文/中国の大法弟子 清音
【明慧日本2020年2月6日】「新型肺炎は『異見を聞かず』による苦果(悪い結果や報い)だ」、「感染の拡大は『民情(国民の心情)』を抑えるための報いだ」、「町を封鎖するのは『世論を封じ込める』ことの代価だ」と、このようなコメントがネット上にますます多くなりました。武漢の新型肺炎の発生によって、世間の人々は政府の隠蔽体質、危機管理能力の無さにますます目覚めてきました。
情報の開示は被害を最小限に抑える最も有効なワクチンです。しかし、中国共産党は社会の安定維持を何よりも最重要課題におき、市民の命を軽視しているため、市民は中国共産党の不作為のために大きな犠牲を払っています。
ちょうど、人民代表大会と政治協商会議を開催していたこの期間中、社会の安定を維持するために、武漢市政府は新しい新型肺炎の症例が一つも増えていないと公言しました。しかし、会議が終わってから感染者が急激に増加し、政府はとうとう情報の隠蔽ができなくなりました。目下、死亡者のほとんどは武漢市から出ていって、武漢にはまだまだ多くの患者が診断の結果を待っている状況にあります。甚だしい場合は、一部の人にはすでに危篤の通知が出されても、検査キットがないために診断の確定ができません。
これだけではなく、武漢市公安局は情報を封じ込めるために、「デマを飛ばした」という疑いで8人を処罰しました。新型肺炎の発生後、武漢市の2人の弁護士は武漢市公安局に情報の開示と処罰の根拠を提示するように求めました。しかし今なお、武漢市政府はメディアからの取材をあれこれ妨害し、医者たちに取材を受けさせないように、強い圧力をかけています。
お正月のこの時期、新型肺炎の感染が拡大し、検査キットも、化学防護服も不足する中で、医療関係者が昼も夜も休まずに診察に当たっています。また、病院のベッド数がないために、患者は家に自力で隔離する厳しい状況の中で、また、全国の国民が武漢のことを心配している中で、湖北省政府は祝賀会を開き歌ったり踊ったりして、まるで天下太平であるかのようにこれらの危機的状況を飾り繕いました。ネットでは政府に対する厳しい非難の声が数多く上がっています。政府系メディアの『湖北日刊新聞』の記者である張欧亜さんでさえ、SNS微博(ウェイボ)で武漢市長は辞任すべきだと発言しました。
武漢市、黄崗市、鄂州市、利川市の四つの都市は1日で閉鎖され、全中国の18の省と市では第一級危機管理措置が実施されました。湖北省ではマスクが非常に不足しているにもかかわらず、海外から寄贈された支援物資を拒否したことに対し、ネット上では、「政府が面子のために良心をなくした」、「人命を疎かにしている」等の批判のコメントが多くありました。人々はこのような政府のやり方を「コロナウィルス」だと言っています。中国共産党の統治下で、それは新型コロナウィルスよりも毒性の強いウィルスではないでしょうか!
ある専門家は、「市民を最も厳しく管理する政府は、市民を最も守れない無能な政府だ。これは物理の法則と同じように信頼できる政治法則だ」と言いましたが、正しくその通りです。
中国共産党の統治下では、天災は永遠に人災を伴っています。いわゆる「3年の自然災害」から、文化大革命、「6.4天安門事件」、法輪功に対する迫害、SARSおよび今回の新型肺炎の発生まで、毎回、中国共産党は社会の安定維持という看板を掲げて、人命を軽視して来ました。共産党は国の安定を維持するのではなく、執政者の政権の安定を維持しようとしているだけです。共産党が考えていることは人民の利益ではなく、彼ら自身の地位や官職のことだけです。この新型肺炎の発生で市民が払った大きな犠牲は、却って人々に中国共産党の邪悪な本質を見抜かせました!!