家庭内の「対抗意識」を除去する
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年9月5日】修煉者として、家族とうまくいっていないのは、その一つの原因に「対抗意識」があるからだと思います。

 迫害が始まった初期、非常に恐れているため、多くの家族は大法弟子に修煉を放棄させ、法輪功の本を読んだり、真相を伝えたりしないようにと強く要求しました。そんな中、大法弟子は粘り強く信仰を続け、師父のご加護により幾多の難を乗り越えてきて、修煉の環境を少しずつ改善しました。

 修煉の環境にもゆとりができましたが、習慣的に「対抗意識」が残っている修煉者もいます。彼らは、家族が修煉を理解せず支持もしないのは、迫害を恐れているからだと思っています。実は多くの場合、家族の反対を招いたのは、他でもない修煉者自身の「対抗意識」なのです。

 同修Aさんは自分の学法時間を午前中に設定しており、どんなことがあっても、その決まりを変えません。ある日妻は、Aさんにスーパーへ醤油を買ってきてほしいと頼んだのですが、Aさんは断りました。Aさんの中には「午後、自分で醤油を買いに行けばいいのに、私の学法の邪魔をしたら駄目!」という対抗意識があるからです。大法弟子は、必ず午前中に学法しなければならないというルールは存在していないので、妻はAさんにただ醤油を買ってきてほしいだけなのに、「学法を邪魔する」とのレッテルを貼られて、不機嫌になるのも当然です。

 四つの正時の発正念は、夕食の時間と重なる時もあります。それに対して、少しも融通が利かないBさんがいます。もちろん、真面目に発正念をするというBさんの出発点は正しいことです。しかし、常人は常人で、全員そろって食卓を囲んで、食事することを重要視するのも間違いとは言えません。その場合、Bさんは自分の事(発正念を行うこと)だけが重要だと思い、夫の家族団らんの願望を無視して、全員そろって食事をしたいのなら、「発正念が終わるまで待ってもらうしかない」と思っています。大法を守っているように見えますが、家族は理解できず、とても怒っています。

 学法や発正念を重視するのは間違っている、と言いたいのではありません。しかし、AさんもBさんもそのまま続ければ、家族は大法が良いと思いますか。これは、大法に損失をもたらすのではありませんか。Aさんの場合、妻に従って醤油を買いに行って、削られた学法の時間を後で補えば良いのではありませんか。Bさんの場合、みんなと食事をしてから、後で発正念を補えば解決できます。夕食の時間と発正念の時間が重なることが常態化している場合は、夕食の時間を15分遅らせるように家族と相談すれば良いと思います。相手の立場に立って問題を考えれば、家族はきっと文句を言わなくなると思います。家族は「法輪大法が良い」と言うのも、修煉者が大法の良さを実証したことの証ではありませんか。

 女性修煉者のCさんは、義父に収入の高い仕事を紹介されました。暫く働きましたが、自分の学法時間に影響があるという理由で、Cさんは義父に相談もせずに仕事を辞めました。義父はとても怒って、Cさんに対する印象が悪くなり、彼女の修煉も応援しなくなりました。そしてCさんは、義父の反応を「私の修煉に対する妨害」だと思っています。その仕事は、義父はとても苦労してやっと見つけたもので、そんなに簡単に辞めて、義父が怒るのは当然です。学法の時間に影響があるならば、正直に言えば義父も理解できますが、相談も報告もせずに辞めたのは、「義父を尊重しない、礼儀の知らない人」としか思われません。修煉者は、自分の思う形で「しっかり修煉する」だけでは不十分で、常人が理解できる、受け止められる形で修煉しなければならず、頑なに「修煉」してはいけません。

 「平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです。日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません」[1]。

 常人は良い暮らしをしたくて、快適に毎日を過ごすことを考えますが、修煉者はそれを重視しません。そうすれば、二つの価値観の間に必ず対立が生まれます。修煉者として、相手の立場に立って問題を見て協力してあげて、相手が心地良くいられるようにするべきだと思います。

 家庭内トラブルの多くは、家族に恐れる心があって現れたものではなく、本当に修煉者自身が家族の気持ちを考えておらず、或いは執着心を放下していないために引き起こしたものです。

 女性修煉者Dさんは、ほぼすべての家事をやって、夫はほとんど何も手伝いません。Dさんは、自分がよくやっていると思っています。Dさんは夕食後に少し休憩して、数時間経った後やっと皿洗いをする習慣があって、夫はその習慣を嫌っています。実はこれは長期にわたって直していない怠惰の習慣ですが、その時のDさんはまだ気づいていません。Dさんは「どうせあなたは何もしなくて、皿洗いをするのは私なので、遅くやってもかまわない」と思っています。そのことのために夫は不機嫌で、学法などに対して邪魔をします。Dさんの心性が向上してきて、「皿洗いは大したことではないので、夫の思いに従おう」と思い、努力して食後にすぐ食器を洗うようにしました。Dさんにしてみれば、古い習慣はなかなか直らないもので、苦労をしました。その結果、夫は喜び、学法の邪魔をしなくなりました。それと同時に、長い間部屋を片付けていない娘も変わりました。Dさんはとても驚いて、「修煉ってこういうことなんだ。自分が変われば、他の人も変わるんだ」と感慨しました。

 つまり、修煉者が長い間に意識していなかった「対抗意識」は家族との関係を壊しています。表向きは大法を守るため、発正念と学法を確保するためですが、実はそうではありません。法理に則って家族の立場に立って問題を考えなければなりません。家族が喜んでくれて家庭が仲睦まじくなってこそ、はじめて大法を守ったと言えるのではないかと思います。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 【編集者注:本文は筆者の現時点での個人的な認識を表しているものであり、同修の皆さんと切磋琢磨し、「比して学び比して修す」のためのものです】

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/25/441524.html)
 
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