【慶祝513】 シングルマザーと娘の会話
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文/遼寧省の大法弟子 小梅  

 【明慧日本2021年5月24日】娘が産まれてまもなく、娘の父親は外地で仕事をすることになり、休祝日に帰って何日か過ごすだけでした。このようにして10年が経ちました。娘が11歳の時、私はシングルマザーになり、娘の成長過程の全てが、私一人にかかることになりました。

 親になる前、子供の教育を想像していましたが、実際その時が来たら、全然違っていたことを実感しました。困惑、心配、パニック、どうしたら良いのか分からないこともありました。だんだんと分かってきたのは、子供の成長過程は親の成長過程でもあるということです。親の心が暗ければ、太陽のように明るい子供を育てることは難しく、私利私欲の親が、おおらかで寛容な次世代を育てるのは難しいのです。法輪大法だけが、子供を良い方向へ導くことが出来ることを非常に感謝しています。

 (一)

 娘が小学校に上がった時、ある日帰って来て私に言いました。「ママ、私たちのクラスのために花を買ってくれない?」。私は「なぜ花を買いたいの?」と言うと、娘はハキハキと「先生が学期の終わりに、クラスのために貢献した人を表彰するんだよ」。私は「もしあなたが先生に褒められたいためだけなら買ってあげられない。もしあなたがクラスの同級生のために綺麗な環境にしたいのであれば、買ってあげる」と言いました。娘は目を大きくして瞬き、納得いかないようでした。

 私は娘に「先生に褒められるためにすることなら、それはただあなたが自分の事だけを思ってしたことでしょう、皆のために良い環境にしたいのなら、あなたは皆のことを思ってしたことになるよ。本当の善良とは無私で、人に知られる必要はないのよ。この二つは同じことではないの、よく考えてみて、あなたはなぜこのようにしたいの?」と聞きました。

 娘はしばらく考えてから「私のクラスを少しでも綺麗にしたい。同級生たちが毎日花を見て、気持ちが良くなるようにしたいの」。私は続けて問いました。「もし先生があなたを褒めなかったら悲しい?」。娘は笑顔で「そんなことないよ。同級生たちが良かったらそれでいいの!」と言いました。

 それ以来、娘は帰って来てからよくクラスに足りない物を言うようになり、私がそれを彼女に持たせて学校へ行かせました。先生がとくに言わなくても、娘は黙々とやりました。娘の変化を見てとても嬉しくなりました。人がもし利己的であれば心が狭くなり、世界もますます小さくなり、最後には自分を閉じ込めることになるでしょう。

 (二)

 ある日、娘が帰ってきて「ママ、うちはお金がなくて貧しいでしょう?」と言いました。私は「なぜそんなことを聞くの?」と言うと、娘は羨ましそうな顔をしながら「私のクラスの○○さんの家はとてもお金があって、しょっちゅうたくさんの美味しいものを買ってる。○○くんはよくゲームコインを買ってゲームするんだって。私は何もないじゃない、もしかしてうちは貧乏でお金がないの?」と言いました。

 私は彼女の幼い問題が面白くて思わず笑ってしまいました。「うちは貧乏じゃないよ、お金を使うところが違うの。毎年あなたを連れて旅行に行くし、毎回お金をかけているよ。旅行に行くのは大自然の美しさをあなたに体験してほしいからよ。高くそびえる高山に立つと、人は大自然の前でどんなに小さなものか実感でき、大自然に畏敬の念を生じるでしょう。あなたは謙虚さや包容を理解していて、譲ることを理解しているわ。ママはお金を全部ここに使ったの。あなたはこんなふうにお金を使うのか、それとも同級生たちのように美味しいものを食べたり、ゲームを楽しんだりに使うのかどちらが良いと思う?」と娘に聞きました。

 娘は大きな声で言いました。「私はやっぱり旅行に使う。いろんな風景を見るのが好きよ、たくさんの意味のあるものを見たい」。いつも娘を連れて出かける時、そこの場所に関係する神伝文化やそれぞれに包含された道德の内涵を話します。明慧ネットの中の神伝文化の番組も娘は喜んで見ています。

 (三)

 娘の父親と私が離婚する時、胸が張り裂けそうな苦痛の時期を経験しました。しかし、私は娘には全く自分の心の苦しみを感じさせず、また父親の良くない事を娘に言ったこともありません。その期間、法輪大法は私を苦難から抜け出させてくれました。私に怨恨を放下することを分からせ、それでやっと自身の束縛から解放されたのです。狭い心から抜け出し、人に対して寛容な心を持ち、自分の光り輝く道を切り開き、善を持って人に接し、それでやっと慈悲の博大さを体感できるのです。

 ある日、娘の父親が果物を送ってくれました。娘は果物の品定めをして、見下した言い方をしました。私はすぐに娘に「果物や他のものに限らず、あなたはパパに感謝するべきよ。あなたに果物を買ってくれたのは、心の中であなたを気にかけているからで、感謝するべきよ。たとえパパがどうであっても、娘としては父親を大切にし、善をもって接し、百善孝為先だよ。( 百の善行では親孝行が一番先に来る)」と言いました。

 娘と父親が触れ合う時間はとても短いのですが、しかし彼らの親子関係はずっととてもいいのです。

 (四)

 2020年、中共ウイルス(武漢肺炎)が広がりました。娘は疫病が人を淘汰するために来たことが分かっていて、心の中でいつも父親を心配していました。娘の父親は5月初旬の休暇に帰って来て、実家に帰ってから、そのあとまた娘にも会いに来ます。

 娘は私に「ママ、私はパパに法輪功について伝えたい、パパに法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしいを覚えてもらって、大疫病から逃れてほしいの」といいました。私は「いいよ、あなたとパパがご飯を食べる時に話してみたらいいよ。ママはあなたのために応援するよ!」と言いました。早朝、娘は法輪大法の真相USBと真相お守りを準備して、パパとその妻と一緒にご飯を食べに出掛けて行きました。

 帰ってきたら、娘は小躍りして話が止まらず、「今日、ご飯を食べる時、パパに疫病がどのように来たのかを話したよ。でもパパは中共の宣伝を信じていたからとても怒ったの。それから、パパはあまり聞いていなかったから、おばさんに真相を伝えたの。私はおばさんに疫病から逃れる方法と、お守りをあげた」

 「私はおばさんに、今は重要な時期で、必ず『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』の言葉を覚えるように言ったよ。おばさんはお守りをカバンに入れて、私に『気をつけてね』だって。帰る時に、パパにおばあちゃんとおじいちゃんにも真相USBとお守りを持って行ってもらった。真相が分かって平安を保てるようにね」。私は「あなたは今日本当に良く出来たね。ママはあなたをとても褒めたい!」といいました。

 私と娘の生活は平凡ですが、いつも笑い声にあふれています。娘はしょっちゅう言います。「ママは本当に特别に素晴らしいよ」

 この繁雑な社会で、法輪大法の真・善・忍の法理は、ずっと私を正直、善良、寛容な人に導いてくれています。これからも、無私でおおらかで、度量のある良いママになります。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/18/425773.html)
 
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