うつ病の暗やみから抜け出し、人生の帰途につく
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  【明慧日本2023年2月23日】(明慧記者・瀋容 インタビュー報道)瀋唯同さんはベテランの記者で経済金融番組の司会者です。瀋さんは謙虚で穏やかで、才能もあり、同僚には信頼され、頼りにされています。しかし、そんな彼がつらい過去を持っていたことを知る人はあまりいません。法輪大法が瀋さんの心の闇を追い払い、彼に生きる希望をもたらしました。

 憂うつな青春時代

 瀋さんは未熟児で、身体と知能の発達が遅れていて、大きな身体なのに反応が鈍く、よく同級生のいじめと嘲笑の対象になっていたそうです。「同級生にいじめられる状況は小学校から中学校までずっとありました」と彼は言いました。

 学校で長い間いじめにあったため、瀋さんは、自尊心を持てず卑屈になっていました。最も恐怖と不安を感じていた時、彼は母親を通して法輪功との出会いがありました。

 瀋さんは「母の健康状態がとても心配でした。母は背骨に大けがをして、毎朝、兄や姉と一緒に母の背中を撫でたり、介助してあげないと起きられない状態でした。 母は体調を整えるために、自然食や民間療法を試したり、伝統的なマッサージや有名な気功を試しましたが、お金と時間を費やすばかりで、効果はほとんどありませんでした。そんな母が法輪功を学んでから、まるで生まれ変わったようでした」と当時のことを話してくれました。

 瀋さんは「母は法輪功を修煉してから、健康で明るくなり、いつも元気でよく笑っています。朝起きてから、母の背中を揉んであげる必要もなくなり、そのことすら忘れていました。その後、母は私にも法輪功を勧め、夏休みの朝5時頃、私たちを公園の煉功に連れて行きました」と話しました。

 大法は知恵を開いてくださった

 朝起きて母親と公園に行って法輪功を修煉してから、瀋さんは外観的に大きく変わっただけでなく、頭も良くなりました。「夏休みが終わったところ、私の体形は明らかに痩せて、筋肉が引き締まってスマートになり、荒れていた皮膚も滑らかになりました。以前けがをして、腕が上がりませんでしたが、第二式の煉功をして回復し、普通に動く様になりました。『本当に素晴らしく特別な功法だ』と、私はすぐに実感しました」

 瀋さんは煉功のほかに、『轉法輪』を読み始めました。「不思議なことに、大法を勉強してから、今まで混沌としていた頭がさえてきて、知恵が開かれたように感じました」と言いました。

 「私は未熟児だったので、頭の回転が遅く、先生がいくら教えても理解できず、1+1=2のような簡単な問題もよく分かりませんでした。しかし、大法を学んでから、私の頭の『殻』が破られたかのように、反応、論理的思考力、知能が向上し同年代の他の正常な子供と同じく、先生の授業をすべて理解できるようになりました。その後、各科の成績は全部上がり、順調に高校に進学し、最後には台湾で評判の良い公立大学にも合格しました。これは両親をはじめとして、先生も同級生たちも予想できませんでした」と言いました。

 ネットゲームにはまり、心身ともに落ち込む

 大学に入った後、瀋さんは才能が溢れている他の同級生達を見て、人とのコミュニケーションやユーモア、スポーツ能力、洞察力など、たくさんの基本的なことが出来ていない自分に、強い劣等感を抱くようになりました。

 「子供の頃から厳しい教育の下で、私はずっと重苦しく、極度に劣等感を感じていました。その後、学業の中で少し自信を取り戻し、自分はまだ役に立つと思っていました」と言いました。

 しかし、「比べると見劣りがする」と言われたように、大学に入った瀋さんは、劣等感により自信が失われたことで、修煉の本来の目的まで忘れてしまいました。

 当時の瀋さんは、大法の奇跡を体験しましたが、修煉の意義について、まだはっきり分かっていませんでした。「当時は毎晩11時に、私たち家族が集まって学法をしていました。私はだんだんと読みたくなくなり、学法に対する要求にもうんざりしていました。ストレスがたまる一方で、どうやって解消すればいいのか分かりませんでした。そんな状況で、ある夜、私は家族に『修煉をやめます』と言いました」

 しかし、修煉を放棄した瀋さんにとって、思うように楽しくなることはなく、むしろ毎日が苦しくて、とても辛かったのです。

 瀋さんはこのように言いました。「当時の状況はとても悪く、ネガティブな考えが非常に強く、常に誰かが私を睨んで「あなたは醜い。あなたはゴミだ」と言っていたようでした。嫌な気持ちと見えないプレッシャーが加わり、自分は同級生たちと相容れないと感じ、人と接することに恐怖感がありました。学校は私にとってひどい環境で、授業もますますつらいものになりました。私は現実から逃げられように、ネットに逃げ込むしかありませんでした。私は授業を受けずに、一日中小説を読んだり、ネットゲームに没頭したりしていました。それは私が息抜きできる唯一の空間だったからです」

 瀋さんはうつ病に罹り、恐怖感と挫折感に押し殺されるように感じ、息が苦しくなりました。重度のストレスで、体重は太ったり痩せたりして、常に焦燥感と不安感があり、ひどい時には自殺さえ考えていました。「これは私の人生の中で、乗り越えられないほど大きな難関でした。大学3年生の時、欠席が多過ぎたため、退学させられそうになりました。当時の私は、何を見てもネガティブな考え方で、どうせ人生はこんなものだから、流れのままに身を置くしかないと思いました。自ら命を絶たなかったことは幸いだと思います」と、瀋さんは当時の心境を語りました。

 再び大法の素晴らしさを思い出す

 卒業後、瀋さんは仕事に就きました。職場で、きつい仕事をこなすのに精一杯でした。静まる夜になり、瀋さんは大法を修煉する時の純粋さと素晴らしさを思い出しました。

 「夜中に夢を見ると、ハッと目が覚めて、修煉していたあの頃を思い出すことがよくあります。長い間大法から離れていて、本に書かれた内容もほとんど忘れてしまいましたが、大法に対する素晴らしい印象だけは、私の心に深く刻まれています」と言いました。

写真 1: 魏通は、<span class='voca' kid='54'><span class='voca' kid='54'>法輪大法</span></span>は確かに人間が本来の性質に戻る明るい方法を与えたと語った.  '

「大法は確かに人類に明るい未来与えてくださり、返本帰真の大道である」

 大法を思い出した瀋さんは、自分の人生について考え続けていた。「いったい何が原因で、望んでいるものを手に入れることができないのか? 自分が完璧でなくても、他人と比較する必要はないし、他人の目線や態度にこだわる必要もない。すべては重要ではない。私はどんな人になりたいのか? これこそ肝心なことだ。もし今日私が何もかもなくなって、人間の幸福を構成するものをすべて失ったとしたら、生命を支える最も重要なものは何なのか?」と、瀋さんは自分に問いかけました。

 その時、『真・善・忍』という三文字が瀋さんの心の底から現れました。法輪大法こそが人生に本当に必要なものなのだと、彼はようやく理解したのです。

 師父は一度も離れておられず

 瀋さん「私が苦しんでいたその数年間、いつもネガティブなものに引っ張られ、水に浸かって呼吸できないように感じました。私が沈みそうになった時、ふと目の前に命を救うロープがあるのを見つけました。それは師父です。師父は一度も離れておられず、ずっと私が立ちあがるのを待ってくださいました! しかし、最終的には、私自らネガティブなものを取り除かなければならず、それから手を伸ばす力を得ることができ、師父の手を握ることができるのです」と言いました。

'图2:唯同带着孩子一起阅读《转法轮》。'

瀋さんは子どもと一緒に『轉法輪』を読んでいる

 2012年の年末、瀋さんはついに自らその一歩を踏み出すことにしました。「その日は家に帰ってから、私はずっと母のそばを回っていて、最後に恥ずかしそうに『煉功の動作が忘れてしまったので、もう一度教えてくれませんか?』と母に頼みました。私が改めて修煉しようとしたのを聞いて、母は何よりも喜んでくれ、すぐに一つ一つ丁寧に教えてくれました」

 再び修煉を決意した瀋さんは、これまで宝物のように思っていた山ほどの電子ゲームや漫画を一気に捨てました。「私はそれらを片付けた後、目が覚めたように感じ、自分の状態が素早く改善していることを感じました。私はポジティブな方向に良くなろうと思うと、日々自分が変わっていくのを感じることができました。『大法の力はすごいです』と、私は改めて驚きました。毎日目が覚めると、自分の思考と心性が昨日とは違っていて、学法をすればするほど新しい悟りを得るだけでなく、体もますます軽く感じ、健康になりました」と話してくれました。

 大法の修煉に戻った瀋さんは、うつ病から完全に回復し、重荷を下ろしたかのように、今までにない安らぎを感じました。以前は、瀋さんは常人の名利や情に陥って争い、そのような人生は暗くて何も見えないように感じていました。しかし、現在の瀋さんにとって、毎日が充実しており、活力と希望を持っています。

 瀋さんは「何年も前に、ある同修が私に『自分はなぜ修煉しているのかを分からなければなりません』と言ったことはありました。今になってやっと分かりました。私は長い回り道をして、自分が転んで初めて大切なことが分かりました。これは私の人生の中で、千載一遇(せんざい-いちぐう)(※)の機縁であり、大切にしなければなりません。私は自分の選択に心から感謝しています。法輪大法は確かに人類に明るい未来を与えてくださり、返本帰真の大道であります。大法を修煉することは、私の人生の中で最も正しい決定でもあります」と述べました。

(※)千年に一度偶然訪れるくらいの機会という意味

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/2/17/456862.html)
 
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