【明慧日本2023年8月21日】ギリシャで2番目に大きいエヴィア島北部の都市のオレオイで8月1日、野外映画祭が開催された。ドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』が上映された後、ある観客は「中国には厳しい情報封鎖があります。あなたたちがやっていることは簡単なことではありません。 皆さんに祝福を!」と言った。
野外映画祭で、ドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』が上映される |
エヴィア島は、面積と人口、ともにギリシャで2番目に大きい島である。北部の都市オレオイは北エウベイア湾の入り口に位置しており、古典期には重要な都市であり、近代ではギリシャの主要港のひとつである。
オレオイ文化・アウトドア協会は8月1日から7日まで、野外映画祭を開催しており、初日の8月1日は『馬三家からの手紙』が上映された。
『馬三家からの手紙』は、第91回アカデミー賞中国語ドキュメンタリー部門の最終候補となり、数々の国際的な賞を受賞した。中国の馬三家労働教養所から届いた救いを求める手紙が、8000キロ離れたアメリカの主婦が購入したハロウィンの飾りに入れていたため、国際メディアの注目となった。
ドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』(写真は映画公式サイトより) |
中国共産党(以下、中共)による迫害を暴露し続けるため、救いを求める手紙を書いた法輪功学習者(以下、学習者)の孫毅さんは、厳重な監視下に置かれた実生活をカメラで記録した。 孫毅さん自身の手描きの場面をもとに、彼が労働収容所での再教育で受けた奴隷的な労働や拷問の状態、命がけで救いを求める手紙を書く過程をアニメーションで再現している。
映画上映後、観客の質問に答える学習者 |
映画上映後、学習者のアリアさんが、法輪功や中共による法輪功への迫害について紹介した後、観客からの質問に答えた。
ある男性は、「囚人(拘束された法輪功学習者のこと)が拷問を受けているとき、彼らは何を言えば釈放されるのでしょうか?」と質問した。
学習者はこう回答した。「彼らは、『法輪功は悪いもの、修煉を放棄する』と強制的に言わされています。実際には、学習者は修煉することによって、心身ともに恩恵を受けており、家族、仕事、社会にも恩恵をもたらしています。 だから、多くの学習者は拷問を受けても、良心に反することを言わないのです」
ある女性は「デジタル時代に、共産党の全体主義的な支配を解体し、より自由を手に入れるために、中国人は何をすべきなのでしょうか」と質問した。
学習者アリアさんの回答は、「学習者は決して暴力を振るわず、すべての活動は平和的に行われています。 孫さんのような中国の学習者は、命がけでビラなどを印刷しています。人々に配布し、法輪功の素晴らしさと、中共による迫害の真実を伝えています。同時に、海外の学習者は芸術、映画、テレビ、パフォーマンスなどの平和的な形で真実を伝えており、中共の宣伝の虚言も暴露しています。 より多くの人々が真実を知り、声を上げれば上げるほど、中共による法輪功への迫害をより早く止めさせることができるからです」
観客が学習者に、中国の情報封鎖について説明してほしいと言った。学習者はこのように説明した。「中国では、すべてのメディアは共産党にコントロールされています。人々はフェイスブック、ツイッター、ユーチューブ、グーグルなどを自由に使うことができないのです。真実の情報を入手するのも難しく、もし誰かがインターネットで共産党の気に入らない言論を発表をすれば、数秒で削除されてしまいます」。これを聞いたその観客は「想像を絶する」と言って首を傾げた。
ある男性が、「人々は、なぜ抵抗しないのですか?」と質問した。学習者は、天安門事件を例に挙げた。そして、中共が国民を弾圧するために用いた残虐な手段を説明し、同時に中共が国民に対して用いた洗脳の手口も説明した。 そのため、一般国民は抵抗する勇気がなく、あるいは洗脳されていたために、中共のプロパガンダを疑わずに信じていると話した。
同時に学習者は観客に、中国国民のすべてが抵抗しないわけではないことを伝えた。24年間、中国の学習者たちは『馬三家からの手紙』に書かれているように、命がけで迫害に平和的に反対し、決して立ち止まることなく、平和的な請願を続けており、さらに、他の多くの迫害されている民族や団体も、さまざまな方法で抗議している、と説明した。
上映会の終了は、夜の11時を過ぎていたが、観客は学習者に素晴らしい祝福を贈り、会場を後にした。