明慧法会|全体で協力する力(一)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年1月16日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 20年以上の修煉の中で、私は法輪大法の佛光を受けてきました。その中で自分をしっかり修め、心性を向上させ、その心志を苦しめ、中国共産党(以下、中共)の迫害を打破した堅固で動かない正念があり、また全体で協力して奇跡を生み出した喜びがあり、私の生命は大法の中で向上しました。以下、私の修煉体験の一部をみなさんと交流したいと思います。もし偏っているところがあれば、同修の皆さんの慈悲なるご指摘をお願いします。

 一、自分の不足を人に言わせない闘争心を修めて取り除く

 ある日、私の家に一人の同修が来て、私に対して厳粛に「私たちは修煉して20年以上になり、どうしてまだ魔性に振り回されることがあるのでしょうか?!」と言いました。

 同修が私の怒りっぽいくせのことを言っていると私はわかっており、東北地方の方言では「キレかけ」と呼ばれていました。誰かが私に何かを言い、好感が持てない発言や私の意図に沿っていない場合、私は直ぐに怒り、常に理屈でいっぱいでした。特に家では、妻と娘が何か余計な事を言うと、妻は私の修煉に対して「父親と娘の間の交流が少なく、世代間のギャップが深い」という意見を持っており、私はそうではないと思っていましたが、いつもこのようにその魔性を抑えきれませんでした。

 私はどうしてこんなに簡単にいきり立つのでしょうか? 「こんなに長年修煉していて、どうしてまだ魔性に振り回されるのか?」という同修の話は何度も耳もとに響きました。何が私をこんなに脆弱にし、こんな一撃にも堪えられず、自分の不足を人に言われたくないのでしょうか? 私は自分の不足を人に言われたくない心を見つけました。過去に自分が腹を立てたのを思い出すと、多くの場合みな他の人から言われたからでした。自分の不足を人に言わせず、言われると爆発するこの偽物の私を私は見つけました。私は正念を発して自身の魔性を清め、行為の上でできる限り自分が魔性に振り回されないようにコントロールしました。

 ある時、私はまさに妻に腹を立て、突然自分が再び振り回されていることに気づき、私はすぐに口を閉じました。怒りがこみ上げ、頭の中が自分の理屈でいっぱいになり、妻にあれこれ言われ家を飛び出しました。私は口を閉じ、話をせず、絶えず発正念の口訣を念じ、この魔性を悶死させたかったのでした。その時の心中は極めて不愉快で、様々な思いでいっぱいになったかのように、言葉では言い表せないほど不快でした。

 今回、私は妻に数分間腹を立てましたが、魔性を発見し、途中で魔性を封じ込めました。このようにして、私は絶えず魔性を弱め、魔性を見つけるのに数分かかり、その後は数秒になり、私は自分の状態が正しくないことに気づくことができ、またしばらく経ち、心の中で怒りが起こると、私は自分が間違っていることに気づくことができ、口を閉じ、話をしませんでした。実際に抑えきれないと感じた時は、私はその場から立ち去り、魔性を外に出しませんでした。このようにして、腹を立て、自分の不足を人に言われたくない癖を、絶えず抑制し、私のこの次元での現れはだんだんと少なくなりました。

 しかしこれだけでは不十分でした! 何が私をこんなに簡単にいきり立たせ、腹を立たせるのでしょうか? 私はなぜ自分の不足を人に言われたくなく、言われると爆発するのでしょうか? 再び内に向けて探すと、私にメンツを重んじる心と名を求める心が見え、それは自我でした。メンツ、さらには利益などの人心はすでに手に負えないレベルに達していました。その偽物の私は名のため、利益のため、触れると爆発しました。偽物の私はどれだけ自己中心的なのでしょうか! 傷つかないようにただ自分を保護しますが、他の人の気持ちを考えたことはなく、怒りっぽい私は極端に自己中心的な人間でした。

 中国で生活している人は、幼いころから党文化に浸かっていました。天と戦い地と戦うというような傲慢で不遜きわまりなく、威勢を張ってすぐ殴りかかるようなことが、自分の思想や骨の中にほとんど溶け込み、すでに自然に形成され、自分でも気付くことさえできませんでした。言われると爆発するという背後には、闘争心というサポートがあり、党文化の闘争理論によって形成された観念が災いしていました。私は「自分で物事を処理する方法が抑圧的で、無理強いし、鋭く対立する闘争だった」ことに気がつきました。このようなけちで、見識が浅薄で、視野の狭いことはみな、闘争心が作り上げたものでした。

 師父は法の中で「平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです」[1]と私たちに要求なさっています。

 しかしこのような闘争が骨の髄にまで隠されているのに、自分はどのように和やかで慈悲に満ちることができるでしょうか? 私は自分が問題を処理する方法を変えるべきであり、問​​題を解決するために善を行うことを学ぶ必要があり、私は他人を大切にすることを学ぶ必要がありました。

 ある時、娘が登校しましたが数分間遅刻し、結局娘は一日中授業を受けませんでした。妻が娘に何かを言うと、娘はごちゃごちゃと自分の母親のことをいろいろ言いました。私は隣室ではっきりと聞こえ「お前は学校をサボったことを棚に上げて、自分を見直すことを知らないだけでなく、理屈ばかりだ」と怒りに「火がつき」怒りが募ってきました。私は出て行って娘と話をするべきでした。しかし私はすぐに「腹を立てない、抑制しなければならない、魔性に騙されない、出て行かない」と自分をコントロールしました。私は正念を発して、自分の情緒をコントロールし、娘に言いに行かず、善を用いる方法で問題を処理しなければならず、自分の心が落ち着くまで待たなければならず、和やかに慈悲に問題を解決しなければなりませんでした。

 私は心が落ち着くまで数日かかりましたが、娘とこのことを話してもいきり立たないだろうと思いました。しかし、おかしな状況に気づき、私はどのように慈悲深く自分の娘に教えればいいのかわかりませんでした! 自分は修煉がまったくできておらず、師父の教えに合わせる顔がありませんでした。しかし私には自信があり、大法があり、必ず善を用いて問題を解決することを学び、他人を大切にすることを学び、慈悲心を修め出すことができるようになると信じていました。

 師父は「慈悲は心から発したものであり、他の人に見せるためのものではありません。また、慈悲は永遠に存在するもので、時間と環境によって変化するものではありません」[2]と説かれました。

 また数日が過ぎ、私は娘のそばに行き、娘にある物語を話し、小さなことにこだわって大切なことを失ってはならず、捨て鉢になってはならない道理を娘に伝えました。現在(訳注:2020年11月)娘は時には自分から話をするようになりました。公園に行った時、さらに私の腕を取り、父と娘の関係はどんどん溶けていきました。

 二、同修と協力して警察署に行き物を取り戻す

 私が自営する小さな店で同修のAさんとBさんを雇用しました。2018年6月、Aさんは地方の結婚式に参列しましたが、駅で、法輪大法の真相を書いた紙幣を使ったために連行されました。警官はAさんたちの宿舎を見つけ、Bさんが2017年に不当に勾留された時の書類、身分証、クレジット機能付きキャッシュカード3枚、7000元以上の現金(その中には法輪大法の真相を書いた200枚の紙幣があった)を一緒に押収しました。

 15日後、Aさんは釈放され、押収された物を取り返しに警察署に行きました。警察署はただAさん自身の物だけをAさんに返しました。警官はBさんの名前を呼びながら「〇〇(同修のBさん)の物は、必ず彼女が自分で取りに来なければならない。彼女はまだここに用事があるので、私たちは彼女を探している」と言いました。

 法理に則って私は「このお金は大法の資源であり、中共に属するものではない」ということがわかりました。突然、このことはみんなの討論の焦点になりました。ある同修は「どうしてこうなるのですか、どうして警官を家に連れて行くようなことになるのですか、もしBさんが家の中に閉じ込められたらどうするつもりだったのですか、このお金はAさんが取り返しに行くべきです」とAさんに愚痴を言いました。さらにある同修が「このお金はAさんが取り返しに行くべきです」と言いました。一部の同修のマイナス思考が容易にBさんに影響を与え、このような打撃と圧力の中で、Bさんにとって、これは心性の試練でした。どのようにAさんに接するべきでしょうか? 文句を言えばいいのか、非難すればいいのか、それとも恨めばいいのでしょうか? 容易にさまざまなマイナス思考を受けました。

 Bさんは法理に対して非常に明快で、Bさんは「私たちは修煉者で、どんなことが起こっても、すべて人心に向けられています」と言いました。それでは今回のことは自分の何の心に向けられていたのでしょうか? Bさんは利益心を見つけ出しました。Bさんは「こんなにも長い間、自分は利益の上で確かに放下できていないところがありました。さらに恐れる心で、迫害されることを恐れる思考が一貫して一掃されていませんでした。邪悪が恐れる心のスキを突いてくるのであれば、それなら自分は向き合うべきです」と言いました。Bさんは警察へお金を取り戻しに行くことを決心しました。

 Bさんは私に自分の考えを話し、私はBさんを支持しました。私は「私は一緒に行きます。しかし考えたことはありますか、もし警察が法輪大法の真相を書いた紙幣について尋ねたら、どのように答えるのですか? それとあなたが警察へ行く目的は何ですか?」と言いました。Aさんも私たちと一緒にお金を取り戻しに警察に行きたいと言いました。

 警察署に行く前日の夜、私たち3人は突っ込んだ交流を行い、不明瞭で漠然とした多くの問題を解消し、このことで私たちが警察に行く自信はさらに増しました。私たちは以下の点を明確にしました。

 1. もし中共が警察を利用して真相を書いたお札を犯罪の証拠とし、大法弟子を迫害するのであれば、私たちは全面的に否定し、絶対に中共に隙をつかれないように、また警官に犯罪を犯す機会を与えず、これは警官たちに対する慈悲である。

 2. Bさんは大法弟子であり、真相を書いたお札は大法弟子がさらにしっかりと衆生を救い済度するために用いるもので、中共が差し押さえることを許さない。

 3. Aさんが連行されたことや、Bさんが経済的迫害を受けたことに対して、こうした私たちに対する試練を利用することはすべて、旧勢力が按排したもので、みな師父が要求なさっているものではなく、師父によって承認されたものではなく、私たちも当然承認しない。このような按排はまったく存在しないはずで、誰が按排しようが、誰が加担しようが、私たちは誰であろうと取り除く。

 4. 私たちが行く目的は大法の真相をしっかり伝えることであり、警察をコントロールする他の空間の邪悪を取り除くことである。師父は「人間は神に対して何ができるのでしょうか? 外的な要素がなければ、人間は神に何ができるのでしょうか?」[3]と説かれているので、私たちが今回行く目的は警官を救うことである。

 私たちの交流はとても良く、みんなが法理に則って意見の一致をみました。私たち3人の力が一つに溶け合ったと感じ、私たちはみな正のエネルギーによって加持されていると感じました。

 警察署に行く日は、小雨が降っていました。私たちが警察署に着いた時、ただ門衛だけがおり、私たちは来意を説明しました。門衛は「彼らはみなパトロール中で、私が彼らに電話してみましょう」と言いました。電話がつながった後、門衛は状況を説明しました。相手側が「○○(同修のBさん)の物は必ず本人が取りに来なければならない」と言っているのが聞こえました。門衛は「○○も来ました」と言いました。相手側は「○○〇(同修のAさん)を出してください」と言いました。Aさんが電話に出ると、相手側が「○〇(同修のBさん)は本当に来ているのか?」と聞きました。Aさんは「はい、彼女本人が取りに来ました」と答えました。相手側は「待っていてください、すぐに戻ります。彼女側(前回Bさんが不当に勾留された件を指す)はまだ終わっていない!」と答えました。

 今回、とても長い時間のように感じました。これは私たち3人にとって、特にBさんにとっては、再び心性の試練でした。私たちは外で「迫害が存在すべきでないことは明確であり、警官は救い済度されることを待っている生命であり、これは私たちがさらに邪悪を取り除き、警官に真相を伝える機会なのだ」と簡潔に交流しました。私たち3人は黙って正念を発し、さらに絶えず自分の一思一念を正しました。

 雨がやみ、約1時間ほどで、1台のパトカーが警察署に乗り入れてきました。パトカーから6、7人の警官がおりてきて、私たちを見ると恐ろしい形相で「誰が○○(同修のBさん)だ?」と聞きました。そしてドアを開けて、Bさんを中に呼び入れ、Bさんは少しためらい、大股に建物の中に歩いていき、私とAさんは後について進みましたが私は止められました。問い合わせた後、Aさんは入れてもらい、私は入れてもらえず、私とこの件は無関係だ、と言われ、私が何を言おうとダメでした。

 私は外で正念を発し、自分の功能とAさんとBさんの功能を集め、非常に強力であり、すべての邪悪を滅しつくそうとしました。20分ほどしてから、日差しが雲の切れ間から輝き、警察署の庭に光があたりました。AさんとBさんが急いで出てくるのを見て、私は急いで追いかけ、私たちは一緒に警察署を出ました。私は「どんな状況ですか?」と聞きました。AさんとBさんはうれしそうに「すべてのものは一つも少なくなっておらず、すべて回収しました!」と言いました。私たちはみな興奮し、師父に感謝を申し上げました!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「二〇〇三年ワシントンDC法会での説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「法を正す中で必要なのは正念であり、人心ではない」
 [4] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「最後になればなるほど、精進すべき」
 [5] 李洪志師父の経文:『二〇一五年ニューヨーク法会での説法』
 [6] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「縁を話す」
 [7] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/20/414820.html)
 
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