自分を良く修めて衆生を明るい未来へ導く
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文/シンガポールの大法弟子

 【明慧日本2015年5月19日】尊敬する師父、こんにちは! 同修の皆さん、こんにちは!

 私はシンガポールの青年大法弟子です。2001年に修煉の道を歩み始めましたので、もはや新しい学習者とは言えません。今年、師父の新経文が発表され、時間が本当に迫ってきていることを感じます。この数年間の自分の短い修煉の過程を振り返って、過去の数々の非を悟り、 思わず慟哭してしまいました。しかし、限られた時間を無駄にせず、修煉の初心に戻り、明るく、前向きな姿勢で、自分を責めるような意気消沈した状態から抜け出すことこそ、真に大法弟子のあるべき風格であり、師父が望まれているはずです。近頃、私はもっと精進することができました。たとえ少しでも良く行えば、直ちに師父から多くのご加護を授かり、知恵が開かれ、法理をもっと悟る事ができます。ここで自分の体験と悟りを述べて同修の皆さんと交流したいと思います。

 一、観念を放下して、署名を集めて人を救う

 恐れる心は様々です。死を恐れる心は最も大きな恐怖心です。それに、恥をかくこと、責められること、断られるのを恐れる心は皆恐怖心です。しかし、反臓器狩りの署名集めはそれらの心を取り除く絶好の機会でした。街頭に立つと、通り過ぎていく衆生は私の前では皆、平等であると分かります、種族、地位、外見に関わらず、衆生たちの分かる一面は救って欲しいと私に訴えています。私は腰を低くして、署名を集めているように見えますが、実際はそれらの衆生を救い済度しています。最初は、署名用紙を持って、ただ一カ所で署名を集めていました。しかし、観念を放下し、時々刻々に人を救いたい心があれば、日常生活の中で、いつでも署名を集められると悟りました。そこで、私は周りにいる人たちと接する時にもっと慈悲で周囲にいる人たちに対し、まず、どの方法でこの人たちを救えるかを考えます。けれども、観念は常に自分をひっぱります。例えば、今のタイミングはあまり良くない、彼は時間が無さそうだ、等の考えが出て来てしまいます。

 しかし、師父は「しかし、それは用件に応じて判断すべきで、これほど大きなことで、人間は救われるのを待っているのです。やりすぎていなければ、相手は理解してくれます。」と仰った言葉を思い出して、直ちにこのような考えを否定し、妨害されても、衆生を救いたいと思い、私の前にいる人たちに「現在中国で臓器狩りの事件が起きており、残忍極まりないのです、この事態を制して、被害に遭った中国の人たちを救うために、署名をいただけますでしょうか」と声を掛けました。ある日、バスの運転手さんに署名用紙を渡すと、運転手さんは自分の名刺を私に差し出し、「私の代わりに署名をしてもらえないか」と言いました。また、これまでずっと中国には人権が無いと思っていたことも教えてくれました。そして、普段買い物をする際に、店員さんにも署名を求めることにしました。すると、ほとんどの人は応えてくれるのです。ある日、公園でシンが―ポール人の若者に出会いました。彼は自分が署名した後、さらに署名用紙を挙げて、署名を集めてくるといい、通行人に署名を求めました。また、私がベンチに腰掛けている人たちに真相を話せるように誘導してくれました。ベンチにいた一人は中国で大きな商売を営んでいるシンガーポール人です。私は法輪功の真相から話し始め、中国の経済、中国共産党の本質、そして共産政権が必ず天罰を受けることなどを伝えました。彼は私の話に賛同し、自分の奥さんに署名をさせました。

 またある日、アフリカから来た女性観光客が道に迷い、案内して欲しいと私に助けを求めてきました。大法弟子として困っている人を助けるのは当然だと思い、彼女を駅まで送りながら、臓器狩りの真相を伝えました。憤りを感じた彼女はこの事実に驚きました。偶然にも、彼女は自分の国の人権指導者であり、何千人もの前で演説することがよくあり、次の演説で必ずこの迫害の真実を話し、人々の応援の署名を呼び掛けたいと話しました。彼女に比べて、大法弟子の私たちは常人よりも良く行えているでしょうか。私は人々の支援に感激しました。

 二、正念を強め、中国人に真相を伝える

 シンガポールには中国人が大勢います、街を歩けば必ず中国人に出会います。出稼ぎや、学校に通う人たちです。真相を伝えるにあたり、本当によい条件がそろっています。真相を伝え始めてから数年が経ち、様々な中国人とその人たちの様々の考え方を見て、どうしたら良いかと戸惑いを感じていました。しかし、常人の角度から物事を認識してはならず、100パーセント師を信じ、法を信じ、良く正念を発してこそ、初めて意のままに神通を発揮することができ、真念が発起した時に相手の良くない考えを解体させる事が出来ると悟りました。

 真相が伝わる時に、他次元の空間でも大事が起きていることを忘れてはなりません。闘争心が表れた時に、往々にして、如何に優位に立てるか、相手を説得できるかという考えに陥ってしまいます。後でよく考えてみれば、邪悪が最も恐れているのは、「真・善・忍」という宇宙の特性であり、邪なものは正を打ちのめすことができません。面と向かって真相を伝えるにしても、観光スポットで真相を伝えるにしても、思惟を清浄に保たなければなりません、負の考えを一切なくして、事をする心もあってはいけません。物事は見た目のままではないのだと常に注意を払うようにしています。常人の思惟は正しいとは限りません。何らかの心が揺れ動いたか、あるいは法に符合しなくなったか修煉者の目で物事を捉えます。問題の本質は私たちの心性にあります。心性が向上すれば、物事の動きも逆転します。修煉は本当に不思議です。

 ひとつ例を挙げます。観光地で煉功した時の事です。人が近くを通り掛かった時だけ、背筋を伸ばして姿勢を良くし、人がいなければリラックスし、蚊を払うなどしましたが、結局その日、観光客はあまり来ず、その上、蚊に刺されてばかりでした。そのあと、煉功はとても神聖な事で、やるからにはきちんとしなければならないと悟り、集中して、自分は天地の間に立つ神だと想像して、宇宙の大法を修めていることは光栄のいたりであることを感じながら、穏やかに煉功し始めたら、蚊が近寄らなくなり、観光客は足を止めて、こっちを眺めながら、「ここまでできるって、かなりのレベルだ、凄いじゃない」等と話していました。その時に流れていたエネルギー場は慈悲かつ瑞祥で、広い範囲にその場にいた観光客を覆い包み、観光客の真相への理解を深める手助けになったと感じました。以来、観光地で煉功を終え、目を開けると、観光客が私のすぐそばにいて、私に本当の事を教えて下さいとよく言われるようになりました。

 また、もうひとつの例があります。ある友人に電話を掛けた時のことでした、盗聴されることを恐れて、相手の事を配慮して、真相を伝えた時に法輪功の名前を挙げずに、某功法の名前を代わりに使いましたが、実際、その時点で、すでに相手の恐れる心を助長してしまったのでした。友人は真相を聞き、面倒なことに巻き込まれたくないので、あまり関わりたくないと話しました。しかし、自分が何の観念も抱かず、正々堂々と真相を伝えるとき、相手の勇気と正義感を引き出すことができます。以前、とても仲が良かった友人がいましたが、彼女はいつも私を避けて、陰で私の悪口を言っていました。そんなことで私はとても傷つきましたが、ある日の夜、私は自分の気持ちを整理して、真相を知らない彼女は実に気の毒な人だと思い始めました。彼女の事を不憫に思い、慈悲の心を持ち、徹夜して、彼女宛てに真相の手紙を書きましたが、彼女が理解しやすいように、もう少し修正が必要だと考え、手紙を出しませんでした。思いがけなく、次の日彼女に会った時に、私に温かく接してくれました。手紙はまだ出してないのに、なぜ彼女の態度が急変したのか疑問に思いましたが、後で、他の空間で大法の慈悲が彼女の背後の邪悪を解体した事に気づきました。そのあと、彼女に真相を伝えると、彼女も大分真相を知るようになり、『転法輪』の御本も読み、「あなたの堅持する精神にもっとも敬服する」と言いました。また、「街で他の宗教の人にあっても話を聞きたくないが、あなただから信じます。なぜなら、あなたはいい人だから」と私に教える友人もいます。

 一人の衆生は、私たちが無条件に世人のために尽くしていることを知り、満月を指して、私の心はあの満月のようだと言いました。ある日、真相を伝える相手に、大法の教えの真・善・忍の三文字を伝えました。私が一文字ずつ丁寧に読み上げますと、相手は私が真・善・忍の三文字を口にした時に、全身が光り輝いたように見えたと教えてくれました。私は常に、私の前に現れた師父が按排された縁のある人々に真相を伝える機会を逃したくありません、機会さえあれば必ず真相を伝えます。見知らぬ衆生でも家族だと思い、彼らは大法のため、正念を抱いて、神の光輪を捨て、この世に降りてきた、それらの偉大な生命のために、私は必ず自分の努力を惜しまずに救いたいと決めました。

 通常、観光客には中国からいらしたのですかと、にこにこしながら声を掛けます。そして会話を少し交わしてから、真相の話題に切り替えます。三退することで平安無事でいられる事はとても簡単なので、内心で脱退する事を願うだけです、ニックネームを使いインターネット上に脱退声明を送ることは私が代行します。目的は良い人間が報われ、共産邪党の巻き添えにならないようにするためですと話します。また、休憩所でテーブルを囲んで軽食をしている中国人観光客に真相を伝えることも試みました。脱退した人数に拘らず、真相を知ってもらう事が望ましいからです。

 面に向かって真相を伝え、あるいは電話で真相を話すことは真相を伝える第一線に立っていることだと思います。真相を伝えれば伝えるほど正念が強まり、執着心を早く取り除くことができ、毎日新たな法理を悟ることもできます。私の場合は、一日ずっと外で真相を伝えれば、体は疲れますが、内心ではこの上なく嬉しく感じます。夜寝ている時も、まるで自分が天上でも飛んでいるかのように、風が耳元でびゅうびゅう鳴り響き、本当にすばらしいのです。こんな状態がしばらく続きました。真相を伝えることができなかった日は、体の具合も悪くなり、何かが欠けていると感じます。しかし、私たちはすでに自分の誓約を果たす道を歩んでおり、もっと大勢の衆生を救う事を誓っていたのかもしれません、そう思うと、自分の使命を一刻も早く果たさなければならないと急き立てられます。逆に真相を伝えなければ、伝えないほど何かに包まれ、意気消沈し、怠慢になり、執着心が現れ、旧勢力に下へ引きずられていきます。ここで同修の皆さんが自我を突破して、チャンスを見逃さずに真相を伝えるように呼びかけたいと思います。師父のご加持のもとで私たちは衆生を救い済度することができるのです。まして、衆生は皆、とてつもなく高い次元の生命であり、特に中国人、その多くは天上の王であることを師父に教わりました、その人たちを救えるなら、なおさら光栄の至りです。そう思うと、ますます今のこの時間を大切にしたいと思います、過ぎ去った時間はもう二度と戻りません。

 三、心を修める

 上手く修められない時もあります。私はよく朝寝坊をします、美しい天国の世界が壊滅していく光景が夢の中に表れます、その世界の高い天井はガラスでできていて、そのガラスが私の頭上に砕け落ち、ガラスまみれになった自分が脱出した夢を見ます。目が覚めて、とても悲しく感じました。またある朝、壁に掛かっていた真・善・忍の3文字の中の「忍」という文字が傾いていました。瞬時に私は気が付きました。甘やかされて育った私は、苦労をあまりしたことがありません、常に自分に忍耐力が足りないと感じていました。今回、師父の慈悲のお陰で、必ず、安逸心を取り除こうという決心がつきました。その後、私は山頂にある観光スポットまで登り、真相を伝えに行きました。毎回の登山は大変苦労しますが、徐々に、苦を楽とすることができるようになりました。修煉以来、意識的に煩らわしいこと、苦しみなどを避けて、常にもっと楽ができるようにしてきましたが、「それでも修煉と言えるのでしょうか」と自問します。いまのところ、私は安逸心を取り除く決意をしてから、清貧に甘んじて、楽することや、享楽にふけることなどの喜びはもう感じません。却って、七情六欲を修めて取り除き、再び振り向くと、不潔な感じがして、もう二度と戻りたくないと心から思います。

 ある日、好奇心に駆られ、ネットにある常人のドラマを覗いてしまいました。瞬時に多くの良くない物質が体内に入り込んでいくのを感じました。翌朝、目が覚め、強烈な腹痛に襲われる状態がしばらく続きました、このままではいけません。法を実証するためにまだ行わなければならない事がたくさんあると思い、別の空間で私を妨害している生命に「もし、以前私があなたに何か借りがあるのなら、円満成就できたら必ず一番良いもので返すので、私が三つの事を行う邪魔をしないで欲しい。私の師父がすべてを救いだせることを信じて欲しい。以前、あまり良く行えなかった事を心から謝りたい。これからは必ず良く修め、期待に背かないように努力したい」と真剣に話しました。すると、直ちに腹痛が消えました。私は初めて「善解」の素晴らしさを体験しました。毎回私たちが良く行えない時に、衆生に申し訳が立つのかと、自分が救わなければならない衆生たちのことを思い出してみて下さい。

 この宇宙大法の下で、私たち大法弟子が正しく修煉の道を歩んでこそ、初めて、この法にふさわしいのです。以前、たくさんの苦を嘗めて、迫害を受ければ高い次元に到達できるか疑問に思った事がありましたが、実は、これらの考えは全部法に符合していない認識でした。宇宙の大法は世人を救うためであり、知恵が欠けている旧宇宙の理と違います。私たちはこの世間の主役になり、正々堂々と大法の素晴らしさを広げ、よりもっと大勢の衆生を救い、衆生たちが喜々として救いを得られ、共に美しい新宇宙へ行けるように努め、私たちの久しい誓約を果たしましょう。

 以上は個人の次元による認識です、不適切なところは同修の慈悲なるご叱正をお願いします。

 師父、ありがとうございます。同修の皆さん、ありがとうございます。


(二零一三年シンガポール法輪大法修煉心得交流会発言稿)

注:
[1] 李洪志师父著作:『各地講法十一』「大法弟子必须学法

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/1/5/285233.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/1/14/144343.html)
 
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