ドイツ人権協会が山東省日照市公安局長に書簡 法輪功学習者の釈放要求
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 【明慧日本2023年8月13日】ドイツ国際人権協会(IGFM)は7月27日、山東省日照市公安局長の李剛氏に書簡を送り、山東省五蓮県の法輪功学習者(以下、学習者)である丁元徳さんを即時に無条件で釈放するよう強く要求した。また、この書簡を山東省省委書記の林武氏、日照市市委書記の張惠氏、そして日照市の拘留所所長へ転送するよう求めた。

图1~2:德文版信件

ドイツ語の書簡

 ドイツ国際人権協会中国事務委員会の責任者であるフーベルト・ケーパー氏は書簡の中で、「中国での24年にわたる法輪功への迫害は、中国の憲法だけでなく、有効な国際法にも違反している」と強調した。

 中国共産党(以下、中共)が違法に丁元徳を拘束

 5月12日、法輪功の学習者である丁元徳さんと妻の馬瑞梅さんは、中共によって違法に拘禁された。24日、馬瑞梅さんは公判中ため「保釈」されたが、依然として極秘の監視下に置かれ、丁元徳さんは日照市拘留所に拘禁された。以降、家族は今も彼に会うことができていない。

 7月20日、山東省日照市東港区公安局は、丁元徳さんを正式に(不法)逮捕し、東港区検察局と協力して丁元徳さんを陥れ、訴追しようと試みた。

 中共は毎年、5月13日の世界法輪大法デーに際して、学習者を大量に連行している。今年は、山東省日照市だけで40人以上の学習者が連行された。明慧ネットの情報によれば、この措置は山東省当局によって直接命令されたという。日照市で迫害に加担したとされる人物には「610」弁公室の王美峰と陳徳華の2人の名前が含まれている。日照市東港区公安分局の一部の警察官は、当時1か月以内に70人の学習者を連行する計画を立てていた。

 国際的な連帯

 ドイツに住んでいる息子の丁楽斌さんは、この2か月間、世界中で活動し、中共による中国本土での彼の父親や学習者への迫害を止めるよう、国際社会に呼びかけている。

 これまでに、欧州議会、ドイツ連邦議会、ベルリン州議会からの政治家や、ベルギーとチェコの議員たちが、駐ドイツ中国大使の呉懇氏に対して書簡を送り、丁楽斌さんの両親への迫害を即時に停止するよう求めている。多くの人々が、迫害の責任者に電話や手紙を送るなどして、中共に対して即時無条件の釈放を要求している。

 ドイツ国際人権組織のケルパー氏は書簡の中で、「人権は普遍的で不可侵であり、不可分である。中華人民共和国の市民もこのような人権を享受している。丁元徳氏は中国の現行法を犯しておらず、国際的に保障された信仰の自由に対する人権を行使しただけである」と述べている。

 書簡の結びには、「ドイツ国際人権協会(IGFM)は、学習者の丁元徳氏の個人的状況に非常に注目しており、多くの政治家と共に、彼の個人の自由を確立するために努力する。また私たちは、丁元徳氏を即座に無条件で釈放するよう強く要求する」と記されている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/30/463592.html)
 
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