「金の手」にまつわる物語
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 【明慧日本2024年8月14日】以前、私はカボチャの蒸しパンを作る時、蒸したカボチャをまずボウルに入れ、それから一定量の小麦粉、酵母、少量の水を加えてから、カボチャをつぶしながら生地をこねていました。数日前、私は順序を逆にしました。冷蔵庫から出したカボチャの冷気を取ってから、最後に入れたのです。その時、急に賢くなったように、両手をボウルにいれて、カボチャをつぶしました。手を洗いたくなかったため、思い切って両手で生地をこね始めました。

 こねているうちに、粘っこい「金の手」が現れました。カボチャにも水分が含まれていることに気づきました。数年も作ってなかったのです。少量の水だけを加えるべきでした。そして私は左右の手で両手に着いた生地を取ろうとしましたが、うまくいかず、取れないので思わず笑ってしまいました。それは、ある物語を思い出したからです。

 昔、ある旅人が不思議な人物に出会いました。その人物は人が手に触ったものを金に変えるような能力を持たせることができました。旅人はその人物に自分の左手を不思議な手に変えてほしいと頼みました。不思議な人物はその願いを叶えてくれました。旅人が左手で小石を触ると、小石は金塊になりました。旅人は大喜びで、右手も同じようにしてほしいと頼みました。不思議な人物は片手で十分だと言いましたが、旅人の必死の願いを聞き入れました。

 旅人は喜び勇んで帰宅し、妻にその能力を自慢しました。彼が触った食器は金に変わり、テーブルも金に変わりました。旅人は得意げに妻に言いました。「今後、もっと俺に優しくしてくれしないと、妾を迎えるぞ」。妻は怒って去ろうとしました。旅人が急いで妻を引き止めようとすると、妻は金の人に変わってしまいました。

 妻を失っても食事は必要です。旅人は金の食器で鍋からご飯を取ろうとしましたが、鍋も金に変わり、中のご飯も金の粒になってしまいました。旅人は自分の欲が災いを招いたことに気づきました。不思議な人物は魔法は元に戻せないと伝えていたからです。結局、旅人は飢え死にしました。

 旅人は欲深さゆえに自分に害をもたらしました。

 この物語は神秘的ですが、現実と共通するところがあり、人々の心を啓発します。現在の社会を見てみましょう。中国共産党(以下、中共)は悪事の限りを尽くし、各分野の中共幹部たちは結託して金を稼ぎ、さらには一般市民の臓器を収奪して暴利をむさぼっています。彼らにとって、すべての中国人は動く紙幣です。

 私の「金の手」がこの物語を引き出しました。こうした物語は時代を超えて警鐘を鳴らし続け、貪欲な結果を警告しています。現在、災難で命を失う人は、多くの場合、中共の「自分のためを考えてくれない人には天地の罰が当たる」という邪説を信じた人たちです。正しい信仰を持つ人々は、善行を行う者には善報があり、悪事を重ねる者は地獄に堕ちると知っています。中共に従うことは地獄に進む道を歩んでいることです。このことを理解する人は災難を避けることができるでしょう。

 法輪大法は人々に真・善・忍に従い、心を修め、善行を行うことを教える佛法です。「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と心から信じる人々は、神仏の守護を受け、災厄を避けることができるのです。

 (編集担当者:任嘉)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/31/480198.html)
 
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