文/オーストラリアの大法弟子
【明慧日本2021年12月24日】私は1996年に幸運にも法輪大法の修煉を始めました。師父は宇宙大法を教えてくださり、法を正す時期の大法弟子として衆生を済度する神聖な使命を与えてくださり、神の道へと導いてくださいました。私には子供の頃から中国共産党に植え付けられた邪悪な党文化の影響がまだ残っており、取り除かれていない人心もあり、師父の要求された基準にも完全に達していません。正法の修煉が終わりに近づいている中、時間を大切にして自分を修めるとともに、人々に法輪功迫害の実態を伝え、人を救い、師父に恩返ししなければならないと思っております。
夫は私とともに大法を修煉しています。昨年、私たちは大きな難関に遭遇しました。夫は突然記憶を失ったのです。師父のご加護の下で、私たちは学法と煉功を強め、ついに乗り越えることが出来ました。師父の慈悲なる済度に感謝いたします!
去年の5月のある日、いつものように朝起きてから、公園に行き煉功をする準備をしていました。 しかし、夫は突然そこに座って動かなくなりました。「どうしたのですか?」と聞いても返事してくれませんでした。しばらくすると、夫は突然私を見て「あなたは誰ですか? ここはどこですか?」と尋ねました。私はショックを受け、「ここは私たちの家で、私はあなたの妻ですよ」と言いました。夫は戸惑った表情で私を見ているばかりで、何も言いませんでした。「どうしたのですか? 大丈夫ですか?」と尋ねても、夫は何の反応もしませんでした。
私は突然、夫は邪悪な妨害によって記憶喪失になったことに気づきました。私はすぐに師父に加持してくださるようお願いしました。「風雨雷電を撃破し、九霄(しょう)に上る 極めて強い威力を持ち、天よりも高い 蒼穹を一掃し、尽きることがなく 腐敗した者と異物を、一斉に消滅させる」[1] 私は師父の詩を暗唱しました。「私は李洪志の弟子であり、他の按排は要らない、認めない」[2]、「法は乾坤を正し、邪悪は全滅する。法は天地を正し、現世で直ちに報いがある」[3]と師父の法を暗唱し、同時に発正念をしました。私は「この『滅』は宇宙天体の大きさと同じく強大になり、全ての空間は含まれないものがなく、漏れるものもありません」[4]と感じました。
約15分後、夫の青白い顔色が段々と良くなり、まるで貝殻が剥ぎ取られたかのようになりました。
さらに10分以上経って、「さっきはどうしたのですか?」と尋ねると、夫は「分からない」と答えてくれました。私は何も考えず、「じゃあ、一緒に『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を唱えましょう」と言った後、声を出して10分間ほど唱えました。
夫が少し元気になったように見えたので、夫を連れて普段通り公園に行って煉功をしました。
公園に着いた後、私は横断幕を開き、煉功の音楽を流しました。夫はパビリオンで動かずに座っていました。「どうして煉功をしないのですか?」と聞くと、「どうやって煉功をするの?」と逆に聞かれました。夫は煉功の動作を忘れたと気づきました。私は心の中で「師父、彼は大法弟子です。煉功の動作を忘れてはいけません。どうか、助けてください」とお願いしました。私は師父の法を暗唱しました。「大法、身を離れずして 心に真善忍、存す 世間の大羅漢 神鬼、十分懼れる」[5]、「修煉の路、同じからず すべて大法の中に在り、万事執着なければ 脚下に路、自ら通ず」[6]、「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[7]
私は大法の力を固く信じています。修煉してから20年余り、数々の魔難に遭った時、私はいつも師父に助けをお願いし、そして発正念をするとともに、師父の法を暗唱して乗り越えてきました。今回も同様に、師父が夫を助けてくださると信じ、夫は学法と煉功、そして発正念を通して必ず乗り越えられると信じていました。
私は大法の法理から、修煉において、良い事も良くない事もみな良い事であると分かっています。今回の事は、私が師父と大法に対する信念を試すものだと思いました。私は何も考えず、ひたすら発正念をし、法を暗唱することで、妨害を排除していました。心が落ち着いてきて、最初から夫に煉功の動作を教えました。
私は第1式の功法から一つ一つの動作を丁寧に教えました。真剣に学んでいる夫を励ましながら、2人でゆっくり煉功をしました。
煉功を終え家に帰った後、学法をしました。本を読む時、夫はたくさんの字を忘れてしまい、スムーズに読めなくなっていました。私は心の中で師父に助けをお願いしながら、夫と一緒に本を一文字一文字読みました。
学法が終わった後、今日起こったことを冷静に考えてみました。どうして夫にこのような事が起きたのでしょうか? 私の修煉に何か問題があったのではないでしょうか? 夫の記憶喪失状態に直面したことは、私への試練だと分かり、内に向けて自分を探しました。夫が修煉に精進しないことに対する怨恨心、そして他人に知られたくない、面子を重んじる心などが見つかりました。今回の魔難を利用して、これらの人心を取り除き、自分を正して大法を実証することだと思いました。夫は必ず回復すると信じていました。
私は夫の状況をアメリカの新唐人テレビ局で働く娘に教えました。娘はアメリカからオーストラリアに帰って来ました。この1年余りの間、娘は私と一緒に夫を連れて学法と煉功をしました。どんなことに遭っても、私は正念を固めていました。
その期間中、ある時、私は突然トイレで気を失いました。しかし、私の意識の中には「師父、助けてください! 私にはまだ果たしていない使命があります」という一念がありました。その時、目に見えない大きな手に支えられているように感じました。一瞬にして気が戻り、手足を含めて全身に冷や汗をかきました。私は立ち上がり、トイレを出て一歩一歩ゆっくりと寝室に移動しました。ベッドに座って発正念をしてから、少し休みました。目が覚めた時には完全に快復しました。その時の死の果てから引きずり戻された感覚は言葉では表現できません。
過去1年間の夫の回復過程は、私と娘にとって修煉の過程でもあり、また、師を信じ、法を信じることに対する試しでもあります。夫はついに魔難を乗り越え、私たち家族はこの厳しい試練を経て、共に向上することができました。
最初、夫がインターネットで皆さんと一緒に学法をしていた時、スムーズに法を読めなかったため、一部の同修に何度も読んでほしくないと言われました。夫は非常に落ち込んでいましたが、私は夫を慰め、励ましてあげました。そして夫に自身の問題を探し、困難を前に進む力に変えるようにと真剣に交流しました。この1年近く、夫は時間があればいつでも学法をしており、文字をほとんど忘れた状況からゆっくりと読めるようになり、ますますスムーズになり、今は基本的に正常に戻りました。
夫の罹った記憶喪失症はいわゆるアルツハイマー認知症とも呼ばれ、現在の医学でも治らない難病だと言われています。師父の慈悲なる救いがなければ、70歳すぎた夫がどうなるかは考えられません。夫は学法と煉功を通して、何の治療もせずほとんど快復しました。これは大法の力であり、威徳であります。
大法に救われ、私たち一家は、師父に感謝いたします!
夫が正常に戻るまでの全過程を振り返ると、3つの重要なポイントがあることに気づきました。
第一に、百パーセント師父を信じ、法を信じて、どんなことに遭っても動揺しないことです。
第二に、発正念をして、すべての外部および内部の妨害を排除することです。
第三に、多めに、しっかり学法をして、大法の基準で自分自身を厳しく律し、無条件に内に向けて探し、自分をよく修めることです。
この1年余り、私たちはこのようにして歩んできて、大法の素晴らしさと師父の慈悲を実証することが出来ました。
注:
[1] 李洪志師父の詩:『洪吟四』「正念
[2] 李洪志師父の著作:『二〇〇三年元宵節での説法』
[3] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「正念を発する時の二種類の手印」
[4] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「正念」
[5] 李洪志師父の詩:『洪吟』「威德」
[6] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「阻むこと無し」
[7] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」