僕はなぜ三退をするのか
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文╱一帆

 【明慧日本2018年5月21日】2018年4月8日、海外に行くため、労働局に関連の手続きをしに行きました。役所に入ると、1人の職員が受話器を持って、大声で「あなたは態度が悪すぎませんか? 警察官でしょう。本当に教養のない人ですね。これだけ多くの人と接しているのに、あなたのような人は初めてです」とカンカンに怒っていました。

 興味本位で騒ぎを見物しました。定年退職の手続きをしている女性がいました。規定により、地元派出所が発行する証明書が必要なため、役所の職員は紹介状(人を派遣して交渉・連絡させる時に発行する公文書)を出して、女性に派出所に書類を取りに行かせました。しかし、証明書を発行してくれるどころか、派出所の警官は役所の紹介状を没収し、そして、「採血して、足跡、指紋を採取し、写真撮影をしてからでないと証明書を発行しません」と脅したそうです。まるで容疑者に対する態度でした。おかしくありませんか?

 学友は公安で働いていて、以前、法輪功への迫害を担当していました。ある日、彼らは法輪功の学習者を連行するため、パトカーで出動しました。しかし、途中で交通事故を起こし、マンホールに落ちてしまい、もう少し死ぬところでした。彼は「大法弟子から何度も善悪には報いがあると忠告されたが、それを聞かずに悪報に遭った」と言いました。その後、彼は他の部署に移動しました。彼は「犯罪容疑者に対するときだけ、このような身元確認の手続きをする」と言いました。僕はとても不思議に思いました。この女性は優しくて善良そうな顔をして、とても殺人犯や強盗犯のように見えません。採血する? 法輪功修煉者? 労働教養所? 生体からの臓器狩り? 私は驚いて全身の身の毛が逆立ってしまいました。まさか! この女性は法輪功の修煉者ではないでしょうか?

 別の窓口で職員に聞いて見たら、「証明証を発行する場合、普通なら、派出所に行けば、すぐに発行してもらえるから、身元照会をする必要はありません」と言われました。

 中国共産党が大法弟子を迫害し、彼らを連行し、労働教養所に入れ、懲役刑を下し、血液を採取するなどの話を聞いた事がありました。今の状況から推測すると、大法弟子の生体から臓器狩りをするのも決して根も葉もない噂ではないと思いました。

 いままで、人から三退の話を聞きましたが、私は信じませんでした。もし、今日のようなことが事実であれば、私は必ず中国共産党から脱退しなければならないと思いました。一つは中国共産党員の場合、海外ではグリーンカードを申請しても拒否されると聞いており、もう一つは、これは人命にかかわる何よりも重大なことではないかと思ったからです。もし、中国共産党が法輪功を迫害して、生体からの臓器狩りをすることが本当であれば、これは大変なことではないか?! 神が中国共産党を滅ぼす時、僕もその一分子として巻き添えになるのでは? 法輪功の資料や小冊子なども結構読んだし、人からも勧められましたが、しかし、私はずっと三退をしませんでした。とうとうこの問題を決断する日がやって来たのですね! もしかしたら、これは神が私に救われる機会を下さったのではないかと思いました。

 女性の後に、僕も役所から出ました。道を尋ねるふりをして、女性に声をかけ、「こんにちは! あなたは法輪功の修煉者ですよね。もう派出所に行かないでください。警察官はあなたに害を加えますから」と言いました。女性は微笑みながら、「警官も人間ですからね。彼らも生活のために働かなければなりません。彼らは江沢民に騙され、迫害に関与していますが、実は彼らこそ迫害されて、最もかわいそうな命です。彼らにも真相を伝えて救わなければなりません。彼らに優しくしてあげなければなりません。でも、あなたに感謝します! 私は気をつけるようにします。私には師父がおられます!」と言いました。それを聞いた僕は何故か涙が溢れました。「大の男が人前で泣くなんて恥ずかしい」と思って、僕は慌てて行ってしまいました。

 大法弟子は優しすぎます。迫害されているのに、まだ警官のために考えているのですよ。これは李洪志師父の弟子にしか出来ないことでしょう。「大法弟子は本当に真実で、優しく、我慢強く、世の中で最も良い人だ」と思いました。その時、心の底から熱いものが湧き上がって来て、僕は空に向かって、心から「法輪大法は素晴らしい」と叫びました。涙がぽろぽろと溢れました。

 公安で働いている学友に、今日のことを調べてもらいました。午後、彼から電話をもらいました。「女性は法輪功の修煉者で、北京市石景山区模式口派出所に行って、定年退職の関連証明書の発行を依頼しました。警官・王金徳は証明書を発行するどころか、女性を脅し、困らせ、何度も行ったり来たりさせ、そして、労働局からの紹介状まで没収し、定年退職の手続きがうまくいかないように妨害しました」

 中国で大法弟子であることは本当に大変だと思いました。彼らは家の事を顧みないのではなく、彼らに情がないのではなく、定年退職の手続きをするだけでこんなに苛められているのですよ。なのに、彼らは妖魔化されています。今日の一幕をこの目で見ていなければ、僕は本当に共産党の生贄になっていても気付かないでいたでしょう。なんで馬鹿なことでしょうか! ここで、僕は中国共産党、団、隊から脱退することを声明します!

 「人は物事を行い、神はそれを見逃さない」と信じています。この4月に北京では雪が降ったばかりです。世の中にこれ以上の冤罪があるでしょうか? 法輪功の女性が平安で無事でありますよう心から願い、そして、善良で正義感の強い人々にこの件に注目していただきたいと願いました。

 間もなく異国の土地に足を踏み入れ、僕を生み育てた故郷から離れます。法輪大法の佛光が煙霧を追い払ってくださるよう、世の中のすべての心優しい人が獣の印を消され、真相を知り、そして、新しい世紀の曙を迎える事ができるよう、心から願っています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/14/364117.html)
 
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