吉林市の馬英さんが迫害死
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 【明慧日本2021年6月14日】吉林省吉林市の法輪功学習者・馬英さんは「真・善・忍」の教えを堅持し、人々に法輪功の真実を伝え続けていた。そのため、中国共産党当局に嫌がらせ、連行、拘禁などの迫害を加えられた。その末、馬さんは2021年4月26日に死亡した。享年54歳。

 2019年7月19日朝、吉林市昌邑区樺皮廠鎮派出所の警官8人は馬さんの家に押し入り、馬さんと夫・張勇さんを連行し、家宅捜索を行った。その後、夫・張さんは懲役3年を宣告された。馬さんは身体検査の結果が、入所の基準に満たなかったため、保釈された。しかし、馬さんは帰宅しても、警官に家の鍵をこじ開けられ、無理やり家の中に入ろうとするなどの嫌がらせを受けた。そして、迫害を受け続けた馬さんは精神的に苦痛を感じ、健康状態が悪化した。

 以下、馬さんが生前、受けた迫害の一部である。

 1、江沢民を告訴したため、待ち伏せた警官に連行される

 2015年8月7日朝7時過ぎ、馬さんは出かけたとき、待ち伏せていた警官2人により連行された。10時過ぎ、警官は馬さんに手錠をかけたまま、馬さんの自宅に連れて行き、家宅捜索を行った。

 その後、馬さんの姉が2日間、馬さんと連絡が取れないため、馬さんの家に行った。姉が部屋に入ると、ものが散らかっていて、パソコンが無くなっていることに気づき、馬さんもいなかった。その後、知らない人が電話で馬さんの家族に、馬さんは江沢民を告訴したため、15日間、拘束すると告げた。

 その後、馬さんを連行したのは、吉林市竜潭区新安派出所の警官らで、6日の午後、馬さんの家の近くで待ち伏せしていたことが分かった。

 2、馬さん夫妻は自宅から連行される

 2019年7月19日6時半ごろ、ドアを叩く音が聞こえたため、張さんがドアを開けると、目の前に多くの警官がいた。警官らは警察手帳をちらつかせただけで、一気に張さんの家の中に押し入った。そして、警官は張さん夫妻に手錠をかけて連行し、張さんの家を訪ねていた学習者・盖素芹さんも連行した。

 張さんは警官の暴力的な行為に抵抗したが、警官に両腕を背中に回されて手錠をかけられ、足枷もつけられた。警官らは張さんの家から法輪功関連書籍、ノートパソコン3台、銀行のキャッシュカード数枚、身分証明証、戸籍簿などの私物を押収した。

 警官は黒いビニール袋を3人の頭に被せ、昌邑区公安支局に連れて行き、尋問をした。尋問に対して馬さんは黙っていた。張さんは「私がしゃべると、あなた達にとっては良くありません」と一言だけ言った。尋問のとき、張さんは、からし油を口に入れられた。夫妻は、ともにきつく手錠をかけられてあざができ、張さんは足枷で足首を負傷した。

 留置場入所の身体検査で、基準に満たなかったため馬さんは保釈された。張さんは吉林市留置場に入れられた。盖さんは地元の派出所に送られた後、吉林市留置場に移送された。

 3、警官は学習者たちの家に不法に侵入した

 吉林市公安局船営区支局、豊満区支局、昌邑区所属の各派出所は結託して、鍵をこじ開けられる人を連れて、尾行、待ち伏せ、窓を破る、壁をよじ登る、ドアをこじ開ける、ドアを破壊するなどの違法行為で、2019年7月17日~19日、学習者たちの家に侵入し、家宅捜索や連行を行った。不完全な統計によると、その間、少なくとも35人の学習者、および4人の家族が連行された。

 馬さんは保釈されて帰宅したが、派出所の警官に何度も嫌がらせ、脅迫をされた。

 2020年7月17日、樺皮廠鎮派出所の副所長は警官を率いて、パトカー2台に乗って、馬さんの家に行った。警官らはドアを叩いたり、マンションの下で叫んだりして、鍵でドアを開けようとしたが、開けられず、ドアアイを破壊した。警官らの目的は馬さんを連行し、馬さんを罪に陥れるためだった。

 4、夫・張さんに懲役3年の判決

 張さんは2019年7月19日、連行されてから、吉林市留置場に拘禁された。その後、船営区裁判所に起訴されて不当な裁判を開廷されて、懲役3年を宣告された。そして、2020年12月、吉林省公主嶺刑務所に収容された。

 馬さんは帰宅してからも、警官らの嫌がらせが絶えなかった。

 毎日、恐怖の中で過ごし、精神的な圧力を感じながら、刑務所に拘禁されている夫のことを心配し、馬さんの健康状態は一層悪化した。最終的に夫の帰りを待つことなく、2021年4月26日に馬さんはこの世を去ったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/9/426762.html)
 
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