文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年1月8日】近ごろ、同修から次のような質問をされました。「あなたは修煉して十数年間、どうしてこんなに平穏無事で迫害も受けず、しかも同修の皆に集団学法の場所を提供でき、魔難にいる同修を助け、安定した資料を作成する場所を運営することができたのでしょうか?」と問われました。
私の体得としては、真に師父がおっしゃった通りにし、法を学ぶことを重視し、しっかり正念を発することができれば、真相を伝え、人を救う道を平穏に歩む事ができると考えています。
一、学法を重視し、正念を発する
私は1997年に修煉を始めました。修煉前の私は頭が悪く、思想業が重く、何をしても落ち着かず、子供のころから、いつも宿題をしながらラジオを聞いたり、テレビを見たりしていて、集中力に欠けていました。
中国共産党が法輪功を迫害してから、2000年に私は北京に法を実証に行ったために連行され、その後、不当に2年間の労働教養を科されました。家に帰ってから失敗から教訓を受け入れ、人に学んでは行けない、法をしっかり学び、真剣に学ばなければならないと思いました。師父は法を暗唱することの重要性をおっしゃっていましたので、私は師父のおっしゃる通りに法を暗唱することにしました。
最初に法を暗唱した時、とても難しく、なかなか覚えられず、途中で何度も挫折しました。しかし、師父がおっしゃった通りにする以外選択肢がないと思い、結局、一年をかけてようやく『轉法輪』を覚えました。邪悪が迫害したこの十数年間、私は大きな過ちを犯さず、平穏に今日まで歩んで来られたのは、法をたくさん学んだおかげだと思っています。
法を学ぶ方法として、『轉法輪』を一通り暗唱してから一通り通読し、暗唱してから通読し、その繰り返しでした。例えば、今日第一講を暗唱し、翌日第二講を暗唱し、そして第九講まで暗唱したら、次の日から第一講、第二講を通読します。この数年来、ずっとこのようにやってきました。同時に、私は発正念を重視し、そして、毎日明慧ネットの交流文を読みました。頭の悪い私ですがこの十数年来、師父のご加護の下、なんとか乗り越えて来られました。
私は大して大きなことをしていませんが、言えるのは、多くの難関が知らず知らずのうちに、法によって解消されたことです。例えば、昨年多くの大法弟子は実名で江沢民を告訴したため、私が住む町の多くの派出所は名簿によって、大法弟子を妨害しました。同修に聞けば、程度の違いはあるものの、妨害されていない人は、まずいませんでした。ある日、私達の学法グループの同修の1人が連行されました。そのため、一部の同修は地元を離れ、身を隠すようにしました。私も大きなプレッシャーを感じて、恐れる心が出てきました。しかし、師父の法「いかなる心も動じなければすべての変動を制することができます」[1]を思い出し、イエスが十字架に掛けられるような事は、二度と起こさせないと固く信じ、それを実現するには、法を多く学び、長時間学ぶしかないと思いました。私は師父の新しい『論語』を暗唱し、そして、毎晩一回空で書きました。毎日午前中、正時に必ず発正念をしました。それは師父が下さった佛法神通だからです。ある日の夜、私は真相の手紙を郵送しに出かけました。私が出たすぐ後に、派出所の警官が家にやってきました。私が留守をしていたため、警官たちも仕方なく帰りました。その後、再び来ることはありませんでした。法の威力は実に大きいものです。法をしっかり学んで、師父が按排された道をしっかりと歩む事ができれば、当然起きるべき事も起きないのです。
時には、地元で邪悪に妨害されることが起き、自分の状態もよくない時、私は法を学ぶようにしました。法を学ぶ以外に方法はありません。ある日、私は『轉法輪』を朝から晩までちょうど九講を学びました。その時とても良い状態となり、頭も冴え周りが清らかになり、結局、何事も起きませんでした。状態がよくない時、私は一層法を学び、眠気とふらふらした状態をふき飛ばし、2、3日法を学べば、だいだい苦境を乗り越えられます。
2005年、地元の多くの同修が連行されたため、一部の人は町を離れ身を隠そうと提案しました。師父が下さった佛法神通(発正念)が、絶対にこの問題を解決してくれると私は思いました。問題の表面だけを見てはいけない、それは人間が人間を迫害するのではなく、大法がすべての邪悪要素を取り除く事ができると思いました。そこで、私はひたすら発正念をし、結局、平穏無事にすみました。
普段、師父の毎回の新しい経文が出ると、私はすぐに暗唱しました。この十数年来、師父がおっしゃる通りに行い、法を学び、正念を発し、それによって、多くの魔難はいつの間にか解消されました。
二、自己を保護する心を放下し、同修を集団学法に参加させる
ある日、スーパーで夫と一緒に同修に会いました。彼女と面識がないのですが、明慧ネットから彼女が連行され、釈放されたばかりで、前の学法グループが彼女を受け入れないことを知りました。夫は「我が家にも学法グループがあるから」と言って、その場で電話番号を書いて渡しました。その時、私は恐れる心が出てきてバスを待っている間「師父にお任せします。同修であれば彼女に来てもらい、そうでなければ、この件を忘れさせてください」と師父にお願いしました。
法を学ぶ日に、私は駅に彼女を迎えに行きました。出かける前に、師父に「もし同修でなければ、ここの駅が見つからないように」とお願いしました。しかし、内に向けて探せば、やはり自分を保護する心があると思いました。駅で同修を迎え、彼女は我が家で法を学ぶようになりました。彼女が法を読む時、いつもよく間違えていて、いちいち訂正することが出来ないほど間違いが多いのです。その後、私は彼女と、法と師を敬うことについて交流しました。そして、緊張感を和らげ、リラックスしてもらい、間違いを少しずつ直してもらいました。彼女自身も「進歩が早く、収穫が大きい」と言いました。その後、元の学法グループに戻った彼女は、同修に「進歩が凄いね」と褒められ「前のグループの学法の仕方は、とても良かった」と言ったそうです。
十数年来、路頭に迷う同修や技術を学ぶ同修も我が家にやって来ました。ここの環境は和やかで、お互いに気遣うこともなく、大法弟子の家らしいと言われました。もしかしたら、当初、私はこのような誓いをしたのかもしれません。ですから、この環境は大法弟子のために用意したもので、大法の資源であり、皆に使って貰う場所なのです。この環境は、師父がくださったものでもあります。なぜなら、集団学法の形式は師父が残して下さったもので、大法弟子は師父のおっしゃる通りにして、それを守らなければいけないと思いました。
時には自分も妨害されます。少し気を緩めると、周りから妨害が来ます。大法の本を読まなくなり、常人のことに没頭し、夜12時の発正念の時間に起きられず、アラームが聞こえなくなります。2日か3日起きられなければ、それは法を学ぶ事や正念を発することを疎かにしたからです。或いは、常人のこととか食べ物や着るものなどに執着したからです。そうした場合、寝る前に師父に起こしてくださるようにとお願いします。同時に、常人の心を取り除き、法と師を信じる心を強化しました。常人社会で修煉する事は妨害が多いものです。ちょっとした不注意で、執着心を放任することになります。そうなると、法を学ぶ時、正念を発する時、頭がぼーとしてしまいます。
三、真相を伝える
「真相を伝えるのは人によって能力が異なりますが、法を学ぶことと正念を発することに関しては、能力とは関係なく、それは師父のおっしゃる通りにするかどうかの問題だ」と私は思います。師と法を固く信じていれば、学法と発正念は誰にでも容易に出来るはずです。しっかり行えば、大きな漏れはなくなります。
私は以前、見知らぬ人には進んで話をするのが苦手でした。しかし、師父が真相を伝えるようにと求められているので、その通りにしなければならないと思いました。最初のころは、1日に1人だけでも真相を伝える話が出来ず、大変苦労しました。しかし、私はそれを堅持し毎日出かけて行き、やっと話せるようになりました。今も毎日出かけて真相を伝えています。
明慧定期刊行物を配る時もそうでした。ある日、私は道端で40代ぐらいの男の人に、明慧定期刊行物を渡しましたが、彼は受け取ろうとしなかったため、私は読んで聞かせました。彼は真相の内容を知ると「迫害の真相のことなら私はほしい。私は真相を読むのが好きだ」と言って、一冊受け取り立ち去りました。
またある日、1人の背が高く、ちょっと怖そうな顔をした男性がいました。私は彼を避けようとし、それは安全ではないと思ったからです。しかし、すぐに前日の明慧ネットの交流文章に「目の前の道が危ないから、その道をやめようとした時、すぐにその一念を改め、マイナス思考を正した」という内容を思い出しました。そこで、私は彼に明慧定期刊行物を渡しました。彼に「これは何ですか」と尋ねられ「法輪功の真相資料で、法輪功が迫害された内容が書かれていますので、ぜひ読んでください。テレビで宣伝されたものとは全く違いますから」と言って渡しました。彼は定期刊行物を受け取り「ありがとう」と言ってくれました。
世間の人は皆大法の福音を待っています。ある日、1人の女性と8歳の息子を連れた親子に出会いました。「真相DVDをプレゼントします」と渡したら、子供が合掌して「ありがとう」と言ってくれました。また一度、バス停である女性に出会って真相を話し、三退を勧めました。彼女は最後に「さすが法輪功ですね。皆が力を合わせて、今までよく頑張って来ましたね。危ない中、真相を伝え素晴らしいです」と言いました。
以前、私は内に向けて探すことが出来ませんでした。法を学ぶことによって、大法が私に知恵を与え、内に向けて探すことが出来るようになりました。例えば、真相を伝える時、とても反対する人に出会います。「誰々は薬を飲まないために、死んでしまった」とか言います。私は正直に「法輪功を修煉していますが、大法の本の中で薬を飲んではいけないと、どこにも書いてありません。私は以前リューマチを患っていましたが、リューマチは医学書では死なないガンだと呼ばれています。しかし、煉功して治りました。それなら薬を飲む必要はないでしょう。病院でも治療できず人が死んでいるのですよ。個人の体質もあり、全部が全部すべて法輪功が悪いとは、言えないのではありませんか」と言いましたが、いくら言っても、彼は受け入れてくれませんでした。家に帰って内に向けて探すと、やはり自分に法と師を信じていない要素があると悟りました。
面と向かって真相を伝えることを通して、多くの執着心を見つけました。例えば、法輪功の真相を受け入れていながら「私達庶民はしっかり生活すればいい、余計なことをしないほうがいい」という人に出会えば、内に向けて探すと、やはり自分を保護する私心があることに気づきました。態度の悪い人に出会えば、相手を圧倒したいという党文化の闘争心、怨恨心があることに気づきました。話や行動をあまり自重しない異性に出会うと、自分に隠れている色欲心などに気づきました。これからの修煉の中で、これらの人心や執着心を取り除くように努め、これからの道をもっとしっかりと歩むようにしたいと思います! 同時に、皆さんにぜひ、法をしっかりと学ぶように呼びかけたいのです!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『米国中部法会での説法』