【慶祝513】 税務署職員の修煉物語
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年6月8日】私は1999年「7・20」に中国共産党(以下、中共)が法輪功への迫害を始めた後に修煉を始めました。大学を卒業して税務署に入り、税理士、公認会計士の資格を持ち、課長、所長を歴任して区の税務署副署長のポストで定年退職しました。

 修煉して体が健康になった

 私は小さい頃から体が弱く、漢方薬も西洋薬もよく飲んでおり、毎年冬がくる度に病院に行ってペニシリン、ストレプトマイシンの注射を打ちました。就職してからは、酒の飲みすぎのせいか、公認会計士や税理士の受験準備のために疲れたせいか、30代で高血圧、胆嚢炎、脳供血不足、心筋虚血、頚椎病、腰椎間板ヘルニアなどの病気になりました。毎日早朝3時、4時に心臓の苦しさで目が覚め、昼も夜も、目が覚めていれば、いつも心臓の調子が悪く、救心薬を常備していました。また、何度も倒れて病院に救急搬送されたこともあります。使える方法はすべて使いましたが、一日中依然として元気がなく、いつも横になりたい状態でした。

 妻は何度も私に法輪功を推薦して、私も大法の書籍を読んだことがあり、良いと思っていましたが、修煉は自分にとって難しすぎると思いました。酒を止めることだけでも、私にとって大きな難関です。また迫害を恐れる考えもあったので、ずっと大法の修煉に入っていませんでした。

 2006年、再び倒れて救急搬送され、瞳孔も拡散して、死ぬ寸前になりました。私はまだこんなに若いので死にたくないと思い、妻が勧めてくれた法輪功をやってみることにしました。まさか、ただ4セットのゆったりとした動作をやるだけで、頭がすっきりして、心臓も苦しくなくなり、血圧も下がりました。私は法輪功にすっかり納得しました。しかしまだ悟性が悪く、そのころの私は体が本当に苦しくなったら煉功学法していました。だから、本当に修煉しているとは言えません。それにしても、注射をして薬を飲む必要はなくなりました。修煉してから医療保険カードを使ったことがありません。

 大法は私に人としての基準を教えてくれた

 中国では、税務署は良い就職先だと思われています。通常の給与収入以外、税務署は企業から多くの賄賂や優遇を受けるからです。何故かというと、すべての企業は税務署にあらを探されるのを恐れて、先を争って税務署に賄賂を贈ります。例えば、毎年の春の慰安旅行には、必ず旅行の「スポンサー」になってすべての費用を負担してくれる企業がいて、時には税務署と良い関係を築くために企業の管理層が慰安旅行に付き添うこともあります。旧正月や中秋節に企業から現金や、現金が入ったカード、物品をもらう時、税務署の同僚に内緒にする必要さえありません。みんな企業からもらっていたからです。高価なスマホをもらう時もあります。修煉する前、車を修理する時、私は金を払ったことがなく、たとえ10元(200円相当)のフロントガラス用のクリーニング剤も、企業に電話して届けてもらっていました。ほかの車と軽くぶつかった場合、保険会社で手続きして修理するのが面倒なので、いつも直接修理工場に行って、無料で修理してもらいました。何故そんなことができるかというと、修理工場の税務申告を受け付けるのは私のいる税務署だからです。

 修煉をしていなかったら、それは悪いことだと気づかず、皆がそうしているから、それは正常なことだと思っていました。今の中国社会は大きな「染め物がめ」になって、中で暮らしている中国人は、善悪の分別もつかなくなっています。本当に「悪事を働いている人に、それは悪事だよと注意してあげても、信じない人がいます。彼は本当に自分が悪いことをしているとは信じません。また低下した道徳水準で自分の行動を判断し、他人よりましだと思っている人もいます。判断の基準まで変わったからです」[1]と師父が言われる通りでした。

 修煉前に行った不正のせいで、自分が病気に付きまとわれるばかりでなく、娘の進路まで影響しました。娘が高校に通っていた時、仲介を通じて海外の大学を申請し、面接に合格すれば、学費も免除されて海外に行けるようになります。省のすべての申請者の中で、娘のIELTS成績は最も高く、学科の成績も悪くないので、推薦の確率はとても高いのです。しかし、待ちに待っても、娘は面接の機会さえもらえませんでした。

 修煉して『轉法輪』を読んでみると、ちょうど「ところがこの宇宙には、『失わないものは得られず、得るためには失わねばならぬ』という理がありますから、失いたくなくても強制的に失わせられるのです。誰がこの役割を果たすのでしょうか? ほかでもない宇宙の特性がこの役割を果たします。ですから得ることばかり考えてはいけません」[1]の部分を読んだ時、私はパッと悟りました。娘の3万元近い(約50万円)仲介費用は、私が受け取った賄賂金で支払ったのです。娘の面接の機会はおそらく「汚い」仲介費用に奪われたのです。「失わないものは得られず、得るためには失わねばならぬ」という理は本当に正しいですね! 宇宙の真・善・忍の特性は世の中のすべてのものを制約しており、貧富貴賤にかかわらず、誰に対しても平等で公正です! 恥ずかしかったのですが、感服しました。何十年もぼんやりしていて、誰も私にこの道理を教えませんでした。それから、私は「グレー」の収入を断るようになり、また以前もらった分をできる限り返すようにしました。

 過去にもらった賄賂金を返す

 中国で企業を経営することは本当に容易なことではありません。税負担が高すぎるだけでなく、上の管理部門も多すぎます。工商局、税務、公安、消防、業界協会、企業に設置された共産党の末端組織など、どの部門も企業に口を出すことができるし、企業としてはどの部門を怒らせてもいけません。今まで、どうしてそのような立場で企業のために考えたことがないのかと、私は反省しました。これから大法に従って良い人になることを決め、企業から金やカードを受け取らない、また、以前受け取ったものをできるだけ返すと心を決めました。

 ある日、ある発電所に納品する社長を見つけ、以前彼の企業の「世話」をした代わりに受けた1万元(約16万)を返却しました。彼は「それぐらいの金は何でもない、あなたに感謝するのは当然だ、当然だ」と言って、警戒と驚きの表情をしました。私は心を込めて彼に「私は今、法輪大法を信じている。このお金は受け取るべきではないので、今あなたにお返しする」と説明しました。彼はすぐに安心して、「以前、我が企業の経理はあなたの机の上に法輪功の卓上カレンダーを見かけたことがあり、あなたが法輪功を信じていると我々に言ったことがあります。こうして見ると、法輪功って本当に良いものですね」と言いました。

 思い出しました、修煉する前に、妻から法輪功の真相を描いた卓上カレンダーをもらって、職場の机の上に置いていました。彼にお金を返さなければ、大法を誤解されたかもしれないと思うと、ぞっとしました。

 修煉する前、同僚のAさんを通じてある企業から「謝礼金」をもらったことがあります。修煉してから、私はAさんを自分のオフィスに呼んで、その企業に金を返すことを彼に頼み、彼に多くの真相を伝え、彼は真相の内容を理解して「三退」しました。私は師父の広州講法録音データーを彼の携帯電話にダウンロードしました。約半月後、Aさんは師父の説法を一通り聞き終わって、「本当にとても良い内容だ、自分の心境は以前とすっかり変わった、これからも説法を聞きたい」と言ってきました。そのようにして私は各企業に数万元(約数十万円)を返しました。事情があって返却できない部分は、私は大法の真相を広めることに使っています。

 修煉する中、私は少しずつ悟り向上していきましたが、良くできない時もあります。例えばある日、車をぶつけて、バンパーとヘッドライトが割れてしまい、車をいつも利用している修理工場に置きました。車を引き取る際、その工場は慣例により4000元(約7万円)近い修理代を免除してくれました。その頃はまだ修煉がしっかりしていなかったので、「慣例」通りに免除を受けて帰りました。でも家に着いてから、何だか心細いので妻にそのことを話しました。大法の基準で計ると、自分のやり方は大法の基準に合わず、師父の教えに申し訳ないと気づきました。翌日、私は修理工場に行き4000元を届け、彼らに法輪功の真相を伝えて、真相の内容が入ったUSBメモリもいくつか渡しました。帰りは気持ちよくて歌いたくなりました......。

 修煉者がしっかり行っているかどうか、師父はすべてご存知です。修理代の4000元を返してから今まで、数年も経ったのですが、車は何の故障もなく、それきり一度も車をぶつけたことはありません。もちろんその理由は分かります。心の中に大法があり、毎日落ち着いて充実しています。師父に感謝します。

 部下に罵られた時

 私は部下の仕事を調整した後、ある官僚家系の出身でふだん少し生意気な副課長はその調整に不満を感じ、なんと電話でとても横柄な態度で私を罵倒しました。私は全然怒らず、心は少しも動じません。その後、冷静を取り戻した彼女は、恐る恐る謝まってくれました。私は穏やかに仕事の調整の理由を説明し、彼女の先日の失態に対して「気にしていない」と言いました。

 最初、彼女は信じませんでした。私が自分の信仰を話したら、彼女はすぐに釈然としました。彼女の伯母は法輪功修煉者(以下、修煉者)で、以前の伯母は誰の手にも負えないほど気の強い人でしたが、今はすっかり優しくなって、高齢の義父の世話をしているそうです。彼女の家族全員は法輪功の良さを知りました。その後、彼女は尊敬の気持ちを表すためにシャツを買ってくれ、彼女のメンツを潰さないように私はシャツを受け取り、彼女の子供に同額の物を買ってあげました。

 どんなに小さい金額でも、不正をしない

 税務署の運転手は私の車が汚れているのを見て、税務署の洗車カードを使って私の車を洗おうと言ってくれますが、毎回私は彼の好意を断っています。食堂は毎週お菓子を作って、とても安い値段で従業員に売っています。食堂を管理する幹部はいつも優先的に税務署の管理層の車内にお菓子を置いて、代金を受け取りません。私は食堂の幹部に「私は法輪大法を修煉して真・善・忍を信じている。お菓子の代金は、もともととても安く設定しているので、払わないわけにはいかない」と説明して、代金を払いました。

 税務署が管理層に配ったノートパソコンは、税務署の固定資産とはいえ、実際には管理層が転勤若しくは定年退職しても、それを自分のものにして持ち帰るのが慣例になっています。私は修煉者なので、自分を厳しく律しなければならず、定年退職した時、税務署にパソコンを返却しました。返す前に、私は『私たちは未来に告げる』、『偽りの火』などの真相ビデオをパソコンに入れ、今後、このパソコンを使う人が大法の真相を知るように望んでいます。

 税務署というところで、お金や物品を受け取らないことは大変難しいのです。相手はこちらの考えを察して、金が足りないのではないかと思ってしまう場合もあります。私は勇気を出し、自分が法輪功を修煉しているとストレートに相手に教えます。時には恐れる心があって自分が修煉者であることを告げられない時は妻を盾にし「妻が修煉者なので、私にお金をもらわないようにと教えている」と言います。そのようにして賄賂を少し拒否しやすくなりました。金品を拒否することで、多くの人に「三退」を勧め、ある同僚の母は私を通じて『轉法輪』を受け取って、法を得ました。

 以上は税務署に勤めた私の修煉体験です。私にはまだ除去していない人心と執念がたくさんあり、精進している同修と比べれば、まだ大きな距離があります。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/24/442900.html)
 
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