明慧報告:2016年千人以上の法輪功学習者に不当な判決(二)
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 【明慧日本2017年1月26日】

 2016年において、少なくとも1162人の法輪功学習者が不当な裁判にかけられた。一方、多くの法曹機関の関係者は学習者と接しているうちに、法輪功の真相がわかり迫害に加担することをやめ、学習者を無罪で解放した。

 同時に、弁護士や学習者自身も法廷で、強い根拠をもって無罪を主張した。

 二、無罪放免され、江沢民グループによる迫害は終焉に

 昨年12月14日、明慧ネットは『法輪功学習者が無罪放免された最近の案件』を掲載した。文章には多くの裁判所、検察庁、公安局が学習者を無罪放免にした案件をまとめた。そのほか、明慧ネットの中国本土の総合情報にも多くの留置場、拘置所が学習者の受け入れを拒否した事例を報道した。中国共産党による法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じていた法曹機関の関係者は法輪功の真相が分かり、自らの行動で迫害への加担を拒否したと考えられる。

 学習者が無罪放免になった最近の事例

 例1:裁判所、検察庁は協力せず、公安局は学習者を解放

 2015年9月25日夜7時過ぎ、山西省侯馬市の学習者・李美玲さんは、法輪功の文言が書かれた資料を貼り付けた時に不当に連行された。翌日、警官は李さんを臨汾市留置場に拘禁した。10月30日、検察庁から李さんへの逮捕令が発付された。

 案件は裁判所に提出されたが、裁判所は受理せず、検察庁に戻した。検察庁は司法局に問い合わせたが、司法局も受理しなかった。その結果、検察庁は案件を公安局に戻した。その時、李さんはすでに半年間拘禁されていた。公安局は次の手口を探すため半年間の拘禁を命じた。李さんは昨年3月25日にやっと解放された。

 例2:河北省張家口の楊建平さんが家に帰された

 2015年10月21日、張家口の学習者・楊建平さんは車で外出し、法輪功の無実を伝えていた時、万全県膳房堡派出所の警官に身柄を拘束され、刑事拘留された。楊さんの車も差し押さえられた。警官らは車の中から資料・DVD・横断幕など合わせて600~700部の資料を見つけた。その後、家族と地元の学習者が無実を訴え続け、5カ月後、検察庁は証拠不十分で楊さんの起訴を諦め、楊さんを解放した。

 例3:遼寧省昌図県検察庁は学習者・劉亜民さん、孫洪兵さんへの逮捕状の発付を拒否

 昌図県の学習者・劉亜民さん、孫洪兵さんは昨年6月28日に身柄を拘束され、県留置場に拘禁された。8月2日、2人を罪に陥れる資料が県検察庁に提出された。しかし、学習者が法輪功の無実を伝えた結果、検察庁は逮捕状を発付しないことを決定し、当日午後、決定は公安局に伝達された。8月3日午後、2人は37日間拘禁された後、家に帰された。

 例4:江蘇江陰市検察庁は逮捕状を発付しなかった

 昨年9月5日、蘇州市光福鎮の学習者・顧栄峰さんは警備に法輪功の無実を伝えた時、派出所の警官に市留置場に不当に連行された。さらに警官は顧さんの妻に「常習犯なので数年の判決を宣告する」と言った。

 9月19日朝8時過ぎ、弁護士と家族は派出所を訪ね、無罪での解放と検察庁の結果を求めた。検察庁から証拠不十分で逮捕状を発付しないという結果となり、公安局は当日、顧さんを解放した。

 例5:北京延慶検察庁は秦守栄さんを不起訴とした

 昨年9月29日、延慶区検察庁は法輪功学習者・秦守栄さんを不起訴処分とした。理由は証拠不足で起訴の条件を満たしていないという。また、秦さんの一時出所の決定も取り消されたという。

 例6:綏中県検察庁は劉巍さんを無罪放免

 昨年11月2日、綏中県国保大隊は、教師の劉巍さんを不当に連行した。その後、捏造した資料を検察庁に提出したが、検察庁は証拠不十分と判断し、無条件で劉さんを解放し、押収したパソコンも返還した。劉さんは11月16日に家に戻った。

 例7:チチハル市裁判所は訴訟を取り下げ、検察庁は案件を却下

 昨年10月9日午前9時、黒竜江省チチハル市龍沙区裁判所は、学習者・屈樹栄さん(女性)に不当な裁判を行った。弁護士は無罪を主張し、検察官も証拠の出処が違法であることを認めた。裁判官は訴訟を取り下げ、検察庁は案件を却下した。

 検察官は「弁護士2人は本当に正義感が強く、素晴らしい弁護でした。この事件の影響も大きく、今後法輪功学習者に判決を宣告するときは、改めて考えなければなりません。今回の結果は、傍聴した国保大隊の関係者が出したものです。罪がないのですから、解放しましょうと言われました」と述べた。

 例8:裁判官「本当は判決を宣告したくない」、留置場も受け入れを拒否

 11月28日午前9時、遼寧省撫順市順城区裁判所は学習者・都興貴さんに懲役3年の不当な判決を宣告し、罰金千元を科した。都さんはすぐに上訴することを表明した。その後、都さんは南溝留置場に送られたが、健康状態が不合格であったため、受け入れを拒否され、現在は家に帰っている。

 天津の警官「95%の人はわかっている。誰もが積極的にやらない」

 明慧ネット今年1月8日の報道によると、ある学習者はバスに同乗している警官に「法輪功は真・善・忍を修め、人々は道徳が向上し、身体が健康を取り戻し、家族も和気藹々となっています。どこが悪いのですか?」と言ったところ、警官は「実は、何も悪くありません」と答えた。その警官はさらに「今は95%の同僚がわかっています。ですから、皆はもう積極的に協力しないことにしています」と話し、最後に「法輪功は少しも間違っていません」と強調した。

 三、正義感のある弁護が法廷を震撼させる

 例1:重慶市の検察官は法輪功が合法であると認めた

 重慶市巴南区裁判所は昨年12月23日午後、再び学習者・張君さんに対して開廷した。重慶の弁護士は張さんが無罪であると主張した。

 検察官は弁護士の弁護に対し「私たちは法輪功が〇教であることを証明できません。いかなる法律にも記載されておらず、証拠は何もありません」と認めた。

 張さんは重慶市に勤め、法輪功を学んでから1年が経つ。昨年5月24日、張さんは巴南区跳石鎮で派出所の警官に不当に連行され、区留置場に拘禁された。

 例2:北京の弁護士「法輪功への弾圧は法律ではなく、江沢民個人の意思によるものである」

 昨年3月30日、甘粛省の学習者・関振林さんを弁護した北京の韓智広氏「法輪功は違法ではありません。江沢民1人が〇教と言い出しました。それ以前は、いかなる文書やメディアもそのように決めつけたことはありません。迫害は江沢民の意思です」と指摘した。

 韓弁護士はさらに、法廷で天安門焼身自殺の真相を説明した。

 例3:裁判所は判決を宣告しない

 明慧ネットの昨年9月2日の報道によると、四川省徳陽市旌陽区の法輪功学習者・魯生礼さん、譚書会さん、蒋夢梅さんは2015年6月4日、綿陽市塩亭県で真相資料を配布していた時、県国保大隊および610弁公室の関係者に身柄を拘束された。

 警官と610弁公室の関係者は昨年3月2日、上記の学習者に対して秘密裏に裁判を行おうとしたが、北京の弁護士に阻止され、やむを得ず公開に開廷することにした。

 5月17日、裁判が公に開廷された。検察側は法律的根拠や実際の証拠を提示できなかった。一方、北京の弁護士2人は中国の現在の法律に基づき、強い根拠のある弁護をし、無罪での解放を求めた。ある裁判官は弁護士の話に感服し、すべてがわかったと表明した。

 3カ月経ったが、裁判所はいまだに判決を宣告していない。

 例4:弁護士は裁判官に江沢民の埋葬品にならないように忠告

 明慧ネット昨年8月30日の報道によると、河南省南陽市宛城区裁判所は昨年6月1日の裁判に続き、8月26日に市留置場で再び学習者・梁雲英さん(70代)に不当な裁判を行った。弁護士2人が無罪を求める弁護をした。

 梁さんは南陽油田の定年退職従業員である。法輪功を学んでいるとの理由で数回にわたって思想改造施設、留置場、拘置所、労働教養収容所、刑務所に拘禁され、残酷な迫害を受けた。

 昨年2月18日、梁さんは人々に法輪功の無実を伝えた時、通報されて油田公安局の警官に身柄を拘束された。区裁判所は6月1日に市留置場で梁さんに対して秘密裏に開廷した。

 2回目の裁判において、検察官は梁さんが人々に法輪功の無実を伝え、法輪功の書籍や資料を所有しており、かつて、判決や労働教養処分を科されたことがあるとの理由で重刑を求めた。

 一方、梁さんの弁護士は「警官の証拠の探し方の方法は違法で、資料の鑑定も司法機関が行うべきです。当事者がいない場合、押収した家財は証拠にならず、資料には公印やサインもありません。国が定めた〇教リストには法輪功が入っていないので、法輪功の資料を所有することは合法であり、法輪功を宣伝することも合法です。国民には信仰の自由があります」と指摘した。

 さらに、法輪功迫害に加担した人は、すでに悪報がやってきていると裁判官に忠告した。陪審員は聞きながら頷き、検察官も頭を下げて弁護士に反論できないと言った。裁判官は後日判決を宣告すると言った。

 例5:裁判官「あなたたちのような弁護士は中国の法律制度の希望です」

 雲南省昆明市の法輪功学習者・肖建蓉さんは、昨年9月7日に不当な裁判にかけられた。熊冬梅弁護士と郭連輝弁護士は法律に基づき、肖さんの無罪を求める弁護をし、最後に法律を実施する人および政府関係者に国と国民のために仕事をするようにと呼びかけた。

 裁判が終わってから、裁判官は弁護士と握手し「あなたたちのような弁護士は、中国の法律制度の希望です!」と言った。

 明慧ネット10月の情報によると、裁判所は610弁公室の命令の下、肖さんに秘密裏に2年6カ月の不当な判決を宣告した。

 例6:七台河市の法曹機関は騎虎の勢

吴旭姝
呉旭シュさん

 黒竜江省七台河市の呉旭シュさんなどの法輪功学習者10人は、市留置場に拘禁されてからすでに半年経った。そのうち、数人は昨年11月末に不当な裁判が行われた。一方、国保警官が学習者を連行し、証拠をねつ造した事実は法廷で暴露された。

 市法曹機関の関係者らは騎虎の勢いになり、法輪功の真相がわかった一部の関係者はさらに「現在社会の大きな事件を放置しているのに、どうして法輪功学習者だけを逮捕するのか、検察官も弁護士に勝ち目がない」と文句を言った。

 学習者・于桂華さん、高運山さんなど4人は、昨年4月24日に鉄山郷で人々に法輪功の無実を伝えた時、派出所の警官に身柄を拘束され、拘禁された。市国保大隊および610弁公室の人員は5月8日、再び学習者12人を連行した。

 例7:「この弁護士の話は素晴らしい!」

 四川省成都市の法輪功学習者・程懐根さんは昨年6月10日午後、「世界は真・善・忍が必要である」などの横断幕を掛けたとの理由で、双龍区裁判所に不当な裁判にかけられ、懲役4年の判決を言い渡された。

 程さんの弁護士は、法廷で「程さんは『世界は真・善・忍が必要である』 『世界が共に喜ぶ 世界法輪大法デーを祝う』などの横断幕を掛けただけで、何か危険をもたらしましたか? 誰かの利益を害しましたか? 世界には真・善・忍が必要ではありませんか?」と指摘した。

 検察官は頭を下げ、傍聴者らも皆真剣に弁護を聞いた。

 休廷時間に傍聴者の中で弁護士の話が話題となり、多くの人は「この弁護士の話は、素晴らしいです」と感服し、程さんがただちに解放されるべきだと応援した。

 一方、裁判所は民意に背き、程さんに懲役4年の判決を宣告した。

 例8:5時間の弁護は法廷を震撼させた

 河北省衡水市故城県の法輪功学習者・張金昇さんは、昨年5月27日に不当な裁判にかけられ、現在すでに上訴している。張さんは迫害され、歩けなくなった上、自立した生活もできなくなった。

 昨年3月18日、裁判所は再び開廷した。弁護士の5時間に及ぶ無罪を求める弁護は強い根拠があり、法廷を震撼させた。その結果、裁判官と検察官、陪審員すらも沈黙した。

 最後に裁判官は検察側に「何か話したいことはありますか?」と聞くと、検察官は「何もありません。軽い判決でお願いします」と答えた。

 関連する法律によると、張さんの体調は悪く、条件的にも解放されなければならない状態にあった。しかし、張さんは昨年3月と5月に2回申請したものの受理されず、やっと5月27日に判決を宣告された。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/1/13/340730.html )
 
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