重刑を受けた成都市の会計士・毛坤さんは迫害死
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年4月21日】成都市の法輪功学習者・毛坤さん(女性)は、中共から繰り返し迫害されていた。2019年7月、再度連行された毛さんは、2020年12月、懲役11年6カ月の重刑を受けたが、成都市政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室、公安局、成都市留置場、成都市金牛公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、茶店子派出所で迫害され、2021年4月11日に死亡した。享年57歳。

毛坤女士

毛坤さん

 成都市五里トン81棟4区画の3階に在住していた毛さんは、優秀な会計士だった。しかし「真・善・忍」の信仰を続けているとして、かつて、中共当局に労働教養処分を2回も科され、懲役5年6カ月の実刑判決を受けたことがある。

 2019年7月10日午後3時過ぎ、成都市金牛公安支局の国保、茶店子派出所の警官らは毛さんの家のドアを壊して押し入り、毛さんと毛さんの家を訪ねていた法輪功学習者(以下、学習者)・黄素蘭さん、李俊さん、黄秀華さん、蒋潔芳さん、張珍華さんの5人を連行した。当時、警官は毛さんの自宅に入ってすぐ、毛さんを囲んで殴打し、毛さんの腕を骨折させた。

拳打脚踢

拷問の再現:殴ったり蹴ったりする

 それから、数十人の警官はその日の午後4時~夜中の2時まで、毛さんの家を家宅捜索し、法輪功の資料など大量の私物を押収した。毛さんの連行で毛さんの両親(80代)は再度大きなダメージを受けたという。

 2020年12月28日午前9時過ぎ、成都市金牛区裁判所は、毛さん、杜栄さん、張珍華さん、陳世貴さんの4人に対して、不当な開廷をした。毛さんは法廷で、警官が自宅のドアを壊して侵入したこと、茶店子派出所の警官が毛さんの目を殴って地面に倒し、両腕を背中に回し、腕を骨折させたなど、警官の違法行為を話した。その場で弁護士は、毛さんに「あなたを殴った人の顔を覚えていますか?」と聞くと、毛さんは「覚えています」と答えたが、公訴人に話しを中断された。公訴人はドアが倒れて毛さんに当たったと主張し、警官の暴力的な行為を否定した。

 杜栄さんは法廷で「私は2015年、試してみようという気持ちで法輪功を学び始めましたが、長い間悩まされていた不眠症が治りました。今回、私は留置場まで連行され、その後、新津洗脳班に移送されて、毎日警官に殴打され、眩暈がしました。警官は私を殴りながら『俺たちはお前を転向させる方法はいくらでもある』と脅しました」と述べた。

 張珍華さんは法廷で「以前、私は病気で毎日薬を飲んでいましたが、法輪功を学んで病気は完治しました。私は留置場まで連行され、また新津洗脳班に移送され、そこである警官は私を殴り、両腕を背中に回して手錠をかけました。その警官は手錠を上へ上げたりして、私を苦しめました。その警官は『お前を吐かせる方法はたくさんある。一層苦しめてやる』などと、脅迫しました」と話しました。

 最後に陳世貴さんは「私たちは法輪功の教え『真・善・忍』に従って、良い人になるようにと自分に要求しています。法律に違反する行為はしていません。私たちは無罪です、釈放してください」と話しました。

 そして、弁護士は法律に基づき、事実を話し、学習者たちの無罪を主張したが、裁判官と公訴人は事実と法律を無視し、毛さんに懲役11年6カ月と罰金2万元(約33万円)、杜さんに懲役9年と罰金1万元(約17万円)、張さんに懲役8年と罰金8000元(約13万円)、陳さんに懲役7年6カ月と罰金6000元(約10万円)、それぞれに重刑判決を下した。

 現在、控訴期間中だが、2021年4月9~10日、毛さんは突然、成都市留置場側に成都市第三人民病院に搬送された。そして、刑務所側は緊急に、毛さんの家族に治療のための保釈手続きをするようにと連絡をしてきた。しかし、4月11日夜、毛さんは無念な思いを晴らせないまま、死亡した。

 1999年7.20.江沢民グループは法輪功に対する迫害を発動した。毛さんは法輪功を学び続けているとして、当局から残酷な迫害を加えられた。1999年末、労働教養処分1年を科され、四川省楠木寺労働教養所に1年9カ月間、拘禁された。2001年12月10日、スーパーの前で法輪功迫害の真相資料を配ったとして、北東街派出所の警官に連行され、再度1年6カ月の労働教養処分を下された。楠木寺教養所で毛さんは断食をして迫害に抗議し、6カ月間、続けたが危篤状態に陥った。2007年9月10日、毛さんは成都市国家安全局、金牛公安支局、茶店子派出所、610弁公室の警官、コミュニティの人員によって、連行され、家宅捜索をされた。そして、2008年10月10日、成都市武候区裁判所に懲役5年6カ月の不当判決を言い渡された。

 毛さんは、繰り返し迫害を受けたが、法輪功への信仰は決して揺らぐことはなかった。2020年12月の法廷で、裁判官が毛さんに罪を認めると刑を軽減してやると言ったが「それはできません」と毛さんは固く断ったという。

 毛さんが受けた迫害の数々は、明慧日本の「四川省:成都市の法輪功修煉者多数 刑期満了後に洗脳班へ送られる」、「四川省:元会計士 不当な裁判に直面」などをご参考に。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/17/423460.html)
 
関連文章