【明慧日本2012年1月6日】吉林省樺甸(かでん)市に在住の法輪功修煉者・公方利さんは2010年10月26日、樺甸市国保(国家安全保衛)大隊、八道河子派出所の警官によって不当に身柄を拘束され、樺甸市留置場に拘禁された。その後、公さんは1年2カ月間、家族との面会を許されなかった。2011年12月28日の夜中2時半ごろ、公さんの家族は、「公方利は樺甸市病院に入院した」と、留置場側からの電話連絡を受けた。公さんの家族は早速病院に駆けつけ、3時ごろ病院に到着したが、公さんは5時頃に死亡した。享年37歳。
12月29日午後1時半、留置場側は公さんの妻に、「公方利のことについて話し合いたいので、家族の中で決定権がある人が来なさい」と、電話で伝えてきた。公さんの死に大変ショックを受けた妻は言葉もなく、4歳の子供を抱いて、ただ泣くしかなかった。
公さんは、1998年から法輪功の修煉を始め、心身ともに恩恵を受けた。しかし、1999年7.20、中共(中国共産党)当局は法輪功弾圧を開始した。公さんは1999年7月24日と同年12月末、2回にわたって法輪功の真相を伝えるために北京へ行ったが、12月末に吉林市で警官に身柄を拘束され、労働教養1年を宣告され、吉林市歓喜峰労動教養所に拘禁された。
労動教養所では、大音量のラッパの音を聞かせる、スタンガンで電気ショックを加える、法輪功の創始者や法輪功を誹謗中傷するビデオを見せるなど、肉体面と精神面への様々な迫害が行われた。
拷問の実演:スタンガンで電気ショックを加える |
2010年10月26日夜8時頃、公さんは法輪功修煉者7人と一緒に、樺甸市八道河子鎮で法輪功の真相を伝えるチラシを配っていた際、不当に身柄を拘束され、約1000枚の真相チラシを没収された。その後、8人は樺甸市留置場と吉林市留置場に拘禁された。
2010年10月27日、警官は拘束された法輪功修煉者たちへの家宅捜査を行った。公さんの妻が子供を幼稚園に迎えに行って帰って来たところ、警官5人が詰め寄り、「お前の夫が昨日、ほかの法輪功修煉者7人と一緒に法輪功チラシを配っていたところを逮捕された。いま、留置場に拘禁されている」と言いながら、いわゆる「捜査令状」を提示して、家宅捜査を始めた。
公さんは樺甸市留置場に1年2カ月拘禁されている間、家族との面会は許されなかった。家族は公さんが拘禁されている間の状況を一切知ることが出来なかったという。
2011年12月27日夜中12時半頃、公さんは樺甸市病院に搬送された。家族にはその2時間後に通知があった。公さんが1年2カ月の間にどんな拷問を受けたのかは、いまだに不明である。
警官は公さんの家族に、公さんの遺体を火葬場に送ると言ったが、家族はほかの親戚がまだ来ていないという理由で断った。しかしその後、公安局長が数人の警官を連れてきて家族を強引に説得し、公さんの遺体を火葬場に送った。その後、警官らの姿は消えたという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)