【明慧日本2015年1月17日】北京市の法輪功学習者・厖友さん(50代男性)は朝陽区の旭日不動産責任有限会社の社長だった。厖さんは法輪功を学んでいるとの理由で、2000年に懲役8年の実刑判決を宣告され、北京清河公安支局・茶淀刑務所に拘禁されたが、2009年に再度、懲役4年を宣告された。
昨年12月5日、厖さんは親戚とともに陝西省延安市へ行き、法輪功が迫害されている実態を友人に話したため、同市宜川(ぎせん)県公安局・城関派出所の警官により連行され、宜川県の隣にある黄龍県の留置場に拘禁された。その後、厖さんの家族と弁護士は北京から延安に駆けつけ、厖さんと面会をしようとしたが、面会を拒否されたという。
厖さんと息子
厖さんは1998年7月に法輪功を学び始めた。法輪功は人に善を教える良い功法だとわかった厖さんは、中国共産党が法輪功弾圧を開始して以来、迫害停止を求め続けた。
1999年10月、厖さんはもう1人の学習者と一緒に、北京の陳情弁公室へ行き、法輪功迫害停止を求めた後、連行されて朝陽区留置場に拘禁された。厖さんは4日後に解放されたが「法輪功を学び続けていく」と明確な態度を取ったため、勤務先から解雇された。
仕事を失った厖さんは家宅捜索を受け、約10万元相当のアクセサリー、1万元相当のビデオカメラ、腕時計2つ、45万元相当の車を押収された。厖さんは給料もなく、蓄えていた貯金で生活するしかなかった。
同年12月、厖さんは公安局の警官により自宅から連行され、20数日間拘禁された。
2000年6月25日、厖さんはほかの学習者と一緒に、天安門広場で無実の罪を着せられた法輪功の名誉回復を要求する横断幕を掲げたが、その場で警官に殴打され派出所まで連行された。それから、名前を言わなかった厖さんは通県留置場に拘禁された。留置場で厖さんは殴打され、スタンガンで全身に電気ショックを加えられ、何度も意識を失った。
拷問の再現:スタンガンで電気ショックを加えられる
厖さんは断食をして迫害に抗議したが灌食され、寝るときも灌食用のチューブをそのまま放置された。その9日後、厖さんは朝陽区留置場に移送されたが、朝陽区留置場は厖さんの入所を拒否した。
拷問のイメージ図:灌食
その後、放浪生活を余儀なくされた厖さんは、私服警官に尾行され続け、2000年9月27日に再び連行された。北京市公安局の七カ所に拘禁された厖さんは、酷い拷問を受けて片腕が動かなくなり、何度も気絶した。その後、厖さんは懲役8年の実刑判決を宣告され、刑務所に拘禁された。
しかし厖さんは、刑務所を出所してまもなく連行され、2009年9月3日に懲役4年の実刑判決を宣告された。中国共産党当局は厖さんの裁判をニュースで放送したという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/12/21/147392.html)