿端麗で上品で気立てもよく、成績も素行も優秀で、全学科Aの成績で高校を卒業し、今は理想の大学に入り好きな専攻を勉強しています。 周りの人は、本当に親にちっとも心配と苦労を掛けない良い娘だと称賛してくれます。娘は法輪大法を修煉しているからこそこれほど優秀に育ったことを、母親である私は誰よりも知っています。では、ここで娘の成長経過を紹介し、ほかの保護者の方々の育児の参考になれば幸甚です。
1、子供は修煉の真義が分かっているか
キリスト教や他の宗教を信奉して、子供は聖書を読んで育ち、毎週教会に通う家庭は周囲にたくさんいます。しかし、大人になってから「この宗教を実は信じていない、以前は親に無理に連れられて教会に行ったが、今は自分の好きな生き方をしたい」と、宣言する子供も少なくありません。このような例をたくさん見てきたので、信仰は強制できるものではなく、心からのものでなければならないことを知っています。そのため、娘に法輪功の修煉を教えた当初から修煉とは何か、何のために修煉するのかを理解してもらい、そうすれば大きくなってから修煉を続けるかどうかは、自分で判断し、選択できます。
法輪大法は「真・善・忍」を信条としているので、娘に法輪大法の主要な著作である『轉法輪』を学ばせる時「真・善・忍」とは何か、「真・善・忍」を生活の中でどのように実践するのかを説明するように工夫しました。そして、年齢や成長段階によって法理に対する理解と修煉の仕方が違ってくる場合もあります。娘と一緒に学法する時、言葉やフレーズの表面の意味を説明する以外、学んだ後に娘とコミュニケーションを取り、「理解できたかな」、「今日は何を学んだのか」と尋ねます。どれだけの量を学法したかではなく、娘がどれだけ理解できたかが大事であり、少しでも理解できれば、その部分は学法の収穫になります。
娘とコミュニケーションを取る時は、その年齢で理解できる方法を取るように努力しました。娘は4歳くらいから学法を始めたので、物語を語る方法で『轉法輪』の中の難しい言葉を娘に説明しました。特に、娘は『西遊記』が好きで、『西遊記』にあったエピソードに関連づけると、すぐに理解してもらえます(もちろん、娘の理解レベルですが)。
娘が少し大きくなると、私と問題を検討し合えるようになりました。ある日、娘は「ママ、もし師父が言われたように、私たちはずっと殴られても罵られてもやり返さないなら、悪い人はもっと悪くなってしまわないの」と聞いてきました。私は「お母さんはこの問題を考えたことがまだなかったから、じゃあ、分析してみようね。私たちが殴り返したら、その人は良くなるのかしら」と言うと、娘は「きっと良くならないね」と。「では、どうすれば悪い人を変えられるのか、そこに知恵を使わないといけないかもしれない。悪い人を変える方法について『梁国は、楚国の西瓜畑に水をやる』という物語があるのよ」と言って、次のように語りました。
戦国時代、梁と楚は隣りの国で、両国の軍営では西瓜を栽培していました。梁国の兵士はよく働き、畑によく水をやったので、大きくて甘い西瓜です。一方、楚国の兵士たちは怠け者で、水をあまりやらなかったので、西瓜は小さくて数が少なかったのです。楚国の兵士は夜、梁国の畑に潜り込んで西瓜を盗みました。それを知った梁国の兵士は、長官にどうしたらいいかを尋ねると、長官は「私の言うことをよく聞け、毎晩水を汲んで楚国の畑に水を撒いてあげるのだ。しかし、そちらの兵士に察知されないようにしなさい」と言いました。それから、梁国の兵士は、夜中に楚国のために畑に水をやりに行き、楚国の西瓜も大きく甘くなりました。楚国の兵士は不思議に思い、夜、畑に行ってみて、やっと分かりました。そのことを聞いた楚国の王は、梁国の兵士の「恨みに好意で返す」という善意に感動し、梁国に使者を送り貴重な財を贈り、梁国の王と親交を結びました。それから、梁国と楚国はずっと良好な関係を保っていました。
その物語を聞いて、娘はとても気に入ったようで、すべての役を自分で演じて寸劇にして、家で上演しました。とても面白く演じたので、私は大笑いしました。中国の伝統文化には無尽蔵の物語があり、子供の教育にとても役立っています。
2、真に修煉すればきっと奇跡が示される。保護者の説教ではなく、子供自身で信じることが大事
子供が修煉するには、奇跡を信じ、師父はずっとそばにいることを信じるなど、修煉に対する信頼を自ら築かないといけません。信じれば信じるほど、奇跡が目の前に示されるようになります。実は、子供の心がとても純粋なため、幼ければ幼いほど奇跡は起こりやすいのです。ある日、娘は指を切ってしまい、痛みで泣き叫んだ時に私は「傷口を押さえて、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を心から唱えなさい」と言うと、娘は言われた通りに唱えました。数分後、傷口を押さえていた指を離すと、なんと傷口が治っていました。娘は喜んで「師父は私のことを気にかけてくれている」と言いました。
ある日、友人は息子を連れて遊びに来て、娘はおもちゃを持ち出して友人の息子と遊びました。帰り際、男の子があるおもちゃをとても気に入ったのを見て、私は娘に「弟にあげよう」と言いましたが、娘もそのおもちゃを気に入っていたのであげませんでした。その後、娘がおもちゃを片付けた時、床に落ちて壊れました。実は当時、娘はまだ7、8歳で、手の高さからおもちゃが落ちても壊れるはずがありません。私は娘に「どうして壊れたか、分かるか」と聞くと、娘は恥ずかしそうに「私が悪かったの、弟にあげればよかった」と言いました。
一時期、娘はマクドナルドのホットチョコにとても夢中になっていました。それは健康的な食品ではないし、甘すぎると言っても、先日も、娘はまた飲みたいと言い出しました。私は「強制はしたくないけど、あなたは修煉者なので、飲んではいけない物なら、きっと別の味に変わってしまうかもよ」と言いました。一つ買って車に戻ってから、娘は一口飲んだら「本当においしい」と言いました。車が走る途中、娘は突然「たぶん、私は執着しすぎたかもしれない。師父がホットチョコを苦いコーヒーに変えてしまったみたい」と言いました。私もびっくりして一口飲んでみると、確かに苦いコーヒーになっていました。
ある日の就寝前、娘は真剣な顔で「ママ、とても大切なことを教えたい」と言って、あまりの真剣さに私はびっくりして何なのかと尋ねると、「今日、ジョイと一緒に『轉法輪』を暗記していたら、ジョイの方が覚えるのが早いため、嫉妬しちゃった」と娘は言いました。私はほっとして「良くない執着心を見つけたら、それを捨てればいいんだから、大人だって嫉妬する時もあるのよ」と言いました。娘はとても真剣に頷き「また先日、頭の中に、師父を信じられなくなるような考えが浮かんだ」と言って、「それをどう対応したのか」と聞くと、「『要らない』と言ったら、あれは去っていった」。こんなに幼い子供が思想業力や外部から来た妨害を排除するまで行ったことに私は、本当に驚くと同時に、安心もしました。修煉とは何かを本当に分かったようです。
修煉後、娘が初めて体調を崩したのは4歳の時で、風邪のような症状でした。私は娘に「薬を飲む? それとも師父の説法を聞く?」と尋ねると、娘は「分からない」と答えました。修煉者ならば、具合が悪い時に薬を飲むよりも学法して煉功すれば、ずっと早く回復できると知っていますが、4歳の娘は修煉者と見なしていいかどうか分からなくて、私は娘に風邪薬を飲ませました。しかし、飲み終わった途端に全部吐き出してしまい、まるで一滴残らず吐き出したような様子でした。「うん、君はすでに修煉者と見なされているから、薬を飲まなくても治ると思われて、師父は君に全部吐かせたようだね」と言うと、娘は力強く頷き、私は師父の説法を聞かせました。一講を聞き終わるとすぐに元気になりました。それ以来、気分が悪い時に娘は学法したり煉功したりして、すぐに元気になります。もう少し成長したら、体調が悪い時は、内に向けて探すことも必要だと娘は自覚しました。
娘が8年生の時、目が少し近視になって、地元に鍼治療で近視を治すとても有名な漢方医がいると聞いて、娘を連れて行って診てもらいました。医者は脈を測り、私に「脈から診ると、娘さんはたいへん健康な体を持っている」と言いました。「そうですね、予防接種と健康診断のほかにこの娘は、今まで病院に行ったことがありません。たまに体調を崩すと、煉功すればすぐ治るし、長くても2、3日で治って、すぐ元気になるので、注射や薬を飲む必要はまったくありません」
病院からの帰り道、娘に「修煉してから身体はとても健康だったけど、どうして目は近視になったのか」と聞くと、娘は率直に「ママは私を信用して、携帯やパソコンの使用を制限したことがなかったの。決して悪いものは見ていないけど、時々、ネット上の面白いサイトや動画を見てしまうことがあって、近視になったのはこれが原因かもしれない」と言いました。だから、子供のネット使用を厳格に管理しなければならないことを、ここで保護者の方々に忠告しておきたいと思います。娘のような自制力が強い子供でさえ自制できない時もありますから。
(続く)