文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年1月4日】以前、私は地上砲兵の偵察チームリーダーになったことがあり、スキルとしては、ターゲットポイントの位置を正確に地図、あるいは機器で測定して座標を指揮官に報告することです。また、指揮官を務めたこともありますが、目的は同じく、ターゲットを破壊することです。その後、私は法輪大法の修煉を始めました。師父は私たちに「真・善・忍」の基準で良い人になり、更なる良い人、常に他人のことを優先する人になるようにと教えてくださいました。
中国共産党(以下、中共)が法輪功を迫害してから、師父は大法弟子に「修煉する人にとって、敵はありません。皆さんがやるべきことは人を救うことだけであり」[1] と教えてくださいました。人を救う、特に中共の偽りの宣伝に騙された衆生を救うことは私たちの使命になっています。ここで、私は最近の修煉の中で、人を救うことの体験を師父にご報告し、同修の皆さんと交流させていただきます。
一、妹夫婦に真相を伝える
私の2人の妹は皆警官です。また、妹たちの夫や、舅、それに夫の兄弟たちはほとんど警官です。私はいつも彼らに大法の真相を伝えたいと思っていました。
2019年12月、今まで母の面倒を見ていた妹たちが、両家族共に1週間程度のツアーで南方へ旅行に行ったため、私は代わりに、よその地域から実家に行って母の世話をしました。実家に着いた時は妹たちがすでに出発していたので、会っていませんでした。妹たちが旅行から戻って来たので、22日、私は列車で帰ることにしました。その日の朝から、母は「妹夫婦たちがあなたを駅まで送ると言ったので、断らないでね」と何度も言いました。これは師父が彼らに真相を伝えるように、私に暗示してくださっているのだと思いました。
先日、ツアーから帰って来た妹夫婦たちは母の所に来たので私は妹夫婦と会いました。その時、ゆっくり話す時間がなかったため、私は彼らに16GのTFカードを渡しました。その中には、『共産党についての九つの論評』、『私たちは未来に告げる』のほかに、元公安部の副局長の葉浩先さんへの独占インタビューの記事『政治を出て修煉に入る』や元中紀委の書記尉健行の寄稿者である王友群さんをインタビューした記事『一人の中紀委の人生の物語』、それから『藏字石』、『臓器狩りの十年の調査』、『焼身自殺? それともやらせ?』など、法輪大法の真相に関する動画が含まれていました。
11時に家を出発しました。妹婿が運転する車の中で、私は2019年11月12日に北京で診断された2人の黑死病の話題から話し始め、これは法輪功を迫害する中共への警告であると伝えました。歴史上、古代ローマ帝国の国王がローマ城に放火し、キリスト教徒に責任を転嫁させ、残酷な迫害を引き起こした結果、アジア、アフリカ、ヨーロッパの三大陸を跨る巨大帝国は4度の、疫病の発生で滅びました。
「現在、中共は法輪功学習者(以下、学習者)に対して、非人間的な残虐極まる迫害が続いている中、少なくとも4500人以上の学習者が亡くなるほかに、精神病や身体障がい者になった人もいれば、強姦された女性学習者もいます。また、不明な薬物で迫害されたり、生きたまま臓器を摘出されることすら大量に発生しています。歴史上の多数の預言の中で、中共は大きな疫病で滅びると書いてあります。天滅に決まる中共のすべての組織から脱退することで身の安全を確保することが出来るのです」と伝えました。皆が真剣に聞いていて、妹婿は運転しながら、「疫病の薬はありますか?」と聞くと、私は「『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と念じれば、災難から逃れることができます」と答えました。
また、甥が中共に入ったことを知り、私は子どもに真相を伝えることは、親としての責任だと言いました。甥が毎年優秀警察官に選ばれていると聞き、私は「中共のために命を捧げ、良い人を迫害してはいけない。インターネットで『警察 犠牲』を調べてみれば分かる。毎年死亡した警官が300~400人もおり、負傷者は数千人から1万人ぐらいにまで達している。明慧ネットによると、2017年の公安部が学習者を対象にして『ノック行動』を実施して以来、今まで死亡した派出所の所長だけでも110人にも上っている。はっきり言うと、これは『犠牲』ではなく、『悪報』だ!」と話しました。
「現在、中国では法輪大法を迫害する警官はすでに『高危険度職業』になってしまい、高い死亡率は迫害を実施する警官たちに対する警告です。あなた達もこの現状を知り、中共と一緒になってはいけない、中共のために陪葬されることになる」と忠告しました。
駅に到着した後、私は妹夫婦たちに再三に『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を忘れないようにと言いました。
二、列車の中で真相を伝え、人を救う
駅に着いてから、私は心の中で法を暗唱し、衆生済度を妨害する他空間の邪悪な要素を取り除くように発正念をしました。午後2時頃、列車が動き始めました。私の隣席には30代ぐらいの女性がおり、私と同じ都市に住んでいるようでした。私は女性を手伝って、荷物を荷台にあげました。
列車が動き出してから間もなく、乗務警察官が乗客の身分証明書とチケットの検査を始めました。現在、大法弟子の個人情報が皆公安当局のデータの監視に把握されているため、私の名前もブラックリストに入っています。来た時も同じ列車で、同じ警官だったので、私のことを覚えていたようです。優しそうなこの警官は、私が労働教養された記録が記された画面を見た後、何も言わずに離れました。
実名でチケットを購入する制度が出来てから、毎年列車などの乗り物で警官に連行される学習者はたくさんいます。そのため、私はこの2年ぐらい列車で大法の真相を伝えていません。隣に座っていた女性もさっきの画面を見ました。このきっかけを利用して真相を伝え、縁のある人達を救わなければと思いました。その一念で、私の心は穏やかになり、恐怖という物質が解体されました。
私は女性に話し始めました。「私は信仰のある人間です。法輪大法を修煉することで警官に連行され、2年の労働教養を強いられました。私の名前はブラックリストに載り、チケットの実名購入制度で監視されているのです。労働教養所で、私は数々の拷問を受け、6日連続して眠ることを許されませんでした。それだけでなく、食事の中に不明薬物を入れられたこともありました。私の地元では、すでに100人以上の学習者が「真・善・忍」の信念を放棄しないため、中共に迫害されて命を失い、一緒に学法をする仲間の中にも4人が迫害を受けて亡くなりました。その中の1人は30代の女性で、馬三家労働教養所で迫害により精神が狂い、家に戻されて間もなく亡くなり、もう1人の48歳の女性は、地元の労働教養所で二十数人の悪人に暴行されて亡くなりました。3人目の60歳過ぎた女性学習者は、遼寧省女子刑務所で拷問された後、証拠隠蔽のため警官らに毒殺されました。また、40代の障がい者である男性同修も地元の労働教養所で迫害を受け、その後に亡くなりました。そのほかにも、ある40代の男性同修は10年の重い刑をくだされ、刑務所で警官らに殴打され、電気ショックを加えられた末、高位麻痺になってしまいました」
それから私は女性に、大法弟子は「真・善・忍」に従って修煉する良い人で、大法の真相を伝えるのも人を救うためだと言い、古代ローマ帝国がキリスト教徒を迫害したため、4度もの疫病を招いてしまい滅びたと伝えました。
女性は私に自分もキリスト教徒で、出身地は張家口市で、3人姉妹の末っ子で、大学を卒業後、私と同じ都市に住んでいると言いました。今回は病気の父親が亡くなったため、実家に行ってきたそうです。女性は「父も法輪功を煉っていたら救われたかもしれませんね」と、残念そうに言いました。私は「張家口市にも大勢の学習者がいましたが、中共による暴力的な弾圧と嘘偽りの宣伝で、多くの人々は学習者に接する勇気がなくなり、修煉の機縁を逃してしまいました。中共は人が救われないようにしています」と言いました。
私が話している時、周りの人も静かに聞いていました。私たちの席は3人用で、真ん中が空いていました。1人の男性乗務員は行ったり来たりしていて、たまに真ん中の席に座り、スマホをいじながら、私たちの会話を聞いていました。
「現在の中国では、多くの人々が無神論、唯物論、進化論の教育に洗脳され、神佛の存在を信じませんが、実は、神は本当に存在しています」と言いました。ずっと真剣に聞いていた女性は分かってきて、自分と夫が参加していた中共の組織から脱退することに同意しました。最後に私は女性に「ぜひ親友にも伝えて、速く中共のすべての組織から脱退するようにしてください。中共が天に滅される時には必ず大きな災難が起きます。中共から脱退し、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』の心からの九文字の言葉を覚える人たちは、神から命が守られるのです」と言いました。
この度の真相を伝える過程で、私はとても落ち着いていて、恐れる気持ちはありませんでした。出発する前から、私は師父の説法録音を聴くほかに法を暗唱し、発正念を強めると同時に、師父にご加持と守ってくださるようにお願いしました。師父は「真相を伝え衆生を救い済度することに旧勢力はあえて反対できません。肝心なのは、何かをするときの心構えにそれらに付け入る隙を与えないようにすることです」 [2] 、「修煉者が重んじているのは、正念です。正念が強ければ、何でも食い止めることができ、何でも行なうことができるのです。あなたは修煉者で、神の道を歩んでおり、常人の要素、低次元の法理に制御されていない人だからです」[3] と語られました。私は師父のこの法に対して、さらに深く理解できました。
三、助けを求める「武漢肺炎」の人々を救う
疫病が武漢から発生し、武漢市は恐怖に覆われました。「武漢肺炎」で亡くなった人の遺体を運ぶスタッフの話によると、一台の車に8体の死体を運び、朝の9時から翌朝の2~3時まで毎日残業で、猫の手も借りたいほど忙しかったそうです。また、歩いている人が突然路上に倒れることもしばしば見え、1人が罹ると家族全員が感染し、発病から1週間程度で亡くなり、一つの家庭で数人もの死者が出たという情報がたくさんありました。その後、この「中共ウイルス」と呼ばれる「武漢肺炎」が世界中に蔓延しました。
私は武漢の人達の状況を心配していました。どうすればこの人たちを救うことができるのか、と考えました。ある日、スマホを見ている時に、突然「武漢肺炎で助けを求める電話」というメッセージを見つけました。ある武漢肺炎重症患者の家族が発したものでした。さらに調べると、このようなメッセージはたくさんありました。急ピッチで新しく建てられた集中簡易隔離病院や、普通の病院、家などから発した助けを求めるメッセージの中には、子供が親のため、逆に親が子供のため、あるいは祖父が孫のために助けを求める外に、持病を持っていた患者の薬がなくなったとか、がん患者がすぐにも手術が必要だなど、毎日大量に掲載されていました。さらに、命を助けてくれれば、すべてを尽くして報いますと言う人も少なくありませんでした。人々は絶望の中で生きる希望を待っていました。
私のある戦友も武漢に住んでいます。すぐにでも戦友に電話をかけて、彼に「誠心誠意に『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と唱えると命が守られます」と伝えたかったのですが、長年来、私の電話は公安当局に監視されているので、友人に電話することは出来ませんでした。その時、私は明慧ネットの真相を伝える電話ステージを思い出し、救助を求める電話番号を集めて明慧ネットに送り、海外の大法弟子に直接救援の電話をかけてもらうようにしました。
私は毎日できるだけ多くの電話番号を集めました。一つの電話番号は1人の貴い命であり、後ろには一つの家庭があります。
当時、武漢病院のある医師は武漢肺炎に感染し、病院からメッセージを発して、快復者の血液を求めました。私はその医師の電話番号を明慧ネットに提供した後、連日発していたそのメッセージはなくなりました。大法弟子の救援の電話が通じたのでしょう。大法の真相と心からの九文字の言葉を知り、信じていれば、もっと多くの命が守られると思います。
その当時、私は時間を大切にして、一生懸命電話番号を集め、どんなに遅くなっても、必ずその日の内に明慧ネットに送りました。そして、海外の大法弟子たちは、さっそくそれらの番号に電話をかけ、真相を伝え、大法の福音を患者の所に届けています。私たち大法弟子は全体であり、リレーで人々を救い済度しています。
武漢肺炎に罹り、救助を求めた患者とその家族が、大法弟子の救援の電話を受け、奇跡的に快復した事例が次々と明慧ネットに報道されました。救われた人々は大法弟子に感謝し、大法の師父のご恩に感謝しました。
その後も私はいつも電話番号を集めていましたが、2020年3月10日、中共の党首である習近平が武漢を訪れてから、ネット上ですべての救助電話が一斉に消えました。中共は中共ウイルスの真実を隠蔽するために、ネットを封鎖したのです。まさに「大法は人々を救っている一方、中共は人々に害を及ぼしている」のです。
中共による法輪功学習者(以下、学習者)に対する迫害は21年にも及びました。中共を助けて悪事を働く警察は加害者ですが、実は、中共に騙された一番の被害者でもあります。大法弟子が彼らを救助しない限り、彼らには永遠に希望と出口がありません。
私は知っている警官たちに迫害の実態を伝え、中には、中共の組織から脱退する人もいれば、迫害に参与しない人もいます。より多くの警官を救うために、私は2年ぐらい前から警官たちの電話番号を集めて明慧ネットに送りました。海外の大法弟子が警官に真相を伝えることによって、迫害をやめたり、あるいは、職務上の便宜を利用して大法弟子を保護したりする警官もいました。
師父は説法される中で、「大法弟子が行なった一つ一つのことを軽視しないでください。あなたの一言、一枚のチラシ、キーボードの一つのボタン、一本の電話、一通の手紙は皆大きな作用を働いています。真相が分かった生命は生きているマスコミであり、彼らも真相を伝えており、社会に大きな影響を及ぼしています」[4] と語られました。
ある日、私は広大な土地が深く耕された夢を見ました。翌日、また夢を見ましたが、前日の夢で見たその土地には、蓮の花の形状に似た花が一面に咲いていました。これは努力をすると必ず収穫があると、師父が私を励ましてくださっていると悟りました。心からより多くの人々が大法に救い済度されることを願っています。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法七』「シカゴ市法会での説法」
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法二』「二〇〇二年ボストン法会での説法」
[3] 李洪志師父の経文:『ロサンゼルス市法会での説法』
[4] 李洪志師父の著作:『各地での説法三』「二〇〇三年米国中部法会での説法」