中共は恩を仇で返す 反米、法輪功迫害(下)
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文/何義、明善

 【明慧日本2025年4月12日】中共は最近、アメリカの神韻芸術団や法輪功に対して集中的な攻撃を仕掛けており、外部から大きな注目を集めている。今回の中共による法輪功への攻撃は、1999年に江沢民が行ったものとは理由が異なる。江沢民の場合は、完全に個人的な嫉妬心からの弾圧だった。しかし、今回の中共の目的は、アメリカを破壊し、アメリカに取って代わって世界一の強国になることにある。そして、その過程で法輪功への迫害という歴史的な罪をアメリカに擦り付けようとしているのだ。つまり、これは中共の最終的な反米戦略の一環なのである。

 前文では、中共の反米における二つの顔、そしてアメリカが乾隆年間から中華民国、さらに中共政権の各時代において中国に対してどのような支援をしてきたかを述べた。また、それに対する中共の恩を仇で返す行為、アメリカへの憎悪と敵対意識についても説明した。最後に、読者の皆さんと一緒に、中共が法輪功に対してどのように恩を仇で返したかを見ていこう。

 (前文に続く)

 四、中共による法輪功への迫害こそ、まさに恩を仇で返す行為

 法輪功は中国社会にとって何を意味していたのか? 26年前の中国では、人々は喜んでこう言っていた。「とても良い」「無料で功法を教えてくれる」「病気を治して健康になれる」「真・善・忍に従って良い人になれる」「学んでいる人が一番多い」など、あるいは「どれだけ医療費が節約できたか、病院に行く手間が省けたか」と話していました。ところが現在では、「法輪功」という3文字を耳にすると、大多数の中国人は黙り込むか、急いで話題を避けるか、はたまた罵倒し、憎しみに満ちた反応を見せる。これらの変化はすべて、1999年に江沢民が発動した政治運動に端を発している。その運動とは、「名誉を傷つけ、経済を破綻させ、肉体を消滅させる」をスローガンとする、極めて残酷な迫害である。

 法輪功(ファールンゴン)は佛家の高いレベルの修煉法であり、李洪志氏によって1992年に長春で公開された。中共が1999年に迫害を始めるまでのわずか7年間で、法輪功は病気治療や健康促進と道徳を高める驚くべき効果によって中国全土に広まり、およそ1億人もの人々が修煉するようになった。元中共常務委員で全国人民代表大会の委員長であった喬石は、1998年に実地調査を行い、その調査報告書の結論として「法輪功は国家と人民に百利あって一害なし」と明言した。当時の首相もまた、法輪功学習者一人につき年間およそ1000元の医療費を節約できていると述べた。これを基に計算すれば、法輪功は中国政府に対し年間1000億元もの医療費を節約させたことになり、これは1999年当時の国家財政収入の約10分の1に相当する。

 同時に、「真・善・忍」を信条とする法輪功学習者は、善行を重ね、落とし物を届ける、無償で寄付する、困っている人を助けるなど、正のエネルギーに満ちたエピソードが全国各地で見られた。これにより、社会の精神文明と公徳心が急速に高まり、犯罪率が大幅に減少した。また、法輪功学習者は心を修めて善に向かい、知恵が開き、多くの業界で優秀な人材、専門家、科学技術のエリートが次々と現れた。こうした貴重な無形資産は、政府の管理コストを削減し、社会全体の生産効率を高め、日々中国政府に対して巨大な経済効果と社会的利益をもたらしていた。

 それにもかかわらず、こうした善意と社会への莫大な貢献を知りながら、中共は感謝するどころか、逆に害を加えた。法輪功の「真・善・忍」の信念は、中共の「偽・悪・闘」に基づく独裁的なイデオロギーとは全く相容れない。法輪功の修煉は決して「中国共産党の指導下」で実現できるようなものではない。そのため、中国公安部は1996年からすでにでっちあげの罪名を列挙し、証拠を集め、秘密裏に潜入・調査を進め、法輪功を潰す計画を始めていた。

 明慧ネットの「【特別報道】私たちの師父」によると、1996年の時点で、中共は商業部の女性幹部を使い、李洪志氏に直接こう告げた。「李先生、あなたの影響力があまりに強いので、中国から離れてもらいたい」。李氏は政府に面倒をかけたくないとの思いから、「卓越能力者ビザ」を取得してアメリカに移住し、海外で法を伝えることになった。ところが中共はその後、法輪功への迫害を開始し、李氏が「中国から逃げた」との嘘を盛んにばら撒いた。悲しいことに、中共が中国人を欺くこうした卑劣で底なしのやり方は、毎回効力を発揮しており、常に騙される人がいるのだ。中共による法輪功への行為は、「恩を仇で返す」と呼ばずして何と呼ぶべきだろうか?

 1999年7月に始まった弾圧は、2000年10月になってもなお、北京の中枢部で意見の対立が続いていた。情報筋によると、2000年10月23日、当時の中国の朱鎔基首相が自ら北京市公安局第五処を訪れ、公安職員に「法輪功学習者をもうこれ以上困らせてはならない」と命じたとのことです。この情報は当時、複数のルートを通じて確認された。中共上層部には当時、法輪功弾圧に反対していた人物が他にもいた。たとえば朱鎔基(首相)、李瑞環(党中央政治局常務委員、全国政治協商会議主席)、尉健行(元党中央政治局常務委員、中央規律検査委員会書記、中央書記処書記、全国総工会主席)、胡錦濤(党中央軍事委員会副主席、国家軍事委員会副主席)、またすでに「引退」していた喬石も含まれていた。しかし、江沢民(中共中央総書記、中央軍事委員会主席、中華人民共和国国家主席)は、たった一人で中共とその国家体制を代表し、他のすべての意見を否定し、自らの個人的意思で、1億人、さらには十数億人の中国人に影響する国家規模の政治運動を実行に移した。これこそが、中共国家体制の最も典型的な実例である。

 現在、中共は法輪功を攻撃するために、神韻(シェンユン)芸術団の元団員を利用して神韻および法輪功を提訴させている。中共の党文化による洗脳を受けた人々は、おそらく基本的な道徳観念や社会常識すらも覆されてしまっているのだろう。飛天芸術学院の学費は年間5万ドル、教育には10年かかる。つまり1人育てるには50万ドル、日本円にして数百万円が必要だが、これらはすべて無償で提供されている。もしあなたが中国本土で大学に進学したとして、中共はあなたを無料で育ててくれるだろうか? 奨学金の利息だけでもかなりの金額で、本利合わせて、一生かかっても返済できないかもしれない。それに、北京で芸術学院や舞踊学院、映画学院に入学しようとしたら、受験生の親が学校の入試担当や教師に車や家を贈るのはよくある話だ。中には、入学できるかどうかも分からないのに、自分の青春を犠牲にしなければならないケースすらある。なぜ飛天や神韻は、あなたを世界一流のアーティストに育てるために無償で支援してくれるのに、感謝するどころか恩を仇で返すのだろうか? 良心があり、伝統的価値観を大切にする正常な人なら、絶対にこんなことをするはずはない。

 もちろん、その根本的な原因を探れば、個々人の極端な行動はすべて中共による背後からの洗脳とコントロールの結果であることが分かる。共産主義という悪魔は、平和な時代に8千万人から1億人の命を奪い、その罪は到底言葉で尽くせるものではない。意志を奪い、命を奪う、中共という悪魔の冷酷さと狡猾さは、今までも変わらず、そしてこれからも決して変わることはないだろう。

 中共が法輪功、すなわち「真・善・忍」に敵対することによって害を受けたのは、三世代の中国人にとどまらない。中共は法輪功への迫害の手をすでに世界へ伸ばしており、多くの国の政府、華人コミュニティ、企業、公私の団体が、この現代中国における最大の人権侵害の前で、沈黙を守り、見て見ぬふりをし、あるいは直接的・間接的にそれを助長している。

 それにもかかわらず、25年以上にわたり、アメリカをはじめとする西側諸国は、多くの「宗教的避難」を求めてきた法輪功学習者を受け入れてきた。また、地方の官僚たちは時折、法輪功学習者のために声を上げている。アメリカのいかなる政府機関も、これまで法輪功に対して迫害行為を行ったことは一度もない。そして今、アメリカでは2024年大統領選でトランプ氏が勝利し、アメリカ国民が困難の中でも伝統的価値観へと力強く回帰しつつあるこの時に、中共はアメリカ国内で、飛天の元学生や神韻の元団員による法輪功および李洪志氏への訴訟という形で、法的闘争を仕掛けてきた。果たしてアメリカ人はこの罠にかかるのか? アメリカは再び中共の罠と陰謀に陥ってしまうのだろうか?

图:潘佐夫:只有1953年斯大林去世后毛泽东才能不受拘束的按他自己的思想行事

毛沢東は1953年にスターリンが死去して初めて、自分の思い通りに行動できるようになった

 

图:中共歌颂斯大林的牌匾

中共がスターリンを称賛する額

 (完)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/1/17/488363.html
 
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