文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年11月21日】冬梅(仮名)さんが脳出血で市立病院の集中治療室に入り、緊急治療を受けていると聞いた時、私は自分の耳を疑いました。心中複雑で、まるで五味の瓶をひっくり返されたような感覚でした……
古稀(こき)に近い同修冬梅さんのことを思い出し、彼女の姿を思い浮かべます。彼女は中共の迫害や監禁、尋問、洗脳班に二度送られるという状況でも、常に正念を保ち、法輪大法の真実を語っていました。中共の弾圧に対しても、堂々とした態度で臨み、司法を使った迫害手段にも恐れを見せませんでした。しかし、今の彼女は一体どうなってしまったのか? 修煉においてどんな欠点があったのか? 旧勢力にその欠点を突かれ、こんなに重い手段が下されたのでしょうか? 私は依然として中共に厳しく監視されているため、彼女のために正念を送るしかありませんでした。
私の家と冬梅さんの家はそう遠くはなく、私が不法に拘禁されていた数年間、彼女が私の元に足を運び、交流してくれていました。しかし、最近はなぜか彼女が来る回数が減り、間隔も長くなっていきました。去年の冬、私は『再び神になる』という映画を見て、早く冬梅さんの地域の同修にも見てもらいたいと思いました。それで、他の同修に伝えて、早めに冬梅さんに来てもらい、どうやって同修たちに見せるか相談しようとしましたが、彼女からの返事はありませんでした。正月が過ぎてようやく彼女が来ました。
彼女の態度や行動が以前とは全く違い、理由を聞いても『家事が忙しい』と気のない返事をされました。私は冗談交じりに『あなた、落ちたんじゃない?』と言いましたが、彼女は苦笑いで応じるだけでした。彼女の強い性格を考慮して、それ以上は問い詰めませんでしたが、私の心には一抹の不安が残りました。
40日後、彼女が退院したという知らせを聞き、私は抵抗を押し切って彼女を見舞いに行きました。部屋に入ると、彼女の息子が彼女を起こして座らせ、手や顔を拭き、朝食を食べさせていました。彼女は市立病院から省立病院に転院し、40日以上も治療を受けたものの、半身不随で自立できなくなっていました。彼女の顔はやつれ、言葉ははっきりせず、表情も木訥で、沈んだ様子でした。以前の彼女とはまるで別人のようでした。さらに、息子の顔は陰気で、冷たい眼差しをしており、私に対して挨拶すらしようとしませんでした。私は彼女の家庭環境が危機的状況にあることを理解しました。実は、彼女の家族はもともと中共の迫害を恐れて彼女の修煉に反対していましたが、今では彼女の病気のような症状を修煉のせいだと誤って非難しています。このような状況に直面して、私は慎重に対応し、話す言葉も気をつけました。
彼女の息子が外出したとき、冬梅さんは簡単に事の経緯を話してくれました。彼女は「私が悪かったんです。この1年以上、名利に執着してしまい、携帯電話の微信(WeChat)の“快手”に夢中になり、ネットショッピングにハマってしまいました。少しでも得をしたいという心が強くなってしまい、法を学ぶ気もなく、功法を煉ることもなくなり、発正念することもやめてしまいました。三つのこと(法を学ぶ、発正念、真相を伝えること)も全くできなくなってしまったんです。その日、昼ご飯を作るために白菜を切っていたとき、左手で持っていた白菜が突然床に落ち、左半身が急に麻痺して動けなくなりました。幸いなことに、夫がすぐに帰ってきて、120(救急車)を呼び、市立病院に運んでくれました。その後、25日間の入院を経て省立病院に転院し、さらに半月入院しました……私は自分の修煉に問題があることはわかっていましたが、どうすればよいのか分かりませんでした。
私は「その間、師父の啓示を感じなかったの?」と聞きました。彼女は「もちろんありました。携帯電話を長時間見ていると、心臓がドキドキして、まるで心臓が喉まで飛び出してくるような感じがして、本当に苦しくてたまりませんでした。そのとき、私は自分が間違っていることに気付きました。携帯を置いて、『法輪大法好(法輪大法は素晴らしい)、真善忍好(真・善・忍は素晴らしい)』と唱え、師父に許しを請いました。しばらくすると症状は和らぎましたが、頭の中ではまだ“快手”の音声がこだましていて、心が引き裂かれるような気持ちで、心がまるで猫に引っかかれているような感じで、本当に麻薬中毒のようで、無意識のうちにまた携帯電話を手に取ってしまいました。こうして、私は何度も繰り返し、自分を制御することも、抜け出すこともできませんでした……」と話してくれました。
まだ私がこの件について法理上の理解を彼女と交流する前に、冬梅さんの夫が帰ってきました。彼は中共の邪悪な迫害を恐れて、時折彼女の修煉を妨害していましたが、長年にわたって私個人には好印象を持っており、よく他人の前でも私を良い人だと評価していました。そのため、私たちはお互いに尊重し合う関係を保っていました。私たちの会話は、常人の理解と受け入れやすさを考慮しなければならなかったので、私は自分が不当に刑務所に拘禁されたときの体験を話すことにしました。
ある日、私は重度の心臓病と複数の合併症でショックを起こし、120(救急車)で市立病院に運ばれ、6日間緊急治療を受けました。病院では水や食べ物を一切口にすることを許されず、起き上がったり、動いたりすることも禁止されました。さまざまな方法を使った救命処置も効果がなく、家族には二度も病状が危険であると通知されました。中共の執行機関は、私が生命の危険にさらされたのを見て、責任を回避するため、病院で『保釈』の手続きをし、重病人である私を急いで家族に引き渡しました。しかし、私は大法の修煉者であることを信じており、自分は病気だと認めませんでした。家に戻った後も、医薬や治療は一切せず、学法と修煉に力を入れ、症状は日ごとに軽くなり、10日ほどで完全に消え、すぐに体力が回復し、すべてが正常に戻りました。私の話がまだ終わらないうちに、冬梅さんの息子が外で話を聞いていて我慢できなくなり、私に話を止めさせようとしました。彼の父親がそれを見かねて、息子を止めました。
冬梅さんが法輪大法を修煉して以来、かつて患っていた難病はすべて自然に治り、病気知らずで身軽な彼女は、農繁期には畑仕事をする時頼りになる存在でした。家の中と外の雑事も、毎日のように全てをきっちりこなし、90歳を超えるお婆さんの世話も細やかにしていました。夫や息子は何も不自由なく、楽に暮らしており、彼女に対して文句を言うことも、非難する点もありませんでした。しかし、今回は冬梅さんが体調を崩したことで、家族はこの機会を逃さず、彼女が法輪功を修煉して薬を飲まなかったからこの病気になったのだと決めつけ、これを機に冬梅さんに修煉をやめさせようとしました。中共の迫害を恐れ、もう心配せずに済むようにするためです。
そこで私は、冬梅さんに早めに彼女の母親の元へ移って療養するよう提案しました。冬梅さんの母親は90歳を過ぎていますが、1999年以前から修煉している古い学習者で、そこまで精進しているとは言えないものの、身体は元気で、娘の世話をしたいと思っていました。私としては、冬梅さんがこの家庭環境から離れることで、法理に基づく交流を通じて彼女の本性を目覚めさせ、正念を取り戻し、この生死の関門を乗り越えられる可能性があると考えました。彼女はその提案に同意しました。
冬梅さんが実家に移ったものの、別の空間からの妨害も隙間なく入り込み、全く緩むことはありませんでした。彼女の息子は頻繁にそばにおり、実家の兄も彼女に薬による治療を強く勧めていました。それでも、師父の精妙な手配と冬梅さんの母親の正念の協力によって、私が4度目に彼女を訪れた際、ようやく自由に話す機会が得られました。私は彼女と一緒に師父の一連の新経文を学びました。彼女は修煉の厳粛さを認識し、自分の修煉における問題の深刻さを理解しました。旧勢力は迫害の口実を見つけ、大法弟子を破壊することで衆生を滅ぼすことが彼らの根本的な目的であることに気付いたのです。
私は彼女に、私自身の体験や認識を伝えました。この苦難やその負の影響は、旧勢力の悪意ある意図と独りよがりに過ぎず、偉大な師尊は私たちに旧勢力の邪悪な手配を打破するための道を示してくれました。彼らは隙を突いて大法弟子の肉体を迫害しようとしますが、私たちはこの迫害という偽りを断固として認めません。大法弟子に病気はありません!私たちは静かに法を学び、自分の内面を深く見つめ、執着を見つけて徹底的に取り除き、師父の手配の中で自分を正し、昇華させることができるのです。私たちは正念を通じてこの苦難を打破し、大法の神奇と超常性を証明することができ、それによって衆生を救い、悪い出来事を良いものに変えることができるのです。
大法を修煉している中で私たちは「修煉の過程で起こるどんなことも、表面的には良いことに見えるか悪いことに見えるかに関わらず、すべては良いことです」と理解しています。例えば、私たちが執着心に引きずられて道を踏み外し、スマホ中毒になって抜け出せなくなり、それによって深い谷底に堕ちたとしても、この苦難を警鐘と捉え、目覚めて断崖から引き返し、完全に中毒を断ち切ることができれば、正しい道に戻り、光明へと向かうことができるのです。体調が悪くなることで、家族があなたへの依存や習慣を手放し、自立する力を養うことができるかもしれません。あなたはこの教訓を受け入れて、すべての時間を法を学び、煉功し、発正念し、真相を伝え、人々を救うために最大限活用することができます。
私は冬梅さんの正念を励まし、彼女の心にある消極的な思いと不安を取り除くように促しました。そして、私は彼女に、今回の重大な教訓を文章にまとめて明慧ネットに投稿し、それを警鐘として他の同修たちが同じ過ちを繰り返さないようにしたいと伝えました。彼女は深く反省しながら「そうです。この『臭い水溜まり』で他の修煉者たちがまた転覆しないようにしましょう!」と言いました。
現代のスマホにある微信(WeChat)、抖音(TikTok)、快手(Kuaishou)など、さらには様々なゲームはすべて魔窟であり、どれほど多くの人々を害してきたか計り知れません。実際、私たちがしっかりと法を学ぶと、師父が多くの講法や経文で何度もこのことについて私たちに注意を促しており、これらに執着しないようにと教えてくださっていることに気付きます。
最後に、師父の法を同修の皆さんと共に励みにしたいと思います:『困難に満ちた道を歩んで来ることができたのですが、最後の道のりで足をすくわれないようにしてください。一部の人が時々、愚かなことをやっていますが、大法弟子という称号は神も羨ましく思っています』(『目覚めよ』)」