【明慧日本2012年5月9日】武漢市公安局は2011年10月27日、「富徳講堂」という塾を対象に、武漢市の本校をはじめ、南昌、武昌、漢口、茅店の各分校に立ち入り、偽の罪名を口実にして強制的に営業停止を命じた上に、校長の王学明さん(別称:雲蕭)に対して罪を捏造し、身柄を拘禁した。王さんの父は、息子が迫害されたことにショックを受け、苦痛の限界に達して突然倒れ、最後の時に息子と会うこともできずに亡くなった。
2012年2月中旬、王さんは漢陽留置場から武昌区留置場へ移された。その間、武漢市公安局は王さんを起訴して不当判決を下すまで迫害すると計画していたが、検察庁は事実調査により証拠が不足していたため、公安局の起訴を却下した。この迫害に加担したのは、国家安全局、武漢市国保(国家安全保衛)大隊、武漢市公安局、武漢市黄陂区公安局、武漢市黄陂区教育局などである。それらの機関を指示し、彼等の後ろ盾となっている人物は、公安、警察、司法、諜報等を主管する中共(中国共産党)中央政法委のトップ周永康書記である。
「富徳講堂」は、失われつつある5千年来の高徳な中国伝統文化の伝承を目指し、これを学業に生かし、道徳を重んじることなど中国の子供たちに伝えるという理念をもとに創立された。同講堂が公安によって強引に封鎖されて教師が連行された際、周囲にいた誰もがこの騒ぎに驚き、生徒と保護者はこの騒動に憤慨し、公安の違法性や逮捕の際の強硬手段を強く非難した。
王さんはインターネット上で雲蕭と名乗り、作家として人気を呼んでいた。彼は「富徳講堂」の創始者で、さまざまな悩みを解決し、数々の道理を教えたことで学生や保護者から高く評価されていた。
かつて1999年12月、王さんは法輪功の真相を伝えるため、北京を訪れたという理由で、不法に1カ月間拘禁された。また現金5000元(訳者注:約6万円)や多数の電化製品、書籍なども没収された。それ以降、王さんは当局の弾圧政策のもとで、様々な迫害を受け続けた。
2000年3月、成都市竜泉教育局は、法輪功を放棄しないという理由で、王さんの教職員の資格を取り消した。2001年12月に王さんが強制的に連行されて以降、王さんは家財をすべて没収されただけでなく、懲役3年の不当判決を科された。3年後、刑期を満了した際、王さんは依然として釈放されず、洗脳班へ移送されそうになった。王さんは途中で脱出することができたが、迫害から逃れるため、放浪生活を余儀なくされ、やむを得ず自宅から遠く離れた所へ離れた。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)