新しい学習者:婚約後の思いがけない災難
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年5月9日】私は彼と婚約してから、頻尿に気づきました。水を飲みすぎたかなと思って、あまり気にせずにいました。今考えてみればその時すでにお腹がパンパンに感じていましたが、検査をしようとは思いつきませんでした。暫く経つと、突然お腹の左側が痛くなり、母に「お腹が痛い」と言いましたが、母は何も言いませんでした。

 それから1カ月ほど我慢しましたが、ある日、痛くて我慢できなくなって、また母に言いました。母は結婚用の布団を用意していたので、「これが終わったら、午後検査をしに行きましょう」と言いました。病院にいき、超音波検査の結果が出た後、医者は私と母に「手術をする必要があります。卵管に瘤ができています。でもここではできないので、市の病院へ行ってください。ちょっと大きな手術ですから」と告げました。私は心配しませんでした。たいしたことはないだろう、自分はまだ若いし、何があるのかな? 手術すればすぐ治ると思って、多く考えませんでした。

 翌日市の病院へ行き、血液検査を受けて午後に結果が出ました。「卵管に瘤ができて、中、末期の可能性が高いです。省の病院へ行って手術を受けなければなりません。卵管を摘出するので、将来妊娠できるかどうか保証できません。例え手術しても、何年生きられるか保証できません。長くて4、5年です」と医者に言われました。母は「もし手術しない場合は?」と聞くと、医者は「この年を越えられないでしょう」と答えました。

 ここまで聞いて、私の頭は真っ白になり、暫く経ってやっと気がつきました。内心では「これは本当なのか?」と疑うのですが、医者の話ははっきりしていました。母は私に「大法を信じましょう。これしかあなたの命を保証できません」と勧めました。母は法輪功を修煉して2年ほどです。よく一緒にやろうと私を誘いますが、私はそれは中高年がする事で、年を取れば心が空虚になり、信仰を持つのも悪くないと思っていました。しかし、私はまだ結婚もしていない若い娘です。それを信仰するのは、抵抗がありました。

 医者に重病だといわれましたが、本当に信じたくありませんでした。未来を楽しみにしている私にとって、考えているのはロマンチックな結婚式と結婚後の幸せな生活だけでした。しかし、このすべてがなぜ私と無縁になってしまうのか、本当にこのままで終わりたくないと思いました。妹と妹の夫が「今の医療技術は進んでいるから、治らないわけがない、少しの希望があれば、診てもらいに行きましょう」、「例え卵管がなくても、子供が欲しければ、人工授精もできます」と言いました。

 母は私に「大法を信じるか、それとも省の病院へ行きますか? あなたが自分で決めてください。もし行くなら、明日の朝行きましょう。もし行かないのなら、大法を信じましょう。自分の命は自分で決めてください」と言いました。私は「省の病院へ行ってみます。もし市の病院と同じ事を言うなら、治療をせずに、帰ってきて大法を信じることにします」と言いました。

 私は頭が混乱して、気分も極めて悪かったのです。ずっと心の中で、なんとか省の病院の検査結果が市の病院の結果をひっくり返してくれたらと願っていました。こんな若い自分がこのような病気にかかるだろうか? ありえない、と思っていました。

 省の病院に行くと、市の病院以上に重いと言われました。父は入院手続きに走り回り、母は時々勧めてくれて、親戚たちは手術後の世話を考えていました。

 手術前、更にいくつかの検査を受けました。医者は母を呼んで、「手術は比較的大きいし、しかも末期の確率がとても高いので、もし末期だったらさらに子宮を摘出しなければなりません」と言いました。母は戻ってきて、手術をするか、大法を信じるかよく考えなさいと言いました。

 私は追い込まれました。手術をすれば、結婚はどうしますか? 妊娠できなくなります。私と同じ患者を見ると、さらに悲しくなります。手術した後、科学治療を受けて、髪の毛が全部ぬけ落ちて、修道女のようです。私が医者のところへ聞きに行っても、母と同じ事を言われました。この時、私はついに大法を信じることを考え始めました。

 母が法輪功を修煉してから、身体の変化が確かに大きいのです。私たちにも真・善・忍に基づいて人間となる道理を教えました。しかし、いくら言われても、それは空虚になった人の一つの慰め、中高年の事で、私たち若い人とは無関係だと思い、それに多少迷信だという思いもありました。今、病気でここまで追い詰められ、仕方なく母に「手術をしない、家に帰って大法を信じます」と言いました。

 家に帰ってすぐに法を勉強し煉功を始めました。最初はまだそんなに信じませんでした。試しに病気を治してみようという心でやってみたのです。病気さえ治れば、迷信かどうか気にしなくてもいいと思いました。しかし、勉強しているうちに、李洪志師父が説かれた、人はなぜ病気になるのかの道理を読んで、大法を固く信じるようになり、師父の話は学校で学んだ本と完全に違って、道理があると思いました。自分が不幸になってかえって福を得たことを、とても幸いに思いました。法輪功の中で話されたのは本当に全部真理だと分かり、なぜこの功を早く始めなかったのかとても後悔しました。

 私の本当の父は病気で早く亡くなり、今の父は義理の父です。彼は母と結婚してから、私たちの家に住むことになりました。彼はとてもいい人で、私たち一家にとても親切にしてくれます。時間が経つにつれ、私のおじさんたちも彼を認めるようになりました。

 私が病気にかかったことが近隣の間で広まり、背後で父を取りざたしました。「やはり義理のお父さんだ、子供に手術を受けさせない」と言いました。父は圧力を感じて、手術をするように勧め、私がどうしてもやらないのを見ると、伯父さんたちを呼んできて、証人になってほしいと頼みました。

 伯父さんは座った途端に「あなたと結婚させたのは、この家を任せるためではないか? 今更説得できないと言っても」と言い、叔父さんも「もし手術をせずに何かあったら、私は裁判所へあなたを訴えてやる」と言いました。父はおとなしく、とても善良な人です。少し弁解しましたが、誰も聞いてくれないので、仕方なく「子供が手術したくないというのだから、私はどうすればいいのか? どうしてもだめなら、離婚しかない」と言いました。

 手術しないことを決めたのは私ですし、父に悔しい思いをさせたくないので、私からはっきり言わなければと思いました。私が言い終わると、おじさんたちは何も言わなくなりました。父は「あなたが言ったことを録音しておいてください。もし何かあったら、私は責任を問われかねません」と言いました。それで私は「私自身が手術をしたくないから、これから何があっても他の人と関係ありません。私はすでに成人したので、自分の運命は自分で選択します」と録音しました。

 伯父さんは「あなたは婚約したので、どうする? 相手に知らせる? 知らせない?」と聞き、みな知らせないと言いました。私は「やはり知らせるべきです。黙ってはいけない。結婚すれば一生一緒に過ごします。彼も一人っ子なので、今言わなければ、あとで分かると大きな面倒になるので、言うべき事は先に言っておきます。しかも私は今修煉を始めているから、真・善・忍に基づいて行なわなければなりません。騙してはなりません」と言いました。

 私はフィアンセに電話して、今の状況を伝えました。彼は外地で出稼ぎをしており、私の病がたいしたことはないと思って、気にしませんでした。1カ月過ぎて、彼の両親が知り、とても怖がって、彼を呼び戻し、私がこのような病気にかかったから、どうあっても婚約を白紙に戻さなければならないと言いました。こっちのルールは、男性のほうが婚約を破るのであれば、結納金を返さない。しかし、女性のほうが原因で婚約を破棄する場合、結納金を全額返さなければなりません。私たちは結納金を全額返すことにして、両方の親が初めて会ったときに男性側が招待に払った費用も払いました。

 近隣の人はこの事を知って、「何を理由に全部返したの? その病気は婚約した後に見つかったし、しかも先に白紙に戻すって言いだしたのは彼らだし、病気だってあなたのせいではないじゃないか? 良心的ではないな、その家族は」と言いました。私は「人はうまい汁を吸うべきではない、あっちのほうも苦労してお金を稼いでいます。誰にしてもこのようになることは望まないし、誰もいい気分でいられません」と言いました。

 結納金を返して、私の心はかつてなかった軽やかさを感じました。大法の不思議が私の身体に表われました。初めは、お腹が張っているように感じて、物を食べるとすぐに張りました。暫くすると、お腹が張らなくなって、食べられるようになりました。去年の9月に大法を修煉して、医者に年は越えられないと言われましたが、私は生きてきただけでなく、ますます軽やかに感じています。大法が新しい生命を与えてくださいました。これは病院にできることではありません。

 今の私は法輪功修煉者がなぜあんなに固く堅持しつづけるか理解できるようになりました。中の一員になったから、大法の不思議は中の人にしか体験できません。真心から世の人々に法輪功を知ってほしい、大法に近づいていけば、あなたに思いもよらない収穫があるに違いありません!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/5/1/308196.html)
 
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