【明慧日本2022年1月20日】湖南省長沙市の法輪功学習者(以下、学習者)の曹志方さんと妻の楊芳さんは2021年12月24日、法輪功を実践しているとして、不当に懲役3年4ヵ月の実刑判決を受けた。
瀏陽市裁判所での裁判は午前9時に始まり、午後11時まで14時間続いた。夫婦の家族3人が審理に参加した。100席近い広い法廷では、私服警官に囲まれながら、学習者の家族は10列目以降にしか座ることができなかった。
3人の弁護士は曹志芳さんと弁護士たちは、中国では法輪功を犯罪とする法律はないとして、楊芳さんの無罪を主張した。また、警察が夫妻の事件を処理した際の、様々な法的手続き違反を指摘した。
夫妻は自分たちを弁護するために証言した。2人は、法輪功を修煉することによって、誰にも危害を与えていないと述べた。
弁護士らは検察官に対して、なぜ裁判の数日前に突然、夫婦の起訴状の事件内容を軽罪から重罪に変更したのかと質問した。検事は答えられず、裁判所が命じたことだと言った。そこで弁護団は裁判官にその理由を尋ねた。しかし、裁判官は黙ったままだった。
さらに弁護士は、前日の公判前会議で、裁判官から「2人の学習者が有罪を認めた場合は3年未満、認めなかった場合は3年以上の刑にしかならない」と説得されたことを明かした。しかし、弁護士はこれを拒否した。
裁判長は、裁判の末に夫婦ともに懲役3年4ヵ月の判決を下した。
夫婦は2020年10月27日、別の学習者・李志剛さんの家で法輪功の本を勉強していたところを連行された。同日、地元の学習者計23人が連行された。警官は学習者の法輪功の本、パソコン、プリンターなどを押収した。彼らは、長い間、学習者の電話やネット活動を監視しており、上層部の命令に従って連行したと明かした。
不当拘禁された学習者の家族は、1年近くも家族との別離に苦しんでいるだけでなく、警官から折に触れて脅迫や嫌がらせを受けている。高齢の家族の多くは体重が減ったり、睡眠と食事に支障をきたしており、ある高齢者は拘禁された娘に会いたいと言いながら、この世を去ったという。