【明慧日本2016年10月21日】中国・河北省邯鄲市肥郷県地方裁判所は、10月11日の午前、強制連行され9カ月の迫害を受けてきた栗从春さん、李明涛さんほか4人、計6人に対して開廷し審理を行った際、法廷警察官は蕫前勇弁護士及び、張賛寧弁護士の入廷を阻んだ。
法廷警察官は蕫弁護士が持つ鞄にケチをつけ、鞄の検査という名目で別室に連れて行った。鞄の検査を受けたにもかかわらず、依然として彼の入廷を阻んだ。私服の警察官は悪辣な態度で彼を誹謗中傷した。法廷警察官の1人が蕫さんを平手打ちし、地面に落下した眼鏡を足で踏みつぶした。そして録音を防止するとの名目で彼の携帯電話2台を奪い、両腕を背中にねじり上げ、全身を検査する身振りをしながら殴打した。そして、彼の鞄から弁護用の資料を投げ捨てた。
71歳になる法輪功学習者の栗从春さんは、元邯鄲市公安局第6分局の副局長だった。若いころ軍隊に入隊した栗さんはチベット軍区に配属された。そこの環境はとても厳しく、いくつかの病気を患い苦しんでいた。1994年に同僚の紹介で法輪功と出会い修煉を始めた。栗さんはよく人に「私は法輪功を修煉していなければ、もうとっくに火葬場の世話になっています。法輪功を修煉してわずか26日目に、メニエール病、胃病、リューマチなど私を苦しめていたすべての病状が奇跡的に消えたのです。私は病気のない体、軽やかで痛快な体を享受することができました。修煉の中で人としての道理が分かり、真・善・忍に基いて心性を修め、物事において人が先、自分は後、人のことを先に考える超常的な善い人間になるために、日々道徳の境地を高めています」と話した。
このような善良な老人がただ真・善・忍を信仰しただけで、中国共産党の度重なる迫害を受けた。2000年に不当な判決を受け、公職を解雇され、給料の支払いも停止された。
45歳の李明涛さんは法輪功を放棄しないがために、11年間の刑務所暮らしを強いられ、日夜休まず攻撃を与える「鷹を煮る」と呼ばれる迫害を受けた。その迫害は凄まじいもので、独房に入れられ、天井に吊し上げられ、殴打され、ペンチで指を挟むなどの残忍な拷問を受け続けた。
今年1月26日、栗さんと李さんは、他の法輪功学習者と法輪功が受けている迫害の真相を人に伝えていた時、警察官に強制連行された。国家保安警察官は彼らを陥れる資料を捏造しでっち上げて、裁判を通してさらなる迫害を企んだ。
情報によれば、この案件に対して肥郷地方裁判所は、重大な案件と言えばそうなり、全く問題がないと言えばそうなると話したという。裁判所として形式だけの開廷審理を設け、無罪を言い渡そうとはしているが、中国共産党の上層部が関与しているため、どうにもならないということだ。
9月20日、肥郷地方裁判所は開廷審理中に、弁護士の理に適った法律に基づく弁護に対して、裁判官はジャッジ・ガベル(裁判官が使う道具で、ガベルは槌「つち」のこと)を叩いて阻止しようとした。しかし、弁護士は脅迫に屈せず1時間にわたり発言し続けた。結論として法輪功を修煉することは合法であり、武海明さんは無罪であると話した。
武さんは昨年6月3日、出国するためにパスポートの手続きをしているところ、またしても強制連行された。肥郷公安局が迫害を続けようと陥れて2度検察院に送致したが、2度とも証拠不十分として不受理となった。それでも公安局は多方面から資料を集めようとしたが、集めることができず、いやいやながら武さんを釈放すると決めた。家族にも2、3日後に釈放すると連絡した。しかし県共産党書記の殷立君がなりふり構わず、司法を無視して武さんの釈放に待ったをかけた。彼の指揮の下で、武さんを素早く裁判所に起訴したのである。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
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