【明慧日本2024年11月9日】吉林省公主嶺市の法輪功学習者(以下、学習者)・王玉英さん(68歳女性)は、今年8月、範家屯派出所の警官に自宅から連行された。同日、80歳の兄・王剣英さんも響水鎮派出所の警官に自宅から連行された。その後、兄妹はともに留置場に入れられ拘禁された。9月10日、王玉英さんは拷問を受け死亡した。兄の王剣英さんは現在、濡れ衣を着せられ検察庁に送検され、不当な起訴に直面している。
響水鎮湾龍村に住む公務員だった高齢の王剣英さんは以前、長い間、心臓病、前立腺炎、腰椎症、五十肩、腎炎、不眠症などの重い病気に苦しみ、治療しても治らなかった。1996年、王剣英さんは重い心臓病で入院した。当時、同じ病室の患者が法輪功を修煉し、医療に頼らなくなったため退院した。その患者は王剣英さんに法輪功の書籍の『轉法輪』を渡した。王剣英さんは、帰宅した後、法輪功を学んで3日間、薬を飲まずに眠ることができた。法輪功の奇跡を体験し、王剣英さんは法輪功を学び続けた。その後、王剣英さんは病気がすべて治り、第二の人生を得た。
2015年7月27日午後、響水鎮派出所の4人の警官が突然王剣英さんの家に押し入り、王剣英さんを公主嶺市留置場に連行した。同年8月6日、王玉英さんと近所の学習者たちは公主嶺留置場にいき、王剣英さんの解放を求めたが、留置場の警官に「俺たちには関係ないことだ。案件の担当部門に行きなさい」と言われた。そこで、学習者たちが響水鎮派出所に行ったが、警官に「公主嶺市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)が決めることだから、そこに行きなさい」と言われた。
それで、王玉英さん、荆鳳偉さん、張暁明さん、孫志華さん、竇玉芬さん、宋景俠さん、李桂玲さんの7人の学習者は公主嶺市国保に王剣英さんの解放を求めに行った。しかし、その場で警官に連行され、尋問を受けた。その後、警官は張暁明さんを四平市留置場に送り、王玉英さんなど6人を公主嶺市拘置所に15日間拘留した。
学習者たちが拘留されている間、強制洗脳と尋問が行われた。8月9日、公主嶺市政法委員会と「610弁公室」の警官は、6人の学習者を順番に法輪功への信仰を放棄させるため、法輪功を中傷するDVDを強制的に視聴させた。8月12日、国保から数多くの特殊警官が拘置所に来て、6人の学習者から強制的に採血した。学習者が採血に抵抗すると、警官5、6人によって取り押さえられた。8月15日、2人の男性警官は、李桂玲さんを取り調べるとき、水筒で李桂玲さんの頭や顔を殴り、平手打ちをして、お腹を蹴るなど約1時間にわたって不当な取り調べを行なった。8月20日午後、国保の大隊長と副大隊長は荆鳳偉さんを尋問した時、荆鳳偉さんの返答に不満があったため、荆鳳偉さんの顔を殴り平手打ちをした。荆鳳偉さんの顔は腫れ上がって口を開けるのも困難だった。
今年8月6日午前6時過ぎ、公主嶺市公安局範家屯派出所の警官が王玉英さんの家に押し入り、王玉英さんを連行した。同日、公主嶺市公安局響水鎮派出所の警官は、王剣英さんの家に押し入り、王剣英さんを連行した。2人はともに公主嶺市留置場に拘禁された。
9月10日、王玉英さんは迫害により死亡した。その後、警官は家族に口止め料として3万元を渡したが、家族はそれを受け入れず、弁護士に助言を求めた。しかし、弁護士は、証拠が取れないので、訴えられないと言った。家族は、目撃者がいるとしても、誰も証言する勇気がないとわかっていた。
現在、王剣英さんの案件は検察庁に渡され、王剣英さんは提訴に直面している状態である。
明慧ネットの報道によると、2024年上半期、吉林省9地区で570人の学習者が迫害を受けた。そのうち、4人が迫害され死亡し、47人が不当判決を受けた。238人が連行され、122人が嫌がらせを受け、138人が家宅捜索を受けた。11人が強制洗脳をされ、2人が放浪生活を余儀なくされ、3人が行方不明になり、経済的迫害を受けたのは5人で、その額は8万1000元以上に達した。
当局は高齢者の学習者に対しても迫害の手を緩めていない。情報が封鎖されたため、多くの迫害事例がまだ明らかにされていない状況である。