明慧法会|同修を救出し 全体で向上する
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文/中国四川の大法弟子 金蓮

 【明慧日本2015年12月14日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 今日、明慧ネット中国大法弟子の修煉体験交流会に参加し、去年私たちがどのように全体をなして衆生を救い、同修を救出したのか、その過程と体験し会得したことを書き、師父にご報告申し上げるとともに、同修の皆さんと交流したいと思います。適当でないところは同修のご指摘をお願いします。

 一、突然の知らせ

 去年の7月、私の地区のAさんが、神韻DVDを配っていた時に地元の警官に不当に連行されたのですが、その同修の家が他の大法学習者の家と離れていたために、その同修が不当に留置場に拘束されていたことに、数カ月間、誰も気づかなかったのです。今年の1月になって、一人の同修が知り合いから聞いたところによると、2日前に裁判所がそのAさんの裁判を不当に始めたということで、この時になって私たちは初めて、そのAさんが不当に連行されていたことに気づいたのです。

 この知らせを受けて、同修の甲さんは「この突然の知らせは偶然ではありません。師父が常人を通じて私たちに伝えてくださったのです。私たちはただちに行動を起こし、同修を救出すべきです」と、言いました。

 では、どうやって救出すればいいのでしょうか? 時間が迫っていたにもかかわらず、Aさんの情況は誰も知りませんでした。みんな協力して切磋琢磨し、アイデアを出し合いました。同修の乙さん は「不当に連行された同修の家族に弁護士を頼んでもらい、まず、公安局、検察院、裁判所と610弁公室の人員に法輪功への迫害の真相を伝えます。次に、裁判を延期させることができれば、私たちは行動を起こすための時間を稼ぐことができます」と、提案しました。その場にいた同修はみな、この提案ならいけると思いました。

 二、紆余曲折を経て合意に達する

 その日の晩、何人かの同修が年配の同修(以下・Aさん) の家に行き、Aさんの家族に「不当に裁判が開かれることを知っていますか?」と、尋ねました。家族は全員頭を振り、「聞いていません」と、言いました。同修はAさんの家族に、弁護士に頼んでAさんの無罪を弁護してもらうように提案しました。しかし、同修の夫は断固反対し、さらに同修の夫は、Aさんは神韻DVDを配りに行くべきではなく、Aさんの今の苦しみは自分が招いたものだ、と考えていました。

 みんなはAさんの家族に、法輪功とは何か、江沢民はなぜ法輪功を迫害するのか、法輪功を学ぶことは国家の『憲法』にかなっていて合法であり、法輪功を迫害することこそ犯罪であること、を伝えました。しかしそれでも、Aさんの夫は「弁護士に頼むことは、とても滑稽なことだ」と、考えていました。同修はAさんAさんの家族に「弁護士は法律に精通していますから、弁護士は法に基づいてあなたの奥さんが法輪功を学んでも無罪であることを説明し、そうすれば、裁判所は奥さんを釈放するはずです」と、知らせました。こうしてはじめて、Aさんの家族は弁護士を頼むことに同意しました。

 次の日の朝早く、Aさんの家族は裁判所へ行き、なぜ裁判が開かれるという通知が来なかったのか、と聞きました。裁判長は「あなたたちの電話番号を知らなかったからです」と、嘘(うそ)をつきました。家族が「弁護士を頼みます」と言うと、裁判長はすぐに「彼女は留置場で罪を認め、態度が良くなったので、私たちはその場限りの裁判を行えば釈放しますから、弁護士を頼んでむだ金を使う必要はありませんよ」と、言いました。家族は裁判長の話を信じ、「それなら弁護士は頼みません」と、言いました。

 何人かの同修はAさんが釈放されると聞いて喜び、弁護士を頼まなくて済むのなら、面倒がないし、お金もかからなくて済む、と思いました。

 この状況に対して、乙さん はみんなを集めて、師父の経文『冷静さを保とう』を学びました。「中共邪党に対していかなる希望も抱かないでください。この悪魔は人類を滅亡させるためにやってきたのです。真相をはっきりと伝えるとき、必ず世の人にその本質を認識させなければなりません。大法弟子は邪党に対していかなる幻想も抱かないでください。この数年間、大法弟子への迫害の中で、数百万人の大法弟子の命が奪われました。一世紀の間に、この邪党は合わせて全世界の数億人を殺害しました。邪党の背後の邪霊は世の人を利用して人に危害を加えています。邪党の政権の中で、その本質を認識できる人は希望がありますが、それと決別することを拒んだ人は大淘汰の中で邪党とともに解体されてしまいます。大法弟子は三つのことをしっかり行う中で、冷静さを保つ必要があります」。

 みんな法理の上で交流し、「もし私たちが弁護士を頼まなければ、迫害に反対しないことになり、同修は留置場で中国共産党に妥協してしまいますが、これは洗脳班に送られて転向させられるのとどこが違うのか?このままだと、まず第一に同修そのものが破壊されること。第二に、この件に参与した公安局、検察院、裁判所の人員は大法と大法修煉者に対して犯罪を犯したことになるが、この犯罪を私たちは黙認したことになること。第三に、この件に関して、大法修煉者が積極的に主導的な役割を果たさなければ、同様に罪を犯すことになること。これは旧勢力の按配であり、私たちは旧勢力の罠にはまってはいけないこと」を確認しました。

 その場にいた大法学習者は「裁判所は裁判の時間さえ家族に知らせなかったのであり、裁判所は密室での裏工作を行おうとしている。だから、私たちは裁判所の言うことを信じてはならないこと」を理解しました。

 同修はAさんの家族と会って話をし、Aさんの家族に「裁判所は裁判の時間さえあなたたちに教えなかったのに、それでも彼らの話を信じるんですか?」と、指摘しました。みんながAさんの家族に、Aさんの修煉前後の状況を思い出させると、家族は「妻は以前、多くの病気があり、特に頭痛はどこで治療しても治りませんでしたが、大法を学んだあとは本当に良くなりました;修煉の前、妻は負けず嫌いの性格で、家族はみんな、彼女が手に負えませんでした。修煉の後は人が変わり、誰かが彼女を罵ってもやり返さず黙っていました」と、言いました。そして、家族はついに喜んで弁護士を頼むことに同意しました。

 午後、家族は再び裁判所へ行き、裁判長に「私たちはやはり弁護士を頼むことにしました」と、伝えました。裁判長は仕方なく裁判を10日間延期しました。

 長期にわたって全体で協力していなかった一部の同修は、裁判長の話を聞いた結果、「がんばって弁護士を頼んでも、余計なまねをして手をやくだけだ」と思ってしまい、裁判所の負の要素に触れ、正反対の思考を抱いてしまいました。同修間の隔たりが明らかになり、これではどんなに全体で修煉しても、衆生を救い済度することや、同修を救出することに対しては不利な状況でした。しかし、すぐにみんなでコミュニケーションをとり、法の上から向上すれば、これもまた、私たちの地区で全体を形成する良い機会を師父が与えてくださったのだ、と考えることができました。

 何人かの同修が、正反対の思考を抱いてしまった同修と交流し、コミュニケーションをとる役割を積極的に引き受けてくれました。正反対の思考を抱いてしまった同修を、ある同修の家に集め、まず師父の『二十年説法』と『冷静さを保とう』を学んだあと、みんなは交流を開始しました。

 あるAさんが「裁判長が『その場限りの裁判を行えば釈放する』と言ったからといって、私たちが弁護士を頼む必要はない、と考えたとしましょう。もし裁判所側が難癖をつけて同修を釈放しなかったら、私たちはどうすればいいのか?」と、尋ねました。甲さんは「もし私たちが師父の教えに従うならば、弁護士を頼んで裁判所を正し、裁判長に引っ込む機会を与え、弁護士が現行の法律に基づいて、法輪功を学ぶことが無罪であることを説明すれば、裁判所は同修を釈放する理由をもつことになり、そうすれば大法学習者に対して、犯罪を犯すことにはならないので、これは裁判長たちにとって良いことなんですよ!」と、言いました。Aさんはすぐに理解し、「そうですよ、私たちが弁護士を頼むことは人を救うためで、これこそが正しいことだ」と、言いました。

 続いて、別の同修が裁判長をよく知っており、裁判長に法輪功への迫害の真相を伝えに行きたい、と言いました。

 また別の同修が「私たちは全体で協力しなくなって久しく、法を正す進展に追いつけなくなってしまった。今回こそ、私たちは全体で協力して、同修を救出することを成し遂げなければならない」と、言いました。

 私たち同修はコミュニケーションを取り、共通の認識をもちました。しかし、留置場に拘禁されている同修の情況は、いまだはっきりとしませんでした。交流した結果、乙さん が「北京の弁護士を頼む前に、まず地元の弁護士に頼んで留置場に行って同修に会ってもらい、同修とコミュニケーションを取り、正しい場を形成した方が良い。そして、この機会を借りて、地元の弁護士にも法輪功への迫害の真相を伝えましょう」と、提案し、みんな賛成しました。

 同修たちはいくつもの弁護士事務所を回り、同修に会いに行ってもいいという弁護士を見つけました。その弁護士が同修に会った後、次のことを話しました。私たちが留置場に拘禁されている同修のために北京の弁護士を頼むことを聞くと、大いに励まされ、すぐに正念が起こり、これまでに中国共産党に妥協してきたことをすべて否定した、ということでした。

 三、一刻も無駄にせず、法輪功への迫害を伝え人を救う

 師父のご加持の下、私たちの所では全体を形成し、10日間の間に、以下にあげるいくつかの事を行いました。

 1、不当に連行された同修の家族を3回訪問し、同修の夫に大法の真相を伝え、同修の夫の正念を強めました。

 2、法輪功への迫害の資料とシールを町のあらゆるところに貼り、さらに不当に連行された同修の町へ行き、法輪功への迫害資料を配り、シールを貼りました。中国共産党に騙(だま)されている人々に大法と大法学習者に対する正確な認識を与え、同時に、因果応報は天の理なので、中国共産党の手先にならないようにと、地元の警察署員に警告しました。

 3、迫害に加担している公安局、検察院、裁判所、国保大隊、「610弁公室」、政法委員会の人員に善を勧める手紙を書き、写真付きメールを送り、メール一斉送信を行い、電話をかけて、「善良な人を釈放すれば福報を得られるので、良い人を迫害しないように」と、勧めました。

 4、検察院と裁判所員の家族居住区域へ行き、今まで大法学習者を迫害してきた裁判長の悪行を指摘するチラシを配りました。その日の晩、今まで出てこなかった多くの同修も出て来たので、検察院と裁判所員の家族居住区域の周辺は、大法修煉者で取り囲まれました。全体が協力したことにより、中国共産党を震え上がらせ、検察院と裁判所員の家族居住区域にある他の空間の邪悪要素を一掃しました。

 この時、他の空間では正に正邪の大戦が行われており、毎回協力して公安局、検察院、裁判所、「610弁公室」の人員に電話をかけると、明らかに晴れていた空が突然雨が降りだしたり、大雪が降ってきたりしました。同修はひるまず、行うべきことを行おうとはげみました。

 四、思わぬ出来事が再び起こったが 窮しても道は開けた

 次の日、突然裁判が開かれることになり、頼んでいた北京の弁護士は突然電話して来て、至急に用事ができて来れなくなった、と言いました。このプロジェクトに参加している同修は一気に不安な気持ちになったので、このプロジェクトに責任を負っている同修は「弁護士を頼んだ過程は私たちの修煉の過程であり、このようなことになったのは、私たちに取り除かなければならない人心がまだ残っているからですが、どんなことに遭遇しても心を動かされてはならず、師がいて法があれば、すべては自然の成り行きに任せるべきです」と、みんなと交流しました。

 私たちは人心を放下した後、引き続き行うべきことを行いました。その日の夜、同修は全体で協力して、ある同修は街で法輪功への迫害の書かれたシールを貼り、ある同修は村で法輪功への迫害資料を配り、ある同修は不当に連行された同修の町まで行って法輪功への迫害資料を配りました。

 すると、夜の9時ごろ、私たちがまだ連絡を取っていない弁護士から突然電話が来て、「私は今、雲南省にいるのだが、早朝5時にあなたたちの隣の県につくので、迎えに来てほしい」と、言ってきました。

 早朝3時、不当に連行された同修の町で資料を配って帰って来た3人の同修が、急いで隣の県に行き、早朝5時に弁護士を迎えました。車の中で話しをしていた時に、弁護士は、ここに来るとは夢にも思っていなかったこと、さっぱりわからないうちにここへ来てしまったこと、などを話しました。師父がこの弁護士を派遣してくださったことを、私たちは理解しました。この弁護士は他の弁護士とは違って、偉(えら)ぶったところがなく、平和的に私たちの提案を受け入れてくれる、とみんなは感じました。弁護士はまた、大法修煉者の善の代表として無罪の弁護を行い、裁判所で裁判官と裁判席に座る人の良知と善念を啓発しなければならないことを表明しました。

 裁判が始まる5分前にやっと到着し、弁護士はあくせくしながら、紙のおしぼりで顔を拭き拭き、裁判所へ入って行きました。

 裁判所の外では、地元の大法学習者が裁判所を囲んで正念を発し、裁判所に居座る他空間の邪悪を除去し、同修を加持し、弁護士を加持しました。法廷では、弁護士は平和的な語調で、現行法律に基づき、論拠を示しながら大法学習者の無罪のために弁護をし、弁護士はさらに裁判官にに対して、法輪功に対するあるべき態度を提案しました。不当に法定審問された同修は、法廷で法輪功を学び真・善・忍に基づいてよい人になることは、まったく法を犯しておらず合法である、と言いました。

 裁判所全体が水を打ったように静まりかえりました。

 不当な法定審問は終わりましたが、裁判所は結果を発表しませんでした。

 家族は大法学習者と別れる時、父子3人が涙を流しながらその場にいた大法学習者に、大法と大法学習者が彼ら家族のために行った惜しまぬ援助にとても感謝していること、を話しました。

 それから2カ月以上が過ぎ、裁判長は留置場で同修に「あなたは私の母と同じくらいの年齢です、この功法はとても良い、家に帰ってしっかり煉功し、諦めずに続けてください」と、言いました。

 結び

 同修を救出したことで、「何事も師父がうまく按配してくださり、私たちの一歩一歩は師父と共にあり、いつでも連携していること、そして師父はいつも私たちのそばにいらっしゃること」を深く悟りました。

 今回の同修の救出を通じて、私の地区の大法学習者は今までになかったような全体を形成し、互いに協力し、救出活動は非常に秩序だって進みました。みんなの心性は全体であまねく向上しました。同修を救出する目的は衆生を救い済度することにありました。同修を救出する過程は私たちの修煉の過程でもありました。弁護士は大法学習者に協力して法輪功への迫害の真相を伝え、大法学習者こそ主役でした。

 ありがとうございます、師父!

 ありがとうございます、同修の皆さん!

 (明慧ネット第12回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/10/318643.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/11/15/153678.html)
 
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