中共は需要に応じて臓器収奪 新たな証拠
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 【明慧日本2020年8月24日】中国の武漢協和医院の医師は、孫玲玲さん(24)の心臓移植手術のため10日間で、四つの心臓を準備した。これまでの9カ月間、孫玲玲さんは、体外の心臓装置によって生命を維持していた。

 米国の雑誌「ナショナル・レビュー」(National Review)は2020年8月13日、ウェスリー・J・スミス(Wesley J.Smith)氏の文章を掲載し、中国共産党(以下、中共)は裕福な外国人の臓器移植のために、法輪功学習者や他の政治犯から臓器を摘出し、他人の命を終わらせることを代価に金で命を買っている。これは悪質な取引であり、国際社会は中共との悪質な取引を拒否すべきであると指摘した。

 記事によると、中共が臓器をオンデマンドで手に入れることができる証拠が増えたという。日本に在住の中国人女性が心臓移植のために飛行機で中国へに行き、しかも中国側は10日間で、四つの移植用の心臓を準備することができた。

 スミス氏は「臓器の強制摘出に反対する医師団(DAFOH)」の事務局長、医学博士トルステン・トレイ(Torsten Trey)の言葉を引用し、「問題は、この四つの心臓がどこから来たのかということだ」

 「米国の2018年の最新データによると、心臓移植を受けるまでの平均待機期間は通常6~7カ月である。このデータから計算すると、1人の患者に適合する心臓を四つ見つけるためには、つまり、4人がICUに入っているか、もしくは致命的な事故で死亡し臓器を提供することを意味しますが、この確率になるには約2年間の待ち時間を要します」とと疑問を呈した。

 移植に適合する心臓四つが発見される速さは、中国が臓器を需要に応じて入手できることを示していると、専門家は考えている。

 孫玲玲の経験は「可能ですが、とても普通ではありません。例え、健全で自発的な臓器提供システムを持ついかなる国でも」と、イスラエルのテルアビブ大学の外科と心臓移植学の主任ジェイコブ・ラビィ氏(Jacob Lavee)はいう。しかし、中国では「数日のうちにこのような臓器提供が相次ぎ実現し、臓器提供の在り方に深い疑念を抱かせます」とラビィ氏は述べた。

 これは「オンデマンド・システム」方式のもので、孫玲玲の経験したことは「説明がつかない」とトレイ氏は述べた。

 説明ができないというのは、中国には倫理的な臓器提供制度がないからである。

 記事によると、権威主義的な指導者たちは、強制労働と奴隷制で製造業を運営し、信仰団体を迫害し、彼らは道徳や基本的な人権を全く気にしないという。

 「彼ら(中共)はそのようにしている。しかし、私たちは?  私たちは彼らに対して責任を追及していません」

 ウェスリー・J・スミス氏は、アメリカン・ディスカバリー学会のライターで、シニアフェローである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/8/16/410541.html)
 
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