【明慧日本2016年11月7日】
一、前書き
四川省遂寧市は東に重慶と隣接し、西に成都と繋がり北に徳陽がある。重慶、成都と等距離の三角形になっており、歴史上遂寧は深い文化の基盤があり、山と水に恵まれ四川省内で農・工・商業が繁栄しており、貿易の中心都市でもあった。
しかし、1999年7.20から江沢民グループが法輪功への迫害を命令した。以来、遂寧地区の法輪功学習者と民衆は残忍非道な迫害を受けている。
17年が過ぎたが迫害はまだ続いている。遂寧市当局と610弁公室、公安、検察院、裁判所、司法部門、派出所、住民委員会、町内、総合管理事務所および村民委員会は、結託して学習者に対して監視、盗聴、尾行、嫌がらせ、連行、家財の押収、拘禁、労働教養、判決、洗脳、拷問、毒物注射、罰金、減給（年金を含む）、公職の解雇、ゆすり、精神病院に入れるなどの手段で迫害を加えている。
明慧ネットの一部の統計、および迫害を受けたが報道されていない学習者に対して訪問調査を行った結果、2011年1月から2016年8月の間に遂寧地区では、171人が迫害を受け、28人が迫害によって死亡し、21人が不当な判決を下され、2人が労働教養を強いられ、147人が連行され、49人が洗脳迫害を受け、3人が職を奪われ、6人がやむを得ず路頭に迷い、多くの学習者が江沢民を告訴したことで嫌がらせを受けた。概算統計によると、迫害された学習者は罰金、減給（年金を含む）、食事や贈り物を要求される形で現金92万9100元を奪われた。押収されたパソコン、プリンター、DVDドライブなどは数え切れないほどである。
中国共産党が迫害の情報を封鎖しているため、本文の報道は迫害事実の氷山の一角であり、情報を知っている方がいればご提供ください。
2011年1月～2016年8月 迫害状況の分類図
区、県別の連行された人数
合計147人が連行された。内訳は、大英県4人、蓬渓県14人、射洪県16人、安居区23人、船山区83人、7人は不明である。連行された最年少者は張木清さん（34）、最年長者は張興梅さん(83）である。その他、江沢民を告訴したという理由で嫌がらせを受けた学習者が多くおり統計することができない。
判決を受けた学習者の統計
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区県 |
部門 |
被害者および刑期 |
判刑人数 |
備考 |
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船山区 |
船山区法院 |
廖邦貴（3年）、鄧燕（3年半）、姚国秀（3年）、鄧世利（3年半）、鄧德亮（3年）、鄧中瓊（1年監外）、杨泽林（1年監外）、鄧芳秀（2年監外）、吕中正（3年）、陳鳳均（3年）、張中華（3年監外） |
11 |
総刑期 72年 |
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安居区 |
安居区法院 |
伍夕碧（4年）、張華明（4年）、張世鳳（4年） |
3 |
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射洪县 |
射洪县法院 |
王彩宇（7年）、唐芳（3年监外）、胥執秀（3年半）、陳祥明（4年）、文興太（7年）、曾祥鋭（3年緩刑） |
6 |
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大英县 |
大英县法院 |
周云燕（4年） |
1 |
2011年1月から2016年8月までの期間、遂寧地区の21人の学習者が不当な判決を下された。その中で女性が11人（52%）、男性が10人（48%）である。姚国秀さんと鄭芳秀さんの2人が死亡した。廖邦貴さん、鄧中瓊さん、楊沢林さん、呂中正さん、張中華さん、曾祥鋭さん、唐芳さんの7人が釈放された。現在、鄧燕さん、鄭世利さん、鄭徳亮さん、陳鳳均さん、伍夕碧さん、張華明さん、張世鳳さん、王彩宇さん、胥執秀さん、陳祥明さん、文興太さん、周雲燕さん、方正栄さん（不当な起訴に直面）の13人が依然として拘禁されている。
二、迫害によって死亡した実例
1.蓬渓県の羅慶友さんは、何度も迫害され冤罪が晴れないまま死亡
羅慶友さん（63歳男性）は、法輪功を放棄せず人々に真相を伝えていたという理由でかつて5回連行された。そして、何度も罰金を科せられ労働教養所で1年半拘禁された。期間中に羅さんは、警官と受刑者に電撃され暴行を振るわれたため、痩せこけて骨と皮だけになってしまった。羅さんが家に戻った時には、すっかり様子が変わっており家族でさえ分からなかった。それにもかかわらず、現地の派出所は何度も嫌がらせにやって来た。圧力に耐えられなかった羅さんは、2012年5月3日に無念の中で死亡した。
2.刑務所で迫害を受けた羅興全さんは、苦痛の中で死亡
2004年に連行された羅興全さん（50代男性）は、7年の懲役刑を科され刑務所で拘禁された。刑務所では羅さんを「転向」させるために洗脳が行われ、数人の受刑者に羅さんを引きずって走らせた。心身に巨大な打撃を受た羅さんは、釈放後に脳梗塞を患って長期にわたり昏睡状態になり、2011年4月25日に脳出血で死亡した。
3.船山区の鄭芳秀さんは嫌がらせを受け、恐喝され死亡
2014年6月8日に鄭芳秀さんは、法輪功の資料を携帯したという理由で尾行、連行された後、2年の懲役刑を科された。留置場で拘禁された際、労働を強要され、警官の指図の下で受刑者に侮辱された。釈放された後も長期にわたって派出所、住民委員会、町内などの頻繁な嫌がらせや恐喝に耐えられず、体は徐々に痩せ食事も喉を通らなくなり昨年8月に死亡した。
三、不当な判決例
1.強制連行された陳鳳均さんは、判決を下されラーメン店も閉鎖された
船山区の陳鳳均さん（40代女性）はラーメン店を経営していた。昨年5月16日、十数人の男が営業中のラーメン店に押し入り、陳さんの夫と学習者・張木清さんを連行した。その後、外出から戻った陳さんも派出所まで連行され、手錠をかけられてトラの椅子に縛り付けられた。陳さんは所長・周洪波に悪事を働かないようにと勧めたが、話を聞き入れない周は、「私は四大悪人の中の1人だ。悪人のブラックリストに入れられても全然恐れない」と叫んだ。陳さんの夫は、夜に尋問され翌日の夜明け方に帰宅した。翌日の午後、派出所の警官はラーメン店にやって来てパソコン、カメラなどを押収し、内装工事費として現金8万元（6万元は借金）を奪っていった。
今年3月22日、船山区裁判所は陳さんに対して裁判を行い、陳さんの弁護士は無罪を主張した。4月14日、裁判所は弁護士に通知せず2回目の裁判を行った。家族らの発言を禁止し、陳さんに対して3年の懲役刑を宣告し、罰金5千元の支払いを命じた。翌日、ラーメン店に来た十数人が「衛生検査不合格」という理由でラーメン屋を閉鎖した。
2. 再び連行された廖邦貴さんは、3年の懲役刑を科されて拷問を受けた
船山区の廖邦貴さん（68歳男性）は、人々に法輪功への迫害の真相を伝えたという理由で何度も連行されたことがある。2011年7月、廖さんは3年の懲役刑を科された。
拷問の再現写真
2011年4月6日、人々に法輪功が迫害されている真相を伝えていた廖さんは、濡れ衣を着せられ派出所の警官に連行された。連行された現場で警官に滅多打ちにされ、パトカーの中でも暴力を振るわれたため、廖さんは目が腫れ上がってはっきりと見えなくなっていた。翌日、洗脳班に連行され3人に殴打された後、手錠でベッドに繋がれた。4月27日午後、留置場に移送された廖さんは、留置場の指示に従わず、断食して迫害に抗議したため、2カ月余り強制的に灌食をされた。2011年7月、船山区裁判所は秘密裏に廖さんに対して3年の刑罰を下した。同年8月4日、楽山市五馬坪刑務所に拘禁された。期間中、廖さんは以下の迫害に遭った。①土踏まずを電撃される。②両足を組む姿勢を強制される。③受刑者用の服を着ることを強要される。④便所で悪臭を嗅がせる。⑤頭にものを被せられる。⑥催涙スプレーを目と鼻に噴きつける。⑦労働の強要。⑧縄で縛り付けられる。また、楽山嘉州の刑務所で廖さんは次の迫害に遭った。①殴られ蹴られる。②耳をほじられる。③冷凍される。④連続して電撃される。廖さんは出所した後、依然として嫌がらせを受け、二度連行されたことがある。長期にわたる迫害の中で廖さんは、心身に大きな打撃を受けて記憶力も衰退し、最後に連行された二度の時間と場所が思い出せない。
四、労働教養の実例
射洪県の丁文斌さんは迫害され死亡
射洪県の丁文斌さん（62歳男性）は、2011年12月に法輪功の資料を配布したために連行され、1年の労働教養を科され、綿陽新華労働教養所に拘禁された。丁さんを「転向」させるために教養所は、様々な手を尽くした。立つ姿勢の強制、小さい腰掛けに座ることを強制し毎日3時間しか眠らせず、労働を強要し、真夏に厚い軍のコートを着させるなどの手段で丁さんを苦しめた。残酷な迫害を受けた丁さんは、出所して間もなく死亡した。
五、洗脳迫害
1.李廷芳さんは洗脳班で迫害され死亡
船山区の李廷芳さん（60歳女性）は、「誠実で、善良な人」と周りからよく言われている。しかし、中国共産党が法輪功を迫害してから李さんは何度も連行された。
2001年1月4日午前、現地の党書記・康家亮は、李さんの家から『轉法輪』とテープレコーダーを押収し、李さんを現地の洗脳班へ連行し、法輪功を放棄させるように拇印を強要した。李さんを壁に押し付けた警官・李旭は、平手打ちをしたり殴ったり蹴ったりして、さらに吊し上げて食事も与えなかった。苦しめられた李さんは資中楠木寺労働教養所に送られ、1年間迫害を受けた。釈放後に間もなく、現地の政府部門に1週間拘禁された。
中国共産党の「第16回全国代表大会」が開催される前に、大規模な連行が行われた。李さんの家を荒らし回った警官らは、李さんの服を引き裂いて現地の政府部門まで強制連行した。警官・席敏は憎々しげに「こいつを外に出して打ってくれ」と命令した。「大会」が終わるまで李さんはずっと拘禁されていた。
2010年7月、李さんは遂寧市の洗脳班に連行された。10月に帰宅した時には、話しかけても反応ができなくなっており、旧暦の11月13日に死亡した。李さんの死については、洗脳班で投与された薬物による中毒の疑いがある。洗脳班では、康加亮、チャイ昌彪、奉光国、席敏、李廷雲、唐継兵、黄勇、謝鳳蘭、蒋艶などが李さんに対して迫害を加えた。
2.顔暁東さんは拷問され、ゆすり取られた
顔暁東さん（50代女性）は、2012年8月21日に北門洗脳班に連行された。洗脳班で顔さんは、法輪功を中傷する書面を強要されたが拒否したため、鉄筋に両手を18時間吊り上げられ、壁に向かって立つ姿勢を16時間強制された。拘禁されている間、トイレと睡眠を許されず、滅多打ちされた顔さんは吐血し両足が黒紫色になり、大きく腫れあがった。顔さんは3カ月近く迫害されてようやく家に帰った。帰宅する前に洗脳班は、家族から7千元をゆすり取っていた。
六、薬物を使用した迫害
射洪県の張玉秀さん（53歳女性）は2012年、警官に不明な薬物を注射された。
拷問のイメージ 薬物注射
2012年11月1日午前10時、法輪功への迫害の真相を人々に伝えていた張玉秀さんは、通報によって警官に連行された。警官は張さんに対して乱暴を働き、押さえつけて左手の5本の指に薬物を注射した。その時、張さんの指先から大量に出血した。警官・王は嬉しそうな表情で「はしゃいでみなさい。見せなさい！」と言った。
注射された王さんは、すぐに頭痛、めまいの症状が現れ、意識が薄れ、動悸、喉が渇き、全身の力が抜け、話せなくなり、昼過ぎに釈放された。帰る前に局長・何は、わざとらしく「おばあさん、歩ける？ 道は大丈夫？」と話しかけた。
その後、張さんの目と顔はむくんで青紫色になり、腰痛、指と掌が黒くなり、首と背中にたくさんの湿疹ができた。
七、連行された実例
1.安居区の呉明書さんは暴力的に連行され数人に殴打された
昨年12月14日、呉明書さん（60歳男性）は方正栄さんと一緒に法輪功の資料を運んでいた際、警官に尾行され2人同時に連行された。車の中で警官らに殴る蹴るの暴力を受けた呉さんは、顔が血だらけになった。警官は呉さんを連れて呉さんの家に行き、部屋をひっくり返して所有物を押収した。その夜、三十数人の警官が、再び呉さんの借家に行き、消防車も出動し、実弾入りの銃を装備して団地を包囲した。呉さんの家族は恐怖で顔が真っ青になった。最後に警官は部屋を荒らして多くのものを奪い、深夜2時過ぎに呉さんを連れ去った。
2.自営業の厳瓊芳さんは、連行されて自白を強いられた
昨年2月17日午後2時過ぎ、広場で商売をしていた安居区の厳瓊芳さん（57歳女性）は、警官にパトカーに連れ込まれた。その後、厳さんの家に行き、警官は法輪功の書籍、預金通帳、携帯電話、MP3、アンプなどの所有物を押収し写真を撮った。その後、区公安支局に連行された厳さんは、自白を強いられた。警官・劉勇が投げた石が厳さんのこめかみに命中し、厳さんは意識を失った。意識を取り戻した後、劉勇は革靴で厳さんの足を踏みつけ、他の学習者の情報を提供するように強要したが、厳さんは一切漏らさないため、警官・周林は鉄の棒で腕を殴り、我慢できないほどの痛みだったという。厳さんは永興留置場に拘禁された。
3.奉萍さんは江沢民を告訴したことが原因で連行された
昨年7月29日午後4時過ぎ、安居区の奉萍さんは、現地の郵便局で江沢民への告訴状を郵送した際、真相を知らない郵便局の職員に告発され連行された。警官は奉さんの家財を押収してから派出所に連行した。唐辛子の水を奉さんの体にかけた警官は、「告訴状は誰が書いた？」と自白を強要した。しばらくすると、警官の顔に沢山の粉瘤ができて、ひりひりするので尋問を終わらせた。奉さんは午後7時過ぎに帰宅した。また、警官は「家を離れるな、いつでも呼び出しの可能性があるからな」と脅迫した。
八、結び
1999年7.20から今日迄、中国共産党の法輪功への迫害が17年間も続いたが、依然として停止していない。「人がやっていることは神が常に見ている。善悪の報いは道義である。道義に順応できれば常に神に助けられ、道義に背けばすべてを失う」と昔の人はよく言っていた。法輪功は世の中に広く伝わっており、必ず全世界の人々に明るい未来を切り開くことができることを確信している。中国共産党の残虐性と学習者の慈悲を、白い雲が証言し、紺碧の海が証言し、高くそびえる峰々が証言し、更に人類が生息している地球が証言をする。
