湖南省の法輪功学習者が迫害死
■ 印刷版
 

 【明慧日本2015年3月22日】「死にたくない、まだ生きていきたい」。この世を去る最後の日、趙亜玲さんは親戚に言った。趙さんは連行されてから2カ月間にわたって湖南省の長沙市第四留置場に拘禁された。昨年6月に重病のため一時出所した。半年間にわたって苦しめられ、1月12日朝、病院で息を引きとった。享年69歳。

 その2週間後、長沙県裁判所第十所は8人の法輪功学習者に対して裁判を開廷した。8人の弁護士は無罪を主張し、学習者達を解放するよう強く求めた。情報筋によると8人はいまだに拘禁されているという。彼らと同時に逮捕された趙亜玲さんは、開廷前に迫害によってこの世を去った。

 10年間ずっと親孝行していた趙さん

 趙さんは長沙市人汽会社の定年退職員、伝統的で素朴な女性である。趙さんの両親は晩年に寝たきりになり、趙さんは10年間ずっと細心に面倒を見て、いつもきれいにしていたため床ずれになったこともない。病院の医師も驚いて止まなかった。

 2003年に両親が相次いで亡くなり、趙さんは過労で体調が崩れた。60代に近づいた趙さんは心臓衰弱がますます酷くなり、歩くのも大変になった。親戚もみな趙さんを非常に心配していた。離婚した趙さんはずっと再婚せず親の面倒を見ることが生活の全てだった。両親も亡くなり、心の拠り所を失った趙さんは法輪功を薦められた。

 大法が生命の落ち着くところに導いてくれる

 真善忍に従って自分を律し、思いやりある良い人になろうとした趙さんは、毎日修煉を通じて心が浄化され、道徳も向上し、健康になった。やっと生命の落ち着くところを探すことができ、いくらお金を払っても替えられないものである。

 嬉しさ半分、もしもっと早く大法を修煉していたら、長年寝たきりだった両親も佛法を聞けたかもしれないと思い、趙さんは熱心に周りの親戚、友人に法輪功を紹介し、真相を伝えた。

 夜中に突如、連行される

 2014年3月29日深夜、数台のパトカーが長沙市理工大学まで来た。数十人の警官、私服警官は趙さんが住む建物を囲み、様子を見にきた趙さんを金盆嶺派出所に連行し、家宅捜査を行った。その後、趙さんを長沙地区リュウ陽市留置場に拘禁した。

 事件を捏造され一般民衆も濡れ衣を着せられる

 あまり出かけていなかった趙さんは外界ともあまり連絡をしていなかったのに、なぜ突然逮捕されたのかと親戚中が理解に苦しんでいる。その後、上からの命令で、湖南省公安庁が派遣した専門調査団も長沙県に来ているとの情報があった。

 情報筋によると中国共産党は長期にわたって法輪功学習者を監視し、情報を収集し、迫害をしている。2013年に公安部国保総局が認めた湖南省公安局国保総隊の調査団は1年後に巨大な人力、財力、物力を費やし、法輪功資料を作成している学習者を対象として逮捕、家宅捜査を実施した。2014年3月に長沙県警官は11人の法輪功学習者を連行した。逮捕された学習者と家族は数カ月間、さらにもっと長い間監視され、尾行され、盗聴されていたことを知らなかったという。

 わずか数カ月間でこの世を去る

 趙さんはリュウ陽市留置場に1〜2日間拘禁された後、長沙市第四女子留置場に移送され拘禁された。偶然面会に来ていた親戚と会い、弁護士を雇いたいと伝えた。

 2014年4月30日に連行された11人の学習者のうち2人が解放され、趙さん含む残り9人が長沙検察院に逮捕された。その後、留置場に拘禁された趙さんは頭に血と膿の出来物ができた。6月中旬に体調がますます悪くなり、一時出所となった。2カ月間にわたり拘禁されていた趙さんは、重病のため自由になったが本当の自由にはならなかった。

 その後、公安局、警官、検察員らに絶えずに嫌がらせをされた。昨年11月17日に残り8人が裁判を受けた。年配の趙さんは圧力に耐え、体調もますます悪化し、1月12日に無実の罪が晴れないままこの世を去ったという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/3/15/306278.html)
 
関連文章