徳利の口から中を覗く人にならないように
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文/中国の大法弟子

  明慧日本2019年9月27日】師父はこのような物語を話してくださいました。

「昔、ある道を修めている人が町を歩きながらお酒を飲んでいました。突然ある人を見かけました。この人はまさに自分が探しており、道を修めることのできる人です。それで、彼はこの人を済度し、弟子にしようとしました。『私と一緒に道を修めにいきませんか?』とその人に聞きました。その人は悟性と根基がなかなか良いので、『行きたいです』と答えました。『では、私についてくる勇気がありますか?』『あります。』『私がどこへ行ってもついてくる勇気がありますか?』『あります。』『でしたら、私についてきてください』と彼は言って、大きさが手のひらほどの徳利を地面に置いて、蓋を開き、瞬時に徳利の中に飛び込みました。彼は師父が中に飛び込んだのを見て、師父のまねをして徳利に入りました。見物をしている人々は皆、徳利の口から中を覗きました。あら、覗いてみたら中は広々とした世界なのだ、しかも非常に広いのです。小さい徳利の中に大きな人間がどうやって中に入るのか、と人間は考えてしまいます」[1]

 当時、私は師父の弟子で師父に徳利に跳び込むようと言われたら、私もきっと飛び込むことが出来る、と思いました。なぜならば、師父がおっしゃったことは真理だと信じていたからです。あの頃からすでに3年も修煉して来た私は、法輪功が人を救い済度するためにこの世に来ていると分かっていましたし、師父が「それらのとても良くない人は、ある種の強い疾病の中で淘汰されるかもしれません。これは可能性があることです」 [2] と説かれたからです。

 そして当時、身内の誰もがいい人になってほしいと願いました。1996年、修煉したばかりの私は大量に大法の書籍『轉法輪』を取り寄せ、親戚や友人、隣近所の人、知り合いの人に送りました。周りの誰もが淘汰される災難から逃れることができるようにと強く望んでいました。

 誰でも良い人のように見えて、とても楽しく修煉をしていたその当時、中国では天が崩れ落ちたかのように、心を修め、善行を行なう1億の法輪功を煉る善良な人々が、突然、江沢民と中国共産党の敵とみなされました。当時、私は北京市豊台区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の私服警官に尾行されて、連行された時、「これは映画の世界ではないか、夢ではないか」ととても信じられませんでした。

 出所してから、「修煉する事は他のための生命になることだ」と切実に分かりました。と言うのは、自分が拘禁されても、刑務所内の衆生に大法を誤解させてはいけないと思って、行動を取った私はその強い信念を抱いた事によって、自由を手に入れたからです。

 20年余りの修煉の中で、あまりにも多くのことを経験しました。時には戸惑うこともありますが、そのような時、私はいつも「どんな事があっても、決して執着心に惑わされないように」と自分に言い聞かせました。師父は私たちを救ってくださり、私たちは世間の人を救っています。どんな事があっても、私たちは徳利の口から中を覗く人になってはいけません。なぜなら、彼らは私たち大法弟子が真相を伝えるのを待っている人達だからです。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『米国西部法会での説法』

 [2] 李洪志師父の著作:『法輪大法義解』「北京法輪大法輔導員会議での提案」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/17/391520.html)
 
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