文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年12月27日】この数年、私は仕事の環境や大法の真実を伝える過程で、多くの知識人に接し、95%以上が中国共産党(以下、中共または共産党)を認めず、中共の各組織から脱退する三退を選んだと言えます。彼らは大法、大法弟子に敬服し、支持があり、中共の本性に明晰な認識があります。これは、彼らの正義と良識が蘇りつつあり、目覚めていることを示しています。中共にとってこれは致命的なのです。いくつかの例を挙げてみます。
私が勤める学院の学長は、国内でも有名な学識者です。1989年、彼は学生、青年教師を組織して学生運動に参加したため、党内から厳重な警告を受け、学校レベル(庁)での幹部の身分を取り消されました。私は法輪大法を修煉する前、能力はあるものの、気性が激しく、過度に自尊心と向上心が強かったので、学長はよく冗談で私のことを「個性的だ」と言いました。また、学長の奥さんは人間関係学(以下、関係学)を研究しています。ある時雑談をして、私は学長に「何冊の関係学の本を読めば、私の性格を少し変えることができますか?」と聞きました。学長は私を見て「あなたの頑固さでは、 20冊でも無理でしょう」と冗談交じりに言われました。「私が頑固過ぎるのか、それとも関係学がだめなのか」と私は困惑しました。しかし、信じられないことに、一冊の『轉法輪』がそんな私を穏やかな人間に変えました。1999年7月20日、中共邪党は法輪功への迫害を起こしました。学長は何度も公の場で「法輪功は実に素晴らしい! 江沢民は法輪功弾圧の歴史的責任を負わなければならない」と言いました。
学院の女性教師とその弁護士の夫は、天安門に行って法輪功の無実を陳情した理由でともに連行され、夫は北京で、妻は地元で不法に労働教養をさせられました。家に残っているのは、79歳の母親と7歳の子供だけでした。学長は「これは人道上の災難、人権上の悲劇だ」と怒りを隠せず、人脈を使って女性教師を救い出し、労働教養期間中に差し押さえられた給料を返済しました。私も北京へ陳情しに行ったことと修煉を放棄しない理由で学校に処分され、2年間教えることを停止させられました。その後も、学長の度重なる努力と保証によって、1年前倒しで授業を再開しました。2001年に上級昇進の審査をする時、男性教師は院長を訪ね「もし定員が足りなければ、法輪功を修煉する人は評価できません」と進言した上で、修煉しない自分に譲ってほしいと言いました。それに対して、院長は厳しい口調で「法輪功を修煉して何がいけないのか? なぜ、そこまでしなければならないのか? 授業や研究、それに人柄などから見て、比べられるものか!」と叱りました。厳しい環境の中で、邪悪の側に立たず、大法弟子を助けて守る学長の行動は、徳を積むことになります。
特筆すべきは、この年の全校教員評価大会で、校長(正庁レベル)が「今回の審査では、法輪功修煉は影響ありません。わが校の法輪功学習者はみな授業の中核であり、道徳の模範となります」と高く評価しました。また翌年の春、ある小規模な会議で、校長は「法輪功が広まってからまだそれほど長くありません。深く人の心に沁み込み、弾圧されても放棄しようとしません。共産党は反省しなければなりません。今は、幹部と大衆の関係、そして、共産党と大衆の関係は水と油のように相容れません」と述べました。校長の大法と大法弟子に対する正しい態度が福に報われました。校長は20数年前にバイパス手術を受けましたが、その前後に手術した人がほとんど亡くなりましたが、校長は80歳になろうとしている今も健在です。
2003年、私は国内のトップ10の大学を訪問しました。何人かの有名な学者の講義と博士課程を傍聴しましたが、現政権と中共を認めた者は一人もおらず、中共の暴露と批判をしました。ある指導教員は30人以上の授業で、中共は中国国内で合法的な根拠がないと述べ、「銃の中に政権がある」という中共の教えは強盗の論理で、「小さい土匪(どひ)は水泊梁山を占め、大きい土匪は中華を占めている」と言いました。その知恵に満ちた正義なる言葉は、中共を震え上がらせることができます。
私が大学の国際共産主義運動史の先生に偽りの「天安門焼身自殺事件」について話した時、彼は「言うまでもないことですが、いったいどういうことなのか、誰でも心の中では分かっています。宣伝のためなら、どんな映像も写真も作られます。中共の一貫的な手法に過ぎません」と指摘しました。その後、三退に応じた先生は『轉法輪』を読み、私に「人に良いことをして、徳を重んじるよう教える本ですね。とても素晴らしい! 弾圧するなんて、とんでもないことです!」と憤っていました。
ある時、定年退職した電気エンジニアに大法の真実を伝える時、彼はとても熱心に聞いてくれました。しかし三退を促すと、彼は「それはいけません。私は40年以上の党歴があり、共産主義のために命を捧げます」と反対しました。私は「某国家主席は共産主義を信じていると思いますか?」と聞きました。彼は一瞬考えた後、突然笑い出して「そうですね。脱退します! この一生、無駄なことばかりしていましたね」とはっと悟ったようでした。
また、市財政局を定年退職した経理士か、または会計士かちょっと忘れましたが、彼に真実を伝えると、すぐに三退に同意しました。彼は「共産党がある限り、中国は良くなるはずがない。共産党の体制の下で財政局には良い人がいない。良い人が入ってきても悪くなり、悪い人はもっと悪くなる。退職して、この汚いところを離れれば、心もきれいになる」と言いました。
私は妹夫婦にも真相を伝え、夫婦ともに三退しました。義弟は某市の副市長です。妹は体があまり良くない上に、気性も激しいので、私は妹に煉功を勧めました。しかし、妹は家族に影響をもたらすのを恐れていました。義弟は妹に「体にも心にも良ければ、学べばいいよ。共産党が禁止するかどうかを考えなくてもいいし、今までで正しい事はあまりない」と言ってくれました。大学の学歴で、各級幹部の中国共産党学校で教育と訓練を受けてきた義弟でさえ、中共を認めていません。
経済学の教授に大法について話したことがありました。三退を受けた教授は「経済学の角度から見ると、共産党および社会主義はまさに禍根だ。あなたたちの法輪功こそ中国の希望である」と述べました。私は「法輪功は政治や政権に興味がなく、ただ人々に良い人になることを教えます」と強調しました。その後、教授は台湾へ旅行に行き、帰った後わざわざ『大紀元新聞』を持ってきてくれました。
ある学院の院長は、博士課程の指導教授でもあり、市で副庁級の役職も兼ねています。私は大法の真実を伝えて、三退をさせた上で『転法輪』を渡しました。院長は『転法輪』を全部読んだ後、「体系的に書かれており、とても奥深く、普遍的な価値である」と感心しました。実は迫害が始まる前、彼も煉功したことがあり、とても身が軽く感じたと言いました。しかし、残念ながら迫害を恐れてやめてしまいました。2001年、市公安局から「法輪功学習者である2人の学生を連行しに行くので、逃げないように監視してほしい」と学校の保衛所に連絡がありました。それを知った院長は、直ちに2人の学生に休暇を与えて放しました。院長は「中国の人権は憂慮に堪えない」と憤慨しました。
2022年6月、私は9人の大学の同級生たちと一緒にある同級生の葬儀に参加しました。その中には経済学教授である副院長、政治学教授、中共の書記、市人事局副局長がいて、すでに三退しています。また、めったに会えない省国税局書記、市食薬監督管理局長、市政法委員会の役人、某大学分校の責任者、国語教授もいました。私が真相を語って三退を促すと、みな「分かりました。三退します! ありがとうございます」と応じてくれました。市政法委員会の役人は「当初、政府機関に入るためでなければ、中共に参加するつもりもなかった」と本音を吐きました。省国税局の書記は「脱退します! それとは関わりたくもありません」と言い、母親も修煉しているとこっそり教えてくれました。現場にいた社会主義建設理論の助教授は、耳が聞こえないため、残念ながら伝えることはできませんでした。
40歳の史学博士である教授は、私の話を聞いて三退しました。それから奥さんの名前を私に教え「妻は化学博士で、今は准教授です。妻の三退もお願いします」と頼みました。私は「本人が同意しなければなりません」と言うと、彼は「妻は以前から共産党委員会に行って、離党しようと思っていましたが、共産党を恐れて行きませんでした。数年前、ある准教授が離党を申請したため、差別され、ひどい目に遭い、最後はうつ病に罹ったそうです。今日、ここで共産党を脱退してもらったと伝えると、どんなに嬉しいか分かりません」と言いました。
彼のほかに、6人の40代の博士や教授、准教授にも伝えました。彼らの中には学長や副学長もいます。私は中共の邪悪と三退の意義を伝えると、みな賛同し三退に同意しました。若い人ほど、真実を受け入れるのが速いことに気づきました。
私が知っている6人の教授や准教授、弁護士は、以前は法輪功を修煉しましたが、迫害が起きた後に佛教に入りました。「迫害がなければ、佛教を修めることはありますか?」と聞くと、全員「ない」と答えてくれました。その中の1人の准教授は「高校時代に関節リウマチを患い、両膝が常に冷え、痛くて腫れていて、治療しても薬を使っても効果がありませんでした。法輪功を修煉して間もなく治りました。それから20年も経ちますが、再発したことはありません」と言いました。女性准教授は「今、佛教を修めていますが、体調が悪い時煉功すれば、すぐに良くなります」と言いました。私は機会を見つけて食事に誘い、私の現時点での理解で、師父が一人の弟子をも見捨ててはいけないという教えを伝えました。私は彼らに「必ず、心からの九文字である『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を覚えてください。大きな災害や困難に遭った時には、師父に助けをお願いすることを忘れないでください」と言った時、涙が流れてきました。彼らも感動して「分かりました」と了承しました。
この数年、私は仕事の環境と真実を伝える過程で、出会った知識人の大多数は三退を選択し、大法を支持します。これは人々の心が向かうところで、大勢が向かうところです。もちろん例外もあります。私が知っている70歳代の思想政治理論の教授は、長年中共の書記を務め、権力を持ち、声望が高いのです。しかし、中共には言われたままに付き従うのです。2022年、私と彼を含む数人の退職教師が、成功した教え子に食事を招待されたことが2回ありました。その席で彼は、中共の「功績」を大げさに讃えていました。その場にいた人は誰一人として相手にしませんでした。彼の言い分を認める人がいなかったのでとても気まずい思いをしました。「7.20」の前、彼も法輪功を学んでいて、師父の助けのお陰でタバコをやめられ、体も浄化されました。しかし、迫害が始まると、彼はすぐに中共側に加わり、修煉によってタバコをやめることができたこと、病気が治ったことも認めようとしません。善悪の区別がつかない彼に、私は何も言いませんでした。
2014年、『遼寧日報』にこのような記事がありました。大学の教育者の中には、中共の制度を認めず、理論を認めず、その感情をも認めない人が大多数であることで、「大学の教育者はどうしたのですか?」と責めました。実は、大学の教師を責めるよりも、中共を問うべきです。大学の教授は知識人の主体であり、知識人は民族のエリートです。一つの政党、政権が知識界、知識人に認められない、これは何を意味しているのでしょうか? この「認めない」力は、世論を左右し、人心を左右することができ、一旦社会的に爆発すると、中共が直ちに崩壊することになります。現在、法輪功迫害の元凶である江沢民が亡くなり、中共もすでに道が尽きて行き詰まる状態であり、暴力で維持する手段しか残っていません。これはすでに悪循環に陥り、最終的には滅亡を招くに違いありません。
中共への幻想を捨て危機から離れ、中共の仲間にならず、自分の良識に基づいて賢明な選択をし、中共を脱退してこそ平和と安全が訪れます。法輪大法と真・善・忍を信じることができれば、素晴らしい未来につながることができます。