文/中国の大法弟子 楚原
【明慧日本2016年11月8日】
以下は、旧勢力の経済的な迫害を打破したわずかな体験ですが、不足の所があれば、同修の皆さんの慈悲深いご指摘をお願いします。
不当に連行されて数年後、刑務所から出所して家へ帰りました。同修である家族と時間を無駄にせず一緒に集中して学法煉功し、迅速に体が調整され(刑務所で私の体重は10キロ以上落ちた)、同修と交流する中で、私たちに対する中国共産党の迫害は不当であると法理上で認識し、共産党が押し付けたすべてを全面的に否定すべきだと認識しました。
同修の励ましの下、何度も職場に戻って校長に会い、仕事への復帰を要求しました。はじめて職場に戻る時の路上で、強烈な虚栄心が出て来て、知り合いにあった時に何かを聞かれたらどのように答えたらいいのか、どのように思われるのか心配しました。この強烈な虚栄心により自分が他人より一段劣っていると感じ、まるで何か悪いことをしたかのようにネガティブになりました。昔から知っている同僚を見かけた時とても心配になりました。職場で校長に会った時、校長は何度も口実を探して、上級主管部門に報告しなければならないとか、「610弁公室」の按排を聞かなければならないとか言って時間稼ぎをしましたが、校長に反駁するのは申し訳ないと思い、頼み込むような感じで臆病になってしまいました。もともと真相を伝えたかったのですが、どこから話し出せばよいかわからなくなってしまいました。
家に帰った後、同修である家族にこの事を話した後、座って学法しました。その後、自分の不足を冷静に分析すると、虚栄心以外にも何かあると臆病になると分かりました。また、人前で自分の考えをはっきり言い表せず、堂々としておらず、困難にめげずに勇猛邁進することに欠けていました。ほかにも次の事がさらに明確になりました。私たちが職場に仕事復帰を要求しに行くのは、一方では、法輪大法が迫害される理由には全く証拠がないことを人々に知ってもらい、大法の素晴らしさを実証することです。大法を修煉している弟子たちが迫害という圧力の前でも正しい信念を守って、正々堂々と迫害に反対している態度と姿を見てもらい、その一方で同僚にも真相をわからせ、正しい道を選択してもらうようにする、ということが明確になりました。
その後も何度か職場へ行った時、同修である家族は私のために家で正念を発して加持してくれました。職場で同僚と会った時には自分が刑務所にいたときの状況を話し、法輪大法とは何か、中国共産党がなぜ私たちを迫害するのかを伝えました。さらに迫害の残酷な手段、また国外で大法が広まっている状況などを伝えると、同僚たちはとても同情しました。2カ月あまり後に職場へ呼び出されましたが、行く時、心はやはりまだ落ち着かなかったので正念を発して邪悪要素を取り除きました。学校(職場)の会議室で、校長は数人の教育局のスタッフを連れて来て、いわゆる「決定」を私に向かって読み始め、私を公職から追放しようと、サインを求めてきました。校長たちがこのような姿勢を取って来たので、ずっと正念を発して校長たちの背後にある邪悪要素を徹底的に根絶すると、心はだんだんと静まりました。自分が大きくなったように感じ、反対に校長たちが小さく感じました。校長たちが「決定」を読み終わるのを待って、教育局の責任者を注視しながら「あなたたちのこの決定は間違っており、絶対に受け入れません! サインもしません! 法輪功はテレビで言われているようなものではなく、法輪功は素晴らしいのです!」と言いました。
私のこの話は校長と教育局のスタッフにとって完全に予想外だったようで、とても驚いていました。従来から何事も柳に風と受け流す「お人好し」だった私がこのような正当で道理ある厳しい話をするとは考えもしなかったようで、だいぶ経ってから校長たちはやっと反応し、「これは上司の命令だ」とか、「校長たちは執行しているだけだ」と言い、私にサインを求めてきました。私は校長たちに厳格に「大法を迫害することは間違っています。大法弟子は何も間違ったことをしていないのに、あなたたちの間違った決定にどうしてサインしなければならないのですか?」と言いました。そして、教育局のスタッフの1人が自分でペンを持ちサインしたので、私はそのスタッフに「サインした人が責任を負うのですよ!」と警告しました。すると、その場は厳かで重々しく厳粛になりました。口達者なスタッフも何人かいましたが、みんな言葉を発しませんでした。その後、荷物を持ってすごすごと立ち去って行きました。私が会議室から出ると、校長はずっと謝りながら私を階下へ送りました。私は法輪大法が陥れられたことを校長に伝え、校長が真相を多く理解してくれることを願いました! 校長は歩きながらうなづいていました。
教師として、従来は学生が私の話を聞くだけで、強い権力を前にして勇敢に自分の思いを現すような出来事に遭遇したことがなかったため、自分の意気地のなさに気づく機会もありませんでした。この数カ月の間、師父は私の意気地のなさに真正面から向き合うようにしてくださり、何事にも柳に風と受け流したり、虚栄心などの執着に向き合わせてくださり、前進することができました。
家に帰ってから毎日、同修である家族と一緒に三つのことを行い、正念を発し、共産党の経済的な迫害を否定しました。家族と一緒に法理の上でまじめに話し合い、自分の不足を探しました。私はずっと地方で仕事を探すかどうか迷っていましたが、家族と一緒に作った自宅の資料拠点が始まったばかりで、家族も技術が未熟だったので地元で仕事を探すことにしました。そうすれば家族に資料拠点に関わる技術を教えられ、資料拠点を正常に動かすことが出来るからでした。その期間、小屋を壊す力仕事をしに行ったり、市場で小商いをしたりしましたが、仕事の規模が小さく、正常な生活を維持することはできませんでした。
その後の1カ月あまり、地元の警官がまた同修を不当に連行し始め、同修である家族もやむを得ず家を離れました。それから毎日、買い物、料理、子供の送り迎え、老人の介護などの仕事はすべて私の身に降りかかってきました。私は家事をしたことがなく、始めた時は慌てましたが、その後だんだんと出来るようになりました。法理上でも明晰になりました。私たちは共産党の経済的な妨害を打破しなければなりません。邪悪が破壊されると共産党は狂ったようになりますが、それはもうすでに共産党の経済的な迫害が根絶されていることを物語っています。決して力を緩めず、集中して邪悪を根絶し、家を離れた同修を加持し、私の怠け心や辛抱強さの欠如といったよくない物を多く消去し、2カ月近く正念を発しました。私は結婚してすぐに不当に連行されたので家庭内で負う義務や責任がよく分からず、家庭内の細かいことやトラブルをどのように協調してよいかわかりませんでしたが、これらのことに、ここ最近で鍛えられました。2カ月後、共産党の狂ったような形勢は根絶され、同修である家族も戻ってきました。
交流を通じて、私は地方に仕事を探しに行く事に決めました。私たちは「師がいて、法があれば、師父は弟子のために最も良いすべてを準備してくださる」ことがわかってきました。
私は簡単に荷物をまとめて見知らぬ都市へ行き、地元の同修を見つけて指導員となり小さなグループを作り始めました。とりあえずその同修の家に泊めてもらい、毎晩帰ってからグループ学法し、朝に煉功しました。このようにして修煉状態はしだいに充実してきました。
新しい仕事環境は大変で、風雨にさらされて数十キロを行ったり来たりしなければならず、同僚たちも私のことを理解しませんでした。私がここに来たことはきっと師父が按排され用意されたものだと信じていたので、自分の仕事をまじめにしっかり行おうと決めました。この仕事場で見覚えのある2人の大学生、AさんとBさんに会いました。AさんもBさんも喜んで私と一緒に仕事をしました。仕事が始まって10日ほど経った時、Aさんが明日ここを去ることを私に伝えたので、私は「Aさんに真相を伝えなければならない」という一念を発しました。次の日、Aさんと話す機会がずっとなく、Aさんは朝から晩までずっと座っており、Aさんのわかっている一面はきっと私が真相を伝えるのを待っていると思いました。その後「もしAさんに伝えられなければ、Aさんは永遠に機縁を失うかもしれません。師父、どうかご加持をお願いします」という一念を発しました。
夜の10時過ぎになってようやく1人になるチャンスがあったので、Aさんに神韻について話すと、Aさんはすぐに神韻のことを聞きたがりました。その後は勢いに乗じて三退と大法の真相を伝えると、Aさんはよく聞いてくれました。私が「名前を付けて、三退することを手伝うよ」と言うと、Aさんは喜んで私の肩を抱き飛んだり跳ねたりしました。まるで無邪気で小さな子供のようで、私が三退させたことに対してずっと「ありがとう」と言い、心から喜びました。私は千万無量の思いがしました。すると、すぐにBさんもやって来て、AさんがすぐにBさんも三退させたがりましたが、Bさんは何が何だかわからず、私がBさんに「三退すれば平安を保つことができる」と伝えると、Bさんも私の話を聞いて喜んで受け入れました。さらに、Bさんの彼氏はかつて党学校に行っており脱党を要求したことがある、と言ったので、Bさんの彼氏のために名前をつけて脱党させ、彼氏にきちんと説明するようにBさんに言いました。彼氏が同意してはじめて有効になるのです。Bさんは喜んで承諾しました。
次の日、午前中に出勤の準備をしている時に家族から連絡があり、「例の学校の校長が何度も電話して来て出勤してほしいと言ってきた」と言われました。すぐに校長に連絡すると、「すぐに学校に来てほしい」とのことで、ちょうど私が出勤している場所とその学校はあまり離れていなかったので、私はすぐに行きました。学校に着くと校長はすぐに学校の概況を話し、私の意向を簡単に聞いた後、午後から出勤して欲しいと頼んできました。さらに私のために寝室と寝具が用意されており、ちょうど壁紙を貼った後で、まるで新しい部屋のようでした。専用のインターネット回線がある南向きの寝室はとても静かでした。「これは師父が私のために準備してくださった環境です。ありがとうございます、師父!」と思いました。
昼に元の仕事場に急いで帰りましたが、AさんとBさんは見当たらず、主管に自分の考えを説明すると、主管は惜しみながらも祝福してくれ、私はその場を離れました。その後、師父の按排に思い至りました。もし前日、師父の手引きがなければ、AさんとBさんに真相を伝えることはなく、AさんとBさんは真相を知る機会を永遠に失ってしまっていたかもしれません。私も縁のある衆生を失い、永遠の心残りとなったでしょう。ありがとうございます、師父!
新しい環境の中で、できるだけ大法弟子の寛大さをあらわし、勤勉で、労力を惜しまず恨み言を言わない修煉状態をあらわしました。ある時、学校で先生が急に休みになり、私に三つの授業を受け持ってほしいと頼んできたので、二の句を言わずにリーダーに言われたことを行い、給料の待遇で争わず、やるべき仕事をまじめにしっかり行うことだけを自分に要求しました。人に対してはいつも笑顔でにこにこしていたので、同僚たちは羨ましそうに「どうしてそんなにいつも嬉しそうなんですか?」と言いました。私は満面の笑みで微笑みました。名、利、情の中にいる常人に大法弟子の境地を理解できるでしょうか。私の態度はすぐに学校のリーダーと同僚たちから称賛され、半年後、学校は中間指導者に私を抜擢しました。これは思ってもいなかったことでした。どの立場に身を置いていようと、私はやはり大法の中で生まれた慈悲と修煉者の状態を用いて人を気遣ったので、多くの同僚が「この中間指導者は、他の誰がなったとしても私たちは納得しませんが、あなただけは別です。私たちは無条件であなたを支持します!」と言いました。
学校の中でいろいろな方法を利用して、学生に真相を伝えました。いつも明慧ネットと正見ネットからいくつかのよい文章(政治ニュース、伝統と道徳、最新科学の発見、文明の新しい見解など)を選んで編集し、美しい写真を合わせ、毎週プリントして学生に配布して見せました。時には見終わった後にクラス全員で討論したり、時には小さな範囲で交流したり、少数で討議したりしました。時間が経つにつれ、学生たちの思惟が柔らかくなっていき、無神論の観点も次第に打破され、共産党の行い方に対しても比較的はっきりと分かるようになりました。このように知らず知らずのうちに作られた環境下で、私が担任したクラスでは、数人を残して三退し(この数人は帰るのが比較的早い)、他の二つのクラスはそれぞれ半数近くの学生が三退しました。卒業後は毎年、三退した学生が戻って来て私に会い、私が学生たちにしたすべての事に感謝しました。
学生に真相を伝える過程で、感動的な出来事がいくつかありました。あるクラスでは専攻している学生数が原因で、その日のクラスには十数人の学生しかおらず、学生たちが関心を持っている焦点に沿って新紀元の基準の話に入って行くと、クラスにいた女子生徒が急いだ様子で「先生、早く私たちを助けてください」と懇願してきました。この女子生徒の言葉に心から焦慮と望みが起こり、熱い涙があふれ出し、その日は十数人が三退しました。ある時、明慧ネット上の優美な曲をUSBメモリーにコピーし、時間を作って学生に聞かせると、学生たちは喜びました。最初に「夢から覚める」をかけた時、大柄の男子学生がじっと私を見つめ、聞き終わるまでずっと合掌していました。あの清らかな状態はその男子学生の普段の状態と全く異なっていました。大学入試が近づき、学生は試験を受けに帰らなければならず、その他のクラスはほとんど帰ってしまいましたが、私が受け持っている他のクラスの大部分の学生だけは帰らず、その日まで夜の自習の時間までずっと頑張っていて、18人の学生は輪になって私を囲み「先生、私たちはもうすぐここを離れなければならないので、早く私たちに話してください、そうしないと二度とチャンスはなくなります」と言いました。師父のお告げの通りに、1時間あまりの時間で18人が順調に三退しました。次の日の朝、この学生たちは喜んで学校を離れて行きました。
この環境の給与福利厚生は比較的良く、2年経たないうちに10万元以上の借金を清算しました。これはまた親族と友人たちの今までの誤解と叱責を改変させ、私自身が大法の素晴らしさと威力を実証することができました。今また親族と友人たちに真相を伝え「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を念じるように、と伝えると、うれしそうに承諾し、さらにチラシや神韻公演DVDを喜んで受け入れてくれました。ある親族と友人は私に「あなたたちが煉功しても私たちは反対しません。私たちは大法が素晴らしいことを知っているので、安全に注意すればそれでいいです」と言いました。
師父の着実なお導きとご加護の下、私たちは旧勢力の経済的な迫害を否定し続けました。師父は「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[1]と説かれました。確固として師父と大法を信じさえすれば、修煉の道で乗り越えられない壁はありません。経済的に迫害されている同修が法理上で認識を向上させ、不足を見つけ出し、自分を正し、旧勢力の経済的な迫害を徹底的に取り除き、師父の要求に応えることができることを希望します。
ありがとうございます。同修の皆さん。合掌。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『洪吟二』「師徒の恩」
(明慧ネット第9回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)