迫害された清華大学の才女 非業の死を遂げる
■ 印刷版
 

 【明慧日本2015年3月7日】山東省莱陽市の柳志梅さんは、かつてその優秀さにより地元で遠くまで名を知られた清華大学の才女であった。法輪功を修煉しているとして、不当に懲役12年の実刑判決を下され、中国共産党による迫害を受け尽くして心神喪失となり、2015年2月、悲惨な死を遂げた。

 2月13日朝、隣の村・西中荊村の村民が散歩していた時、井戸に遺体が浮いているのを発見した。遺体は頭が下に向き、足が上に向いて水面に浮いていた。警察が来て引き上げると、遺体の顔面は紫色となっており、頭部に傷があって、薄着だった。その場にいた三青村の村長は柳さんの従兄だが、遺体が柳さんだとは全く気づかなかったという。柳さんの実家に行って、彼女が行方不明になったと知った時、はじめて遺体は柳さんだと確認が取れた。

 心神喪失となった柳さんが一体どのように井戸に入ったのか。自分でうっかり落ちたのか、それとも殺されたのか、その詳細は明らかになっていない。

柳志梅
柳志梅さん

 1997年、柳さんは17歳の時、山東省首席の成績で中国トップの名門大学・清華大学化学工程学科に推薦入学となった。当時、法輪功がちょうど中国各地で広範囲に広まっていた。柳さんは清華大学に入学した後、すぐ法輪功学習者の一員となった。当時、清華大学では法輪功学習者が1000人近くいたという。

 1999年7月、江沢民をはじめとする中国共産党当局は全面的に法輪功を迫害し始め、二年生の柳さんは大学側に休学を強いられた。数回の強制連行と拘禁を経験した後、2002年11月、22歳の柳さんは不当に懲役12年の判決を受け、出身地の山東省女子刑務所に投獄された。

 清華大学から数人が山東省女子刑務所に来たが、「転向さえすれば、復学は可能」をおとりのえさにして、柳さんに転向を強要した。巨大な圧力の下で、柳さんは不本意に「転向」して、他の法輪功学習者を「転向させる」手伝いもさせられた。断固として「転向」を拒む法輪功学習者がいる時、刑務所側は柳さんに転向させるアイデアを考えるように強要し、アイデアが悪辣であるほど刑務所側に褒められ、また、刑務所側は柳さんに人を殴るよう何度も強要した。かつて柳さんは「○○の首は私に殴られて折れたのではない……」と心苦しそうに呟いたことがある。3年経っても復学の可能性が少しも見えないため、柳さんは騙されたと分かり、精神的に大きなショックを受け、口数も減った。

 2002年末から2008年に出所するまで、柳さんはほぼ毎日「精神病」との理由で、山東省女子刑務所の警察・鄧済霞(40代)に刑務所内の診療所まで連れて行かれ、注射を受けた。一日3回に分けて約50ミリリットルの薬物を注射された。2003年頃から、柳さんの精神状態に異常が現れ、「私には病気がない! 注射したくない! 薬を飲みたくない」と彼女の泣き叫ぶ声がよく聞こえていた。

 2008年10月、山東省女子刑務所は柳さんの家族に電話をして、11月13日に柳さんを迎えに来るようにと知らせた。11月13日午後2時過ぎ、家族は柳さんを迎えに行った。実家に帰る列車の中で、「歯に穴があると言われて出所3日前に注射を受けた」と柳さんは家族に教えました。

 実家に帰って3日目から、柳さんは突然精神に異常が現れて、かつ日ごとに重くなりました。柳さんは不安そうに常に体を動かして、まともに話すこともできなくなって、一晩中眠らず、時には一日に2時間しか寝なかった。記憶を喪失して自分の年齢さえ忘れ、話す時はしどろもどろで、一つの言葉をよく3回繰り返した。また、異常なほど大量に水を飲み、一日魔法瓶6、7本分の水を飲んで、小便で濡れた布団に寝ても何の感覚もないようだった。家族によると、柳さんの歯に穴は全く見つからなかなった。穴があるというのは、毒薬を注射するために刑務所がついた嘘に過ぎないと思われる。

 柳さんの母は柳さんが懲役12年を求刑されたと知った時から、大きなショックを受けて半身不随になった。今、やっと出獄した娘がまた精神病になったのを見て、母親はこれ以上の打撃に耐えられなくなり、3ヵ月後に他界した。

 現地の善良な法輪功学習者たちは柳さんを助けようと、家を借りて柳さんをそこに迎えて、細心に生活の面倒を見ていた。皆でお金を出し合って柳さんに新しい服と生活用品を買い、交代で柳さんに付き添って、本を読んであげたりしていた。柳さんは一日に数回も布団の中で小便するが、皆は嫌がらずに柳さんと一緒に臭い匂いが漂う同じベッドで寝た。ある70歳近くの女性は母親のように柳さんの面倒を見て、柳さんの体についた大小便を拭いて、大小便で汚れた服と布団を洗い、彼女が壊した食器を片づけて新しい食事を作った……気が狂った柳さんに殴られる時もあったが、誰一人文句を言わなかった。だんだんと柳さんの体調が好転し、発作の回数が少なくなって、発作の間隔も長くなり、回復に向かっていると皆が期待していた。

 しかし思いがけないことに、2010年4月16日、莱陽市公安局の警官は突然借り家に侵入して、柳さんと付き添った4人の女性もともに強制連行した。罪名はなんと「借り家で柳志梅の面倒を見ることは不当拘禁に当たる」でした。柳さんに借り家を提供した高春紅さんは悪名高い王村労動教養所に入れられて、1年6ヵ月の強制労働を強いられました。

 野蛮な連行は柳さんの精神状態に大きな影響を及ぼし、彼女は再度発病して、以前よりひどい状態となった。彼女はベッドと服の中で大小便をするだけでなく、大便を手に掴んで壁に塗ったりもするようになった。2011年の冬、親戚が来訪する時、柳さんは「私に何か美味しいものを持ってきたか」とだけ聞いて、他のことに一切興味を示さず、前よりもっと精神状態と知能が悪くなったようだった。室内に悪臭が充満して、壁のあちらこちらに彼女が大便を塗った跡が残っていた。村民らが推測した通り、柳さんはそのような苦しい生活に数年間耐えて、体はどんどん痩せこけて、とうとう厳冬の日に非業の死を遂げた。

 もしも法輪功に対する残酷な迫害が発生していなければ、柳さんはきっと多くの清華大学卒業生と同じように社会に卓越した貢献を捧げただろうだろう。もしもこの迫害がなかったら、柳さんは我々と同じように自分の仕事、生活と家庭を持っていただろう。悪らつな迫害の中、柳さんのような優秀な人材がどれほど殺され、どれほどの家庭が一家離散にされただろう。そのような悲劇がいまだに毎日中国各地で繰り返されている。悲劇を作り出したのは中国共産党当局、江沢民および彼に追随した人たちだ。

 柳さんが蒙った迫害の事実について、下記明慧文章を参照。

 【永遠の21歳】翼の折れた金色の鳳(一)~(四)

 http://jp.minghui.org/2011/02/14/mh154323.html

 http://jp.minghui.org/2011/02/15/mh161815.html

 http://jp.minghui.org/2011/02/16/mh174374.html

 http://jp.minghui.org/2011/02/17/mh182916.html

 【永遠の21歳】柳志梅さん迫害事件についての解析(一)~(三)

 http://jp.minghui.org/2011/02/18/mh193123.html

 http://jp.minghui.org/2011/02/19/mh202037.html

 http://jp.minghui.org/2011/02/20/mh213279.html

 法輪功に迫害を加える百年の名門・清華大学(一)~(三)

 http://jp.minghui.org/2011/02/21/mh220014.html

 http://jp.minghui.org/2011/02/22/mh223992.html

 http://jp.minghui.org/2011/02/23/mh244331.html

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/2/22/305432.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/3/5/149208.html)
 
関連文章