文／ヨーロッパの青年弟子
【明慧日本2021年8月30日】私はハンガリーで勉強している20歳の大学生です。2018年から母の導びきのもとで初めて『轉法輪』を読み、それから大法を修煉し始めました。
初めて『轉法輪』を読んで、読み終える前にすでに真・善・忍の奥深さに感動しました。そこで私は師父の教えに従い、大法弟子の基準に基づき自分を要求するようになりました。私の家族も同じ時期に大法と出会いましたが、父と兄弟たちはみな修煉することをやめ、自分と母だけがその後も修煉を続けることができました。そうはいっても、私は理想的な修煉環境に生まれたことに大変感謝しています。仮に修煉しない家族がいても、みな大法について理解しています。私の修煉の道はいろんな試練がありましたが、私は一度も修煉をやめようと思ったことはなく、直面してきた試練については自分が修煉できるように按排されたものであり、ただひたすら精進するのみと考えるようになりました。
筋トレへの執着を放下する
3年前に他の10代の男の子と同じように、私は数えきれいほどの執着と求める心があり、そのため体の状況はあまりよくありませんでした。自分は周りの同年代の人より優秀であることを証明したいがために、私は17歳から筋トレを始め、ほぼ毎日ジムを通うようになり、常に大量のサプリメントを飲んでいました。その結果私は過度な筋トレのため、背中が激しく痛くなり、筋肉も硬直しているため夜になると体が震えるようになりました。このため十分な睡眠がとれず、十分に休むことができなくなりました。私は過度な筋トレの結果に対して大変怖くなりました。私の自分を見せびらかしたい執着があまりにも強く、煉功してこれらの悪い症状が消えて良く眠れるにも関わらず、それでも私は理想的な肉体への執着を放下できませんでした。
師父は『轉法輪』の中で、「本体を変える過程において、人間の細胞が次第に高エネルギーの物質によって取り替えられ、その際に老衰が緩和されることになります。身体が若者の方向に少しずつ逆戻りし、少しずつ転化され、最後には、その身体が高エネルギーの物質によって完全に取り替えられた時、この人の身体は完全に別の物質の身体に転化されます。その身体はお話ししたように、五行を抜け出た、五行の中にいないものとなりますので、不壊の身体になります」とおっしゃいました。
この段落を読み、私は、筋トレをすればするほど体の新陳代謝は増強されますが、同時に体の老衰が加速されるため、師父が教えておられることに反することになると分かりました。法理が分かったため、私は筋トレを辞めるべきだと分かりましたが、しかし悟性がまだ足りないため、引き続きジムを通っていました。その一年の間、私はずっとどっちつかずの状態が続き、なんの収穫もありませんでした。私の筋肉は大きくなることがなく、自分の修煉が阻害されたように感じました。私もそろそろどの道を歩むべきかを決めなければならないと分かりました。
その時私は分かったのですが、見せびらかしたい考えと魅力的な体を獲得したい考えはいずれも常人への執着なのです。人間である以上、必ず生老病死を経験しなければならないので、私の体と命は、永遠に続くわけではありません。そこで私は修煉することを決意し、本当の自分を見出すことであり、これ以上この物質的な肉体に時間を費やすべきではないと考えました。しかしジムの利用カードの有効期限がまだ来ていないため、私は再び数日間ジムに通いました。しかしその間ジムに行って筋トレする感覚はこれまでと変わりました。もはや昔のような興奮した気持ちはなく、ただ単に「こんな運動をやってなんの意味があるのだろうか。この時間があれば真相を伝えたり法を学んだほうがいいではないか」と思うようになりました。こうして私は筋トレへの執着を放下できました。
私は師父が『轉法輪』でおしゃったことを思い出しました。「そのようにあなたはやめたければ必ずやめられます。再びタバコを口にすれば、変な味がするにきまっています。この本を読む人でも、この部分を読めば同じ作用があります。もちろん修煉したくなければ、われわれは面倒を見ませんが、修煉者としてはやめるべきだと思います」
病業の関を乗り越え、修煉の中で成熟する
去年7月あたりから、私の鼻の周りの皮膚がはれ上がり痒くなりました。最初はあまり気にせず、自分が精進しているので師父が業を滅してくださっているのであり、旧勢力の妨害と気づきませんでした。私はただ修煉すればこの試練も間もなくなくなると考えました。しかし1カ月がたっても、皮膚の問題はさらに蔓延し始め、私は初めて問題と感じ、泣き出しました。鏡を見ながらなぜこうなったのだろうと考えました。三つのことをやって修煉も頑張っていましたが、実は私はその時はただ表面的に修煉しているだけであって、トラブルの前ではうちに向けて探すことはありませんでした。そのような心構えの下で、私は自分の試練は旧勢力が按排した迫害であり、旧勢力による妨害を恨み始めました。
私は旧勢力による迫害を恨み、発正念を通じてこれらをすべて消し去りたいと思い、毎日1時間をかけてこのことをやっていました。私の考えを聞いた母は私に師父の説法を見せてくれました。それは『2015年米国西部法会での説法』の一段落でした。
弟子：私たちは正念で旧勢力を抑制することができるのでしょうか？
師父：旧勢力ですが、あなたはそれを認めないようにするしかできません。旧勢力が按排したこのシステムをあなたは変えることができません。師父はそれを変えることができますが、このようにしてはいけません。今日まで来たら、少しでも変えると、全部壊滅され、全ての全てが壊滅されます。それを逆手に取り、ほかでもなく逆手に取っているのです。根本にあるものを旧勢力は変えることができないため、大法弟子は正念を固め、行うべきことをしっかり行い、三つのことを本当にしっかり行うことができれば、誰もあなたを妨害する勇気はありません」
法を読み、私はうちに向かって探すべきと分かりました。旧勢力からの妨害であろうと、師父による弟子への体の浄化であろうと、いずれも自分が関門を乗り越えるためのものであって、これらの魔難をすべて向上の機会と考えるべきだと分かりました。修煉の道で出会ったすべての苦難はいずれも公平なものであり、いずれも自分が向上するために用意されたものです。公平に扱われなかったことへの不満の考えを放下してから、私は修煉者の視点から自分に起きた試練を見られるようになりました。その晩、私はいつものように1時間をかけて旧勢力による妨害を取り除くことに使うのではなく、逆に自分の消極的な考えを発正念で正し、うちに向けて探すように時間を使いました。
うちに向けて探すことで、私は自分の恨む気持ちは旧勢力に似ていると気づきました。私は父に対しても恨む気持ちがあり、本当は修煉者として正しくないのです。大法を修煉するまえに私は父に対して良くない考えがありました。父と同じように皮膚病の問題にあってからこれは父のせいだと考えていました。しかし修煉者として父に対してこのようなマイナスな考えを持つべきではないと思い、早くこの強い恨む考えを放下すべきと分かるようになりました。
私は師父に心で話しました。「私が間違ったのです。恨むのは本当の自分ではありません。表面から見て私の皮膚病は遺伝的なものに見えますが、それでもそれは自分が消去すべき業に由来するからです」と。
その後3カ月間がたちましたが、私の皮膚病は全く改善されませんでした。私は引き続きうちに向けて探し、早くこの難を突破したいと考えていました。これも自分の外見への執着に由来する考えでした。私はジムに通わなくなりましたが、自分の外見への執着を本当に放下できたわけではありません。皮膚病の病業が現れるまで私はしょっちゅう鏡を見ては完璧な外見を持つことを願っていました。このような考えは常人の名利への執着に由来するのではありませんか。師父は『米国東部法会での説法』で「私は言ったではありませんか？ 苦を嘗めることは執着の除去と向上のためです」とおっしゃいました。
私はこの病業が続く原因が分かりました。病業は別の意味でチャンスであり、私が本当の執着を放下させるためにあるのです。人間の外見について、私はある事実が分かりました。それは、人の体は老衰するものであり、自分の外見がどんなに素晴らしくても永遠に存在するものではありません。本当に自分をより素晴らしく変えるのは内在の美しさ、つまり自分の心性です。この根本的な執着を取り除いてから、私の皮膚病はやっと改善され、すべてが良くなりました。
Youtubeとソーシャルメディアの大きな障害
修煉する当初、私は自分が精進できるように頑張りました。毎日朝早く起きて学法煉功し、自分のことを誇らしく思っていました。修煉を始めた最初の4カ月間、私は三つのことをやるようになり、最初の6カ月間は師父のすべての経文を一通り読みました。
しかし、時間が経つにつれ、私が修煉してから2年目の年に、本当の自分を探し求めることへの渇望が消極的になり、安逸によって私は常人に流され、面白いものや人心を刺激する情報を探すようになり、師父の按排から遠ざかりました。Youtubeを見ることとスマホででソーシャルメディア（SNS)の情報を閲覧する時間が増えるにつれ、自分がますます常人になっていると感じました。たくさん見るほど見たい欲望が強くなり、常人の基準が強くなって修煉を重視しなくなりました。ひいては「修煉の過程で落ちても大丈夫、またすぐ追いつける」と考えるようになりました。私は修煉の中で良くできなかったことを大したことではないと思うようになり、色欲、野心、競争心と顕示心などの人心に自分の考えと行動をコントロールされるようになりました。そのため私はいくら学法しても心の中に法が入らず、高い次元の法理を悟ることなど全くできませんでした。また、学法と煉功そして発正念をするときに良く居眠りするようになり、たくさんのマイナスの信息が脳に入り私を妨害するようになりました。それから3カ月間腹痛が続き、これは旧勢力が私がまだ修煉を続けるかを試す試練になりました。私にとって、これらの執着を放下することはあまりにも難しく、修煉することがあまりにも難しく、圓満成就は無理だとすら考えたことがありました。良かったことに私は師父の説法を思い出しました。師父は『米国西部法会での説法』で「大法をもって量ってください。実は全ての良くない考えは、みなあなたではないのです。あなたはこれをやり遂げることができれば、既に見分けることができたのです。『この考えは良くないので、滅してしまい、取り除くべきであり、私はこのように考えてはいけない』という具合です。これは即ち思想業力を滅しているのです」と説かれました。
私は自分の間違った考えを捨てようと考え始めました。なぜならこれらの考えは私ではなく、それらは旧勢力が按排したものだからです。夜になって私はベッドに横たわり、なぜ自分がこんなに弱いのか、なぜ私はどの道を歩むのかすら決められないほど弱いのか、なぜ私はいつも師父を失望させているのだろうか、私がここに来た意義は何か、ただ単に惑わされ、滅亡されるためにきたのか。私がここに来たのは、衆生を救い、師父が法を正すことを手伝う使命を果たすためなのに、私は全く正念が強くない……」と考え、私は後悔して自分と自分の衆生のために泣き出しました。
私は二度と、SNSに執着しないように決心しました。
翌日、私はノートパソコンにあるプログラムをインストールし、普段訪れるサイトが開けないように設定しました。私は自分自身の力だけではまだ制御できず、どうしてもアクセスしてしまう弱さを認識していました。
1週間後、私の胃痛が奇跡的に消えました。しかしさらにその１週間後、私の考えの中にはまだ常人のSNSと映像への執着があることに気づきました。その後の2週間以内に私は再び昔の悪い癖が戻り、悪い考えと胃痛が再び戻ってきました。完全にこの執着を取り除くには、うちに向かって探し、自分自身をコントロールし自分に対して責任を負うべきであって、いわゆるプログラムによってコントロールすべきではないと気づきました。
師父は『2016年ニューヨーク法会での説法』で「いずれにせよ、大法弟子として、師父が皆さんに教えたいのは、自分の責任の重大さを知っておく必要があり、これは子供の遊びではないということです。このことはすでに最後まで来ており、私は焦っていてしょうがないのに、皆さんは気にしていません。しかし、最後になると、泣いても間に合わないのです。この世の全ては目的があって按排されたのです。人間の執着を引き起こし、あなたが救われないようにするためのものがあまりに多いのです。自分を修煉者として見なさず、そのまま流されてしまうのですか？！ あなたは衆生の希望であり、あなたが代表している生命の希望なのです！」と説かれました。
私は自分が修煉を軽視していたと気づきました。修煉はただ単に自分に責任を負うのみならず、自分の世界の衆生に対しても責任を負わねばなりません。今回の魔難を通じて、私は修煉の厳粛さに気づき、安逸心への執着の危険性に気づかされました。これらの執着は私のSNSへの依頼を強めました。私は根本的にSNSおよびYoutubeへの見方を変えました。これらのものを単に生活の中における娯楽の一種から、自分の修煉の道における重大な障害と位置付けることができるようになりました。
真に修めるには、根本的に様々な執着を放下しなければなりません。今から私は修煉の道においてさらに精進し、まっすぐな道を歩み本当に師に手伝って法を正せるように頑張っていきます。
師父に感謝申し上げます。
以上は個人の認識に過ぎず、間違っているところはご指摘をお願いします。
