【国際ネット法会】大紀元印刷工場での修煉体験
■ 印刷版
 

文/ニュージャージの大法弟子

 【明慧日本2021年8月15日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 1996年、私は9歳の時に中国で家族について修煉を始め、2010年に大学を卒業してから、叔母の店を手伝いました。家族の中で、一番早く修煉を始めたのは叔母です。学生時代に修煉を疎かにした私は叔母のそばでだんだんと修煉の状態を取り戻して、正念も少しずつ強くなりました。叔母と一緒に真相資料を作り、毎日店が閉まった後、各団地に行ってポスティングをしました。

 印刷工場に入社

 2012年、私が国内で迫害されることを恐れた父は私にアメリカへ留学することを勧め、多くの手続きをしてくれました。アメリカへ行く準備をする期間に特訓を受けた塾の英語の先生はとても優しい人で、彼女に真相を伝えようと考えました。しかし偶然に、先生のご主人は公安局に勤めていることを知り、もし迫害を招いたら出国できないと思うと、先生に真相を伝えるかどうか迷いました。

 夜眠れず、海外に行くのは今より自由に安全に衆生を救い済度する使命を果たすためですが、今は近くにいる人にすら真相を伝える勇気がなければ、出国する意味があるのかと思いました。それで明日、先生に真相を伝えようと決心しました。翌日、その先生に法輪大法の素晴らしさ、私たち家族の修煉と家族が受けた迫害を話すと、先生はずっと涙を流しながら話を聞いてくれ、「教えてくれてありがとうございます。夫はあなたを迫害なんかしません」と言ってくれました。

 無事にビザを取ってニューヨークに来ました。当時の私は、三食を食べられて、同修たちと一緒に真相を伝えられれば満足だと思っていました。この単純な考えのおかげだったかもしれませんが、真相を伝える拠点に3カ月近く通ってから、ある同修が私を大紀元新聞の印刷工場に推薦しました。

 印刷工場の現場は、インクがいっぱいついた服を着て、汗をかいた同修が機械の噪音と紙ぼこり、薬液の刺激的な匂いの中で徹夜で大紀元新聞を印刷していました。この仕事は私にはできないと思いました。しかし、今一番足りないのは新聞印刷の夜勤をやれる若い男性同修だとマネージャーが教えてくれました。この仕事には向いていないと思いながら、やってみることにしました。それで、週6日出勤の夜勤の仕事を始めました。

 当時の印刷工場は設備が古く、技術能力も低いので、毎日の夜勤の印刷は、何時に出勤するか決まっていますが、何時に退勤できるか分からない状況でした。午後7時に出勤して、仕事が翌日の昼12時に終わらないこともありました。仕事が終わってから、リーダーに指示された技能練習もしなければならないため、疲れて眠くなった私は、よく2階の機械のデッキで寝込んでしまいました。毎週休みの日には仕事を辞めたいと思いますが、修煉者としてそうしてはならないと思い、下記の『大紀元会議での説法』を読んで、印刷工場での仕事を続けていこうと決心しました。

 「相は心から生じるという言葉にもこの意味があります。人間は社会環境の中で自らの範囲を持っているため、自分の気分が自分のことに影響を与えています。大法弟子はなおさらそうです。衆生を救い済度する使命を持っているため、範囲がもっと広くなったのです。全世界の大法弟子は世の中を全部包容しており、それぞれ一つの範囲を受け持っています。あなたがぶつかったこと、接触したことはいずれもあなたの範囲の中の要素です。あなたの正念が強ければ、あなたは自分の範囲で強くて高くなり、中にある良くないものを抑制することができます。すべての大法弟子がこのようにすることができれば、全世界が変わります。なぜなら、皆さんはそれぞれこの世界で大きな範囲を受け持ち、その部分の衆生を代表しているからです」[1]。このようにして、リーダーが10年をかけて積んだ印刷技術を、私は1年半の間に習得しました。同時に体重105キロの巨漢から80キロまで痩せて、その変貌ぶりに多くの同修が驚きました。

 病を乗り越え、修煉の不足を見つける

 ある年、工場の多くの職員に咳の症状が出ました。修煉者はどうして咳をするのか、きっと彼らに正念が足りないと私は思いました。数日後、皆の咳が好転した時に私が咳をし始めました。半月も横になることができず、ただ座っているかベッドのそばに寄りかかっていました。どうしても眠くなったら咳の合間に寝て、咳で目を覚ますという状況でした。夜勤の仕事は前から人員不足で、私の代わりに出勤する人がいないので、私は続けて出勤するしかありません。不思議なことに勤務中はあまり咳が出ませんでした。

 ある日、また咳で目が覚めました。今度の咳は特別にひどくて息が切れました。顔に水をかけようとしてトイレに走った時、私はもう意識がなく、脳裏に今までの出来事が一つ一つ浮かびました。これが死ぬ前の反応でしょうか。その時、発正念のことを考える余裕もなく、「もし自分が死んでしまったら今夜の新聞は誰が印刷するのか」と考えました。その一念が正しかったおかげでしょうか、急に息ができるようになり、命が助かりました。その時、咳も止まって、私はドアの枠につかまってそこにずっと立って、涙が止まらなくなり、「師父が私の代わりに苦難に耐えて下さった」と思いました。

 師父は「これは私が法を伝えた当初のことで、人を済度するのは確かに難しいと当時思いました。彼のためにこの難を受け持った時、私が一杯の毒薬を飲まされたと彼は知らなかったのです」[2]と説かれました。

 その関を乗り越えてから、どうしてこうなったのかと自分を探してみると、一生懸命印刷の仕事をすると同時に個人修煉を疎かにしたことが分かりました。つまり仕事が大変なので学法煉功をあまりしなくなり、ただ勢いで仕事に取り込んでいる、という不足が見つかりました。

 2020年、アメリカの各州で新型コロナウイルスが次々と流行し、私は毎日ニュージャージーとニューヨークの間を通勤しており、ウイルスは自分とは関係ないと思いました。

 その間、英語版エポックタイムズの発行部数が急増して、印刷量が以前より増えました。また、こんな特殊な時期にみんなに真相を知る機会を与えるため、ウイルスの真相に関する英文特集号を大量に印刷して全米各地に郵送していました。新聞を受け取った地域にウイルス感染はそれほど深刻ではない反面、郵送の時に漏れたある地域の感染はとても深刻な状況になったそうです。

 正邪の大戦の肝心な時に、印刷部門の同僚は次々と頭痛、発熱の病状が現れて、人員は四班から三班に減ったのですが、印刷量は毎週100万部まで増えて、とてもプレッシャーが大きかったのです。

 ある日、仕事から帰ってきたら体が痛くて熱も出て、新型コロナウイルスに感染したようでした。母と妻は私の様子がおかしいと見て、仕事を休んで家で体調を整えるように提案しました。しかし、工場の人手が足りないので、私は母に「仕事を休むわけにはいかない」と言いました。「では今晩、第二功法を2時間やりなさい」と母は提案しました。母は家でよく第二功法を2時間やりますが、私は1時間をやることもほとんどありません。体調が悪いのは、普段の煉功が足りないことを示しています。妻は妊娠8カ月でしたが、私をサポートするために、その晩私と一緒に2時間の第二功法をやると言ってくれました。

 家族の応援の下で第二功法をやり始めて、全身の痛みと頭の熱さで一刻も早く諦めたくなりました。「頭上抱輪」の動作をやる時、全身がぴくぴくと震え始めて、両手を下ろそうとした時、妻は私の両手をまた上へ持ちあげました。妻は私の前に立って私の両手を支えて、「頑張って続けよう」と言ってくれました。これは、師父が妻を通じて私を加持して下さっていたと思います。

 煉功が終わって私は眠り、目が覚めてから意識はずいぶんはっきりしていますが、体が痛くて全身が無力です。着替えて出勤準備をしていた時に。妻は私の額を触って「まだ熱があるので、途中で警察に止められたら困る」と言いました。その時、私の脳裏に「私は衆生を救い済度するために出勤しているので、警察に止められるはずがない」との一念が生じて、私は師父に線香を上げてご加持を願ってから家を出ました。

 工場に着いてから仕事に取り掛かりました。全身が痛くて力が出ませんが、頭だけははっきりしています。不思議なことに、20分間仕事をした後、体の痛みは好転し始め、印刷も順調に進みました。今回の体の不調は私に警鐘を鳴らしてくれました。煉功を重視していないため、大法の要求に達せず、体が絶えず妨害されて、自分が辛いほか、衆生を救い済度することにも悪い影響を与えていました。この難関を突破することを加持してくださった師父に感謝します。

 結び

 印刷工場に来て今年で9年目になりますが、法を正すことはまだ終わっておらず、師父は多くの苦難に耐えて、大法弟子に衆生を救わせるために時間を稼いでおられます。大法弟子としてこれから、師に助けて衆生済度に励むしかありません。以下に師父の『大ニューヨーク地区法会での説法』の中の言葉を抄録し、同修の皆さんと励まし合いたいと思います。

 「皆さんが時に物事を考える時、ある習慣を形成しました。つまり、私は何かをしたい。このことをこのように行ない、あのことをあのように行ない、非常に周到で、とても行き届いていると自分が思うまで考えるのです。いざそれを行なう時になると、実際の情況は千変万化しており、かえってうまく行かなくなりました。(笑) 行き詰まったらまた考え直すのです。このように事を行なうのではありません。正念を使ってください。自分がこのように行なうべきだと思っているように行なえば良いのです。問題にぶつかったら、自然にどのように解決するかが分かってきます。正念が強ければ全てが順調になり、きっと良く行なうことができます。

 どうして私はこのように皆さんに要求しているのでしょうか? とても受身的に見えるでしょう。そうでしょう。違います。あなたが修煉によってできたその一面は何でも知っており、どのように行なっても、どのようにこれらのことを行なっても良く行なうことができるからです。あなたに一つの考え方があれば十分です。どのように行なうべきかを知っていれば、そのように行なえば良いのです。実際行なう時にあなたの智慧は絶えず湧いてきます。その時あなたの修煉によってできたその一面があなたのこの空間の部分と溶け合い、繋がるようになるからです。それは神であり、できないことはありません。もちろん、たいしたことのないことをすぐに解決し、智慧がやってきます。それは全然違う状態です。それでもうまくいかない時、師父もあなたに智慧を与えるのです」[3]

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」
 [2] 李洪志師父の経文:『カナダ法会での説法』
 [3] 李洪志師父の著作:『各地での説法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」

 (2021年国際ネット法会)

 
(中国語: https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/18/427132.html)
 
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