江沢民の三つのあだ名
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文/範嘉泰

 【明慧日本2023年1月12日】江沢民は亡くなったが、彼の三つのあだ名は、中国の人々の間で今も話題となっている。

 一つ目のあだ名:江賊民(賊民:ゾクミン、人に害を与える民)

 江沢民が「泥棒だ」と呼ばれている理由は、彼が国を売り渡すことに慣れていたからである。実情を知らなければ、これは人目を引く見出しだと思うかもしれないが、これはもう20年以上も前からの実話だと言う。

 歴史に興味のある方ならご存じのように、江沢民政権前、サハリンは中国最大の島だった。台湾の2倍の面積を持つサハリンには世界で最も深い油井が9つあり、推定140億トンの石油が埋蔵されている。ドル箱、宝の島と言っても過言ではない。

 しかし20数年前、サハリンはロシアに譲渡されたのだ。誰がこんな不徳のことをやったのか? それは江沢民なのだ。

图1:江泽民出卖的中国最大岛屿:库页岛

江沢民が売ったサハリン(赤い矢印)

 1999年と2001年、江沢民はエリツィン氏、プーチン氏とそれぞれ一連の中ロ国境議定書に調印した。これによって東北3省の面積に相当する100万平方キロメートルを超える領土を売り払い、ウラジオストクおよびそれと隣接する極東の約700平方キロメートルの土地が、もう永遠に中国の領土ではないと承認した。

 江沢民の『議定書』は、『アイグン条約』や『北京条約』など、中華民国以来の歴代政府が認めてこなかった中間の不平等条約を承諾したのだ。

 中国最大の島であったサハリンは、このような『議定書』で、江沢民によって売り飛ばされた。

 江沢民ほど自国の領土を気前よく外国に譲り渡す指導者は、世界中どこにもいないであろう。ベトナム、インド、フィリピンなどは言うまでもなく、江沢民がロシアに売った領土の面積は、台湾40個分に相当する。しかし江沢民は国を売った後、国内において情報を封鎖したため、ロシアが関連条約を公布するまで、中国人は真相を知らなかったのだ。

 「理解できない」と思う人がいるかもしれない。戦時中、国を売って和を請う官僚や皇帝が確かにいた。しかし、江沢民は一体何を考えていたのか?

 これに答えるには、江沢民のもう一つの暗黒の歴史を明かさなければならない。

 かつて南京大学は、抗日戦争中に在学していた江沢民が使用した図書館カードを公開したことがある。南京大学はその頃、誰の管理下にあったのだろうか? 汪精衛の日本サイドの政府である。

 となれば、江沢民は汪精衛政府の一員であったのか? それに間違いない。

图2:江泽民在汪精卫汉奸政府治下的南京大学的借书证

汪精衛政府管理下の南京大学に在学していた江沢民の図書館カード

 江沢民はかつて、13歳の時に叔父の江上青に養子として出されたと公言した。江上青(旧名:江世侯)は1928年に共産党に参加して革命を起こし、1939年に28歳で銃の乱射で死亡した。そこで江沢民は、自らを烈士の子孫だと自称していた。

 しかし問題は、江沢民が13歳の時、叔父の江上青はすでに亡くなっていたことである。中国の風習から見ても、江沢民が死者に養子縁組されることはあり得ない。さらに、13歳の時の江沢民と彼の父の生活水準は、江上青と比べると天と地の違いがあり、養子に出す必要もなかったはずである。

 では江沢民は、その養子縁組で一体何を隠そうとしていたのか?

 歴史の深い霧を通り抜けると、恐ろしい真実が浮かび上がってくる。江沢民は、江上青の共産党烈士の身分を借りて、彼自身日本サイドの身分を隠そうとしていたのだ。

 調査によると、江沢民の父親は江世俊といい、中国に侵入してきた日本軍のために働いていた。1940年11月に汪精衛の日本サイド政府が成立した後、江世俊は江冠千と改名し、南京政府宣伝部副部長を担当し、胡蘭成の右腕として活躍することになった。江沢民本人も、日本軍が上海で行った秘密工作員訓練班に参加した。日本軍で働いていた丁黙邨という有能な補佐官がいて、上海に工作員本部を設置した。丁黙邨は全部で4期の訓練班を行い、江沢民は4期目の訓練に参加した。

 これはロシアと何の関係があるのか? 1945年、旧ソ連赤軍が中国東北部を急襲したとき、日本軍参謀部のトップ土肥原賢二陸軍大将のプログラムファイルを手に入れた。中には、江沢民が訓練を受けた記録もあった。江沢民が1955年に旧ソ連に留学した際、ソ連情報部はファイルを調べる中で彼の活動歴を発見し、女性スパイのクラバを使って、江沢民を旧ソ連極東局のスパイとしたのだ。

 ご存知の通り、ロシアの前身がソ連である。ではこの背景の下で、江沢民がロシアに中国最大の島や他の広大な領土を献上した動機は何だったのだろうか? 自身のソ連とロシアのスパイ、日本サイドの為に行っていた経歴を隠すだけではないか。

 江賊民よ、国の領土を売り渡すだけでなく、ソ連とロシアのスパイであり、日本の為にもやっていたのか。

 民族の恥であり国の公敵でもある。誰からも非難されるべき人物なのに、中国共産党(以下、中共)に高らかに祭られている。ここに、中共がどういったものかも垣間見ることができる。考えてみれば、中共は延安にいた頃、祖国を守ることを自らの責任とせず、日本に抵抗するふりをしながら徒党を組んでいた。江賊民は、中共の特徴を持つ裏切り者なのである。

 二つ目のあだ名:江拆(取り壊す意味)民

 江沢民政権時代、国民は良い生活を送ることができるようになったという論調がある。

 このような戯言を信じてはならない。

 国の総体的な発展目標は、豊かでかつ徳のある国になることではないだろうか? 中国人の良い暮らしとは、富がありながら徳もあって、誰もが道徳を追求し、その精神力が生産力に転化され、経済の上昇につながる。人々のモラルが低ければ、上がった経済も滑り落ちる。富があって徳がなければ、富は長続きしないが、貧しくても徳があれば、富にはそう遠くない。こういう理屈である。このように、すべての根底には道徳を重んじる考え方が必須である。国を治める方針に反映してみれば、徳をもって国を治めるべきである。徳をもって国を治めることこそ、国民によい暮らしをさせることができる根本である。

 では、江沢民は「徳をもって国を治める」ことをしたのだろうか?

 香港紙『環球時報』は、江沢民が育成した汚職高官についての記事を掲載した。こうした高官は任期中に検挙されたものの、それ以上は調査されることもなく、かえって昇進運が順調になったという。「こうして、大きな傘が小さな傘を守り、中国最大の腐敗のネットワークが構成された。その『ボス』が誰かと言えば、江沢民だ」

 江沢民が中国のネットユーザーから中国の「腐敗総監督」と呼ばれたのは、江沢民が自ら「黙って財を成す」だけでなく、中共の各レベルの幹部たちの腐敗をリードし、容認していたからである。

图3:江泽民是中国官场的“腐败总教练”

江沢民は中国官界の「腐敗総監督」

 中国の制度の腐敗は、江沢民の就任から始まった。徳も能力もない江沢民は、国を治める良法もなく、腐敗と淫乱をもって国を治めることを選択したため、中共を世界で最も腐敗した党にした。

 海外の情報筋によると、江沢民一族は少なくとも1兆米ドルの国家資産を掌握しており、5000億米ドルの資金洗浄を行ったという。息子の江綿恒は巨額の国家財産を手に入れ、海外に隠匿している。

 江沢民がやったのは「腐敗をもって国を治める」ことでなければ、何だろうか? こうして中国の道徳的基盤が壊れ、災禍が尽きることなくやってきた。今、中国の庶民は高い不動産価格、高い物価、高い医療費、高い教育費を強いられているだけでなく、環境破壊、偽造品や粗悪品、有害な食品や薬品、そしてポルノやギャンブル、麻薬の蔓延などにも悩まされている。

 「腐敗をもって国を治める」を選択した江沢民は、歴代の党指導者以上に、徳をもって国を治める方針を壊し、中国人の道徳を重んじる思考方式を壊し、国の経済と人々の生活の基礎である道徳を取り壊し、中国人が真の良い生活を送れないようにしたのだ。

 そこで、人々は彼に「江拆民」というあだ名を与えたのだ。

 三つ目のあだ名:江魔頭

 悪辣な国家元首といえば、人々はまずヒトラーを思い出すかもしれない。ユダヤ人を虐殺した彼は残忍非道で極まっているという。

 ヒトラーは毒ガスで何百万人ものユダヤ人を殺害し、デビルと呼ばれている。ならば、麻酔をかけずにメスで生きている人間の体から.....心臓、肝臓、腎臓、脾臓、角膜などを取り出して大金で売り、臓器を取り除かれた体をこっそりと焼却炉に投げ込む行為はどうだろうか?

图4:江泽民为首的中共犯罪集团,活摘法轮功学员器官

江沢民が率いた中共の犯罪集団が、法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出している

 この悪行は、地球人が理で諭すことができるものだろうか? この地球上の最大の罪悪ではないだろうか?

 このような悪辣極まりないことをやったのは誰であろうか? 他に誰がいるのか? 江沢民なのだ。

 どうして証拠がないと言うのか? 「国際追査組織」が撮ってきた、中国各地の病院医師への多くのインタビューがあるのではないか?

 どうして証拠がないと言うのか? ある録音で「江沢民が生きたまま臓器を摘出するよう命じた」と薄熙来が証言したのではないか?

 どうして証拠がないと言うのか? 2019年、イギリスの「人民法廷」は、中共による臓器狩りが存在し、法輪功学習者がもっとも主な器官供給源であると結論づけた。『米国移植ジャーナル』が2022年に発表した研究によると、法輪功学習者などの良心の囚人が、臓器摘出のために処刑されていることが確認されたという。

 世界中を歩き回っても、このような悪質な人を見つけることができない。獣でもこれほど良心をすっかり失うことができない。

 もう20年も前のことだが、江沢民が腐敗を推進するには、中国人の心にある価値観を転覆し、昔から形成してきた道徳理念を打破しなければならない。そこで「真・善・忍」を提唱する法輪功団体が、江沢民にとってとげとげしい存在となった。

 法輪功(法輪大法ともいう)は1992年5月に李洪志先生によって公に伝えられ、病気治療と健康保持、および道徳を向上させる不思議な効果があるため、国内外に広く伝えられ、1990年代末には億人以上の修煉者を有するようになった。権力欲と嫉妬心が強い江沢民は、法輪功を修煉する人が多すぎると考えていた。同時に、法輪功学習者の高い道徳性が中共のすべての不正を際立たせたのも、江沢民が容認できないことであった。

 1999年7月20日、江沢民は自らの私欲のために、すべての国家機関と資源を利用し、悍然として中国大陸及び海外の「真善忍」を信じる億人以上の無辜の人々に対する徹底的な迫害を開始した。

 江沢民は610弁公室を通じて、「殴り殺しても自殺とみなす。死体の身元を確認せずに直接火葬する。名誉を汚し、経済的に破綻させ、肉体的に消滅させる」などの迫害の秘密命令を繰り返し下し、無数の法輪功学習者に障害を負わせ、冤罪で死亡させた。

 特に江沢民が率いた中共の犯罪集団は、政法委員会と610弁公室を通じて、党、政府、軍、武装警察、司法システムと医療機構を操り、臓器狩りという手法で、全国の法輪功学習者に対する大量虐殺を行った。その邪悪さは 「この地球上にはかつてない罪悪」と言える。

 江沢民の「臓器狩り」という邪悪な国策はすでに社会全体に拡大され、今日のすべての中国人を脅かしている。これは、人類の道徳的基盤に対する壊滅的な迫害であり、歴史上前例のない人類に対する犯罪である。

 江沢民は死んで、自分の灰は中国の海に撒かれたが、その罪悪のきわみは天によって裁かれる。海の怒涛もそれを許さないであろう。それはまさにこうである。

  華夏は国賊の死を慶事とし

  海は魔頭を煮るために滾る

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/24/453508.html)
 
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