生体臓器狩りのドキュメンタリー映画 映画祭の大賞獲得(写真)
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 【明慧日本2014年11月24日】第9回カナダハミルトン映画祭が9日、オンタリオ州ハミルトンで閉幕した。1週間にわたる映画祭では、カナダ国内と世界のその他の国で作られた140作の映画が上映された。近年行われている、中国共産党が組織的に法輪功学習者の臓器を摘出するという暴行を題材にした映画『ダビデとゴリアテの戦い(Davids and Goliath、羊飼いの少年ダビデが、巨漢の戦士ゴリアテを打ち負かす故事にちなむが、最優秀ドキュメンタリー映画賞を獲得した。

《大卫战红魔》剧照
生体臓器狩りのドキュメンタリー映画『
ダビデとゴリアテの戦い

 単独調査で生体臓器狩りの内幕を明らかにした

 この映画はカナダの人権弁護士のデービッド・マタス氏とカナダ元国務省アジア太平洋外務担当大臣のデービッド・キルガー氏が数年来、中国で発生した生体臓器狩りの調査を記録し、中国本土で臓器移植を行った数人の患者に対する特別取材を収録している。

 2000~2008年の間、6万5千人の法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出されたと言われている。中国での臓器移植の件数が急激に上昇し、移植産業に暴利をもたらした。大量の移植手術は覆い隠すことができない犯罪の証拠となっている。

 2006年3月、数名の証人は中国共産党が遼寧省瀋陽市の蘇家屯で秘密の収容所を設立し、システム的に法輪功学習者の臓器を摘出していると証言した。マタス氏とキルガー氏は独立した調査を実施し、同年7月に調査レポートを発表し、その第3版のレポートは2009年に『血まみれの臓器狩り』(Bloody Harvest)というタイトルで出版された。さらに2012年7月、マタス氏などの編集で4大陸、7人の専門家が共同で作成した『中国臓器移植の濫用』(State Organs)という書籍が発表された。この2冊の本は国際社会の人々を驚愕させ、彼らは次から次へと「地球上でかつてない邪悪」を制止するよう呼びかけている。生体臓器狩りに対する共同調査が評価され、マタス氏とキルガー氏は2010年のノーベル平和賞にノミネートされた。

 観衆に自分で判断してほしい

 この映画の監督・李雲翔氏は、かつてこの生体臓器狩りの事実が信じられなかったという。「2006年に偶然にもこのような(生体臓器狩り)の事実を知り、その時私は非常に驚き、しかも全く信じられませんでした。中国共産党に対してある程度の認識はありましたが、このような犯罪は人類が想像できる限度を越えたと感じました。それからいくつかの証拠に接触し、確かにこのような事が発生していると信じるようになりました」と話した。その後、李氏はこの事実を映画として撮影することを決めたという。

 李氏は「私は観衆が冷静な心理状態でこの映画を鑑賞し、その中に出てきた証人の証言に対して、自分で判断してほしい」と述べた。

 映画祭の総監督「もっと多くの人が知り、共に罪悪を制止してほしい」

 映画祭の総監督のネイサン・フリート氏は『新唐人テレビ局』の取材を受けた際「これはとてもすばらしいドキュメンタリー映画です。とても不思議であり、人を悲しませ、世間を驚かせ、すべての審査員に深い印象を残し、最優秀ドキュメンタリー映画に選ばれました」とコメントした。

 フリートさんは「このような映画は公衆で鑑賞させるべきで、もっと多くの人に何が発生しているか、どうように発生したかを知らせ、このような事は必ず制止しなければなりません」、「この映画がもっと多くの『ダビデ』を呼び覚まして、共にこのような犯罪を制止するように望んでいます」と述べた。

 映画『ダビデとゴリアテの戦いは世界最大のオンライン映画祭「Viewster Online Film Festival」でも入選している。11月13~27日の期間中「viewster.com」上で無料で視聴することができる。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/12/300193.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/13/146839.html)
 
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