各界4人のエリートが 九死に一生を得た物語(三)
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 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年9月20日】

 3. 国家幹部の肖静さんは 病魔の苦しみから抜け出し 新しい命を得た

 肖静さんは、学校で勉強していた時は「優等生」でした。仕事を始めて、国家幹部になり、権力機関の指導的な重要ポストに抜擢されて仕事をし、700以上もの部門を管理していました。

 その頃の肖静さんは物事の成り行きに従い、いつも高級酒場に出入りし、毎日山海の珍味を食べ、好きなだけ飲み食いし、思う存分楽しみを求めました。ワイロは日常茶飯事のことでした。

 その頃の肖静さんの権力は絶大で、巧みで完璧な業務能力を持ち、いつも功績を鼻にかけて傲慢で、おごりたかぶって人を威圧し、大声を出して話し、口を開けば説教し、他人の感情を全く考慮せず、まるで誰もが肖静さんからお金を借りているかのようでした。肖静さんと仕事を行う同僚が、まっすぐに自分を見ず、気に食わないとすぐにつまみ出しました。多くの場合、仕事をしに来た部下は事務所にすぐ入れず、まず入り口で震えを抑え、それから勇気を奮って入るほどでした。

 その頃の肖静さんは一所懸命に仕事をし、業績は顕著でしたが、母親としての家事を一切せず、また子供の世話もしなかったので、夫は外に愛人を作り、夫と殴り合いのケンカをしていました。家庭は名ばかりで実質がなく、その結果、自分の家庭と身も心も何もかもめちゃくちゃでした。

 1998年の厳寒の候、肖静さんは重病にかかりました。その当時、肖静さんはまだ38歳の若さでした。一夜のうちに、肖静さんの胃と腸が突然悪くなり、65キロだった体重が急に45キロにまで減りました。どんな薬を飲んでも効かず、役に立ちませんでした。医者が手術をしようとしましたが、どこから手術していいのかわからぬ始末でした。北京の3大病院は胃潰瘍と大腸炎だと診断しました。入院期間中にまた奇妙な病気にかかりました。その症状はよだれが止まらず、「病院では治せない、おそらく頭の病気で、怪病です」と主治医が言いました。

 肖静さんは完全に呆然となり、これは肖静さんと家族にとっても、予想もつかなかった出来事でした。どうしようもない中で、肖静さんは退院するしかなく、医者の角度から見れば「この人はもう助からない」ということでした。

 家に帰ってから肖静さんは突然、歩けなくなりました。無形のものさしが、肖静さんの多くない時間を計っているかのように感じました。昔は明るかった人だったが、その短い一生を終えようとしていました。このように考えると、肖静さんはこの上なく悲しみが自然と湧き上がり、人生の中で持っていたものを全て失い、子供は母親の愛を失い、白髪の両親が黒髪の私を送ることになるだろう、と思いました。

 職場の同僚は、夫に葬式の準備をするように言いました。肖静さんと姑は遺言を書き、その時、肖静さんの子供はまだ7歳で、かわいい盛りでした。

 棺桶に片足を突っ込んでいる肖静さんを前にしても、白髪の姑は肖静さんを諦めきれずにいました。姑は『轉法輪』を手に持ちながら「ほら、あなたはまだ助かる見込みがあるわよ! この法輪佛法を信じて良い人になれば、きっと助かるわ。だから修煉しなさい!!」と肖静さんにしきりに勧めました。

 肖静さんは中国共産党の体制下で教育されたいわゆる「優等生」で、国家幹部で、自分が良い人ではない、などとは全く思っていませんでした。肖静さんのすべての思想の基礎において、すでに神佛から遠く離れていました。共産党の教育は初めから無神論であり、天国や地獄はなく、因果応報もありませんでした。しかし現世での報いは肖静さんの身の上で起こり、肖静さんの短い人生の途中で起こりました。自分がこのようなどうしようもない状況に直面して、心の中のさまざまな思いが膠着状態の観念と合わさり、「神佛」という2文字によって投げ飛ばされました。

 溺れるものは藁をもつかむ、試してみよう! 法輪功の五式の功法の動作をしている過程で、肖静さんは体が熱くなるのを感じ、エネルギーに包囲され、とてもリラックスしました。数十年間の無神論の思想がこの瞬間にすっかり消えてなくなりました。

 本を読んで法輪大法を修煉することによって、肖静さんは良い人の本当の概念が完全にわかりました。それは道徳が向上したということで、「真・善・忍」の基準に基づいて物事を行いました。すると、1週間も経たないうちに、肖静さんの病気は全てよくなり、前から患っていた心臓病や関節リウマチ、膵臓炎までも全部よくなりました。

 当時の肖静さんがまず初めに行ったことは、お金を返す、ことでした。借りた借金や不当な手段で得た金をそろえて返し、また、貸し倒れになっていたすべての企業に金をそろえて返しました。そして肖静さんは以前の全ての悪癖を改め、二度とかんしゃくを起こさず、二度と人と争わず、二度と賄賂をもらわず、二度とキャバレーやバーに出入りしませんでした。厳格に「真・善・忍」の基準に基づいて良い人になり、お客さんを親しい人として迎え、お客さん達のために心配や困難を取り除き、お客さんが心から願って、さまざまな方法で様々な名目で送ってくる礼金を、肖静さんは一つ一つすべて丁重に断わりました。

 肖静さんの変化ぶりを見て、同僚たちは重荷を下ろしたようにホッとしました。ある客は感激のあまり涙を流し、客たちは以前の肖静さんの姿をもう見ることはありませんでした。ある客は肖静さんの変化を見て、法輪大法の修煉に入りました。

 肖静さんは中国共産党制度下のどこにでもいる汚職官僚を再び見て、命をかけてワイロを受け取らず、悪い遊びにふけらず、道楽の限りを二度としませんでした。そうでなければ、体がガタガタに元に戻ってしまうので自分をしっかりと律しました。そして、肖静さんは自分がどれだけ幸運なのかと深く感じ取りました。肖静さんが法輪大法を修煉したので、法輪大法の師父は肖静さんを救い、あの大変な苦しみから助け出されました。「真・善・忍」の徳の高い大法は、肖静さんの以前の全ての罪悪をそそぎ、心身の健康を回復させました。そして、身をもって体験した肖静さんはこの社会で本当の良い人になり、どこでも人を思いやるさらに良い人になりました。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/8/26/372943.html)
 
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