師父に「助けを求める」際の求め方
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2020年9月28日】私たちは修煉者であり、師父は「修煉は、錬磨の中でこそしなければなりません」 [1] とおっしゃいました。錬磨に遭遇し、それを乗り越えるのが難しい場合、修煉者の中には師父に助けを求めようと考える者もいますが、その基点が違えば、違う結果をもたらすことになると思います。

 ある時、高齢の同修のお気に入りの婿(娘の夫)さんが、工事現場の3階から落ちて亡くなりました。この事を知った彼女は食事もできず、ベッドから降りられず、法を学ぶことすら出来ず、修煉も出来なくなりました。 彼女は同修に頼んで「私はもう何日も生きられません」と私に言づけをしました。

 私は急いで彼女の家に向かいましたが、そこは人里離れた悪路の続く村でした。彼女は私が見たときには、ベッドの上でぐったりと横たわり、話す気力もなくて土気色の顔色をし「何日も食べていない」と言いました。そして彼女は「私はもう何日も生きられません」と言いました。私は「師父にお願いをしてみましたか?」と尋ねました。 彼女は「師父にお願いしましたが、師父は私のことを構ってくださいませんでした」と言いました。私は「どのように、師父にお願いしたのですか? もう一度、ここで言ってくれませんか」と言うと、 彼女は「師父、どうか、私を元気にさせてください。食べられるようになり、ベッドから降りられるようになり、 法を学べるようにさせてくださいとお願いしました」と言いました。

 私は彼女のこの話を聞いて、彼女の身勝手な理由で師父に助けを求めていることが分かりました。師父はそれで彼女の要求に応じることが出来るでしょうか? 師父は 「もちろん、それを知らない人もいて、師が求めてはいけない、求めてはいけないと注意しているにもかかわらず、信じようとせず、無我夢中に追求しますので、結局のところ逆効果になってしまうのです」 [1] と説かれました。私は彼女に尋ねました。「師父の写真はどこにありますか?」。彼女は「あのテーブルの上に置いてあります」と言いました。私は「今日は師父に話してください。誰があなたをベッドから起き上がらせないようにしたのですか?  誰があなたに食べさせないようにしたのですか?  誰が法の勉強も功を煉ることも出来ないようにしたのですか?  師父の一存で決めてくださるようにお願いしてみたらどうですか?」と話しました。そこで彼女は、師父の写真の方向に顔を向けて「師父、この悪いものは私に食べさせてくれないし、寝かせてもくれないし、その上に法を学ばせてくれないし、修煉させてくれません。私は自力でこれらの悪いものを倒して追い出せないので、師父、どうか助けてください」とお願いしました。

 3日後、法を学ぶために彼女の家に行くと、彼女は顔色がよくなり生き生きとして、そこに座っていました。私は元気になった彼女を見ていると、彼女は「あの日以来、私の身体の状態は良くなりました」と言ってくれました。

 この関を乗り越えた体験は、他の学法グループの修煉者を大きく揺さぶり、皆、程度の違いはありますが、修煉の厳粛さを理解してくれました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/25/412190.html)
 
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